窓を省エネにするとエアコン代が安くなる
とか
太陽光発電より、エネファームの方がいい
とか、省エネにして、電気代をお得にするコスパのいい方法って?
中部電力委託店の電気工事会社の私が徹底解説
蓄電池販売実績200台超、省エネ提案歴10年の僕が徹底的に情報をまとめました。
現在では蓄電池設計でご飯を食べている僕がクライアント宅に設置して結果も出している項目です。ぜひご覧あれ。
こんにちは、成功電気の今井です。
愛知県北名古屋市で住宅の電気設計を20年ほど続けています。
中部電力電気工事委託店として主に住宅の蓄電池、太陽光発電、V2Hやスマートホームの
設計施工を500件以上実施しています。
2021.03.28 作成
目次
1,HEMSを付けるべし ※重要
2,太陽光発電の容量
3,エネファーム、エコキュート を付ける
4,停電対策か自給自足か
5,電気自動車を想定する
6. 電気契約に注意する
7.エアコンをチェックしスマートホーム
8.照明器具はLEDにすること
9.換気設備の選び方
10.断熱性能、遮熱性能
11.対流を考えるべし ※重要
12.家電のIOT、消費電力もチェック
13.春夏秋冬の電気使用量を見極めろ
14.朝昼夜、平日休日の電気の使い方
住宅の省エネ対策の掟1.HEMSを付けるべし
費用にして 数万円~数十万円
HEMSは省エネにおいて超重要です。
国がECHONET Lite規格に力を入れていることからも明白
蓄電池と合わせて導入することで
天気予報とのAPI連携や、AIによる充電量予測は必須です。
また、スマートホームとの連携で、自家消費を増やせば、蓄電池の容量を節約することも可能です。
2022年から始まるJクレジットや電力の相対取引に合わせて導入することをおすすめします。
こちらの記事でまとめています。
住宅の省エネ対策の掟2.太陽光発電の容量
費用にして 100万円前後
屋根の設計時に計画できるといいですが、現状の屋根にどれだけ載るかチェックも大切です。
不足しそうな場合や載らない場合はカーポートなど、選択範囲も含めて検討できるといいですね。
理想的な容量設計
住宅の省エネ対策の掟3.エネファーム、エコキュート を付ける
エコキュート
費用は50万円~100万円
都市ガスから更新→2021年では費用を回収するのは難しい場合が多い
電気温水器から更新→数年で回収可能
エコキュートの場合は、HEMSを必ず導入しましょう。
近い将来、夜間電力が廃止される可能性があるため、太陽光発電で沸き上げできる設定があるか確認しておきましょう。
ガス給湯器の場合、電気は使うほど高くなり、ガスは使うほど安くなるためエコジョーズではなくエネファームを検討しましょう。
住宅の省エネ対策の掟4.停電対策か自給自足か
自給自足としっかり停電対策(全負荷+蓄電池容量UP)を比較すると50万円前後の差額があります。
太陽光発電に合わせて蓄電池があることで、太陽光発電の固定買取期間に関係なく
数十年間メリットを享受できます。
超基礎的な部分ですが、停電対策、自給自足両方でしょ。と意見が聞こえてきそうですが。どちらに重きを置くかを想定しておくことも必要です。最終的に予算の関係で削る必要が出てくる場合があります。
住宅の省エネ対策の掟5.電気自動車を想定する
電気自動車(EV車)の電気を自宅で使う方法(V2H)で、月に3万円削減できたケースがありました。
普通車とEV車の差額とV2Hの設置コストで、200万円UP→補助金が175万円
移動のガソリン代やオイル交換コスト削減で元が取れる計算です。
2025年から普及して2030年にはガソリン車の生産ができなくなるといわれているので、5年~10年先程度の未来の想定は必要ですね、毎日家で充電する電気を見込んでおくことも大切です。太陽光発電容量で換算する場合は1年の移動距離10000km当たり太陽光発電容量1KWで想定しましょう。車のバッテリーを自宅で使う方法もあります、蓄電池の容量を調整可能です。
住宅の省エネ対策の掟6. 電気契約に注意する
見直すことで、月に5000円安くなったケースがよくあります。
コストはかかりません。
電気契約は、過去にあったケースで、夜間電力契約にできるか、自家消費するか、動力の契約
現在、30円以上でFIT中(固定買取期間中)の方で蓄電池を検討している場合、夜間電力のプランを検討することをおすすめします。
今から、太陽光発電と蓄電池を予定している場合、自家消費可能な容量を検討して、お得なプランを検討することをおすすめします。
動力(3相3線式)電力を契約している場合、自家消費を高めることができるので、電灯に切り替えをおすすめします。エアコンなどを店舗のように常時使用していれば別ですが、家庭で動力は割高になりました。
住宅の省エネ対策の掟7.エアコンをチェックしスマートホーム
空調設備は住宅の電気使用量の中のウエイトが多く、季節による変動も多いです。
10年以上経過した機器はこのタイミングで更新しましょう。
15年以上経過したエアコンから更新した場合電気代が50%削減できます。
スマートホーム化することでAIにエアコン使用の調整を任せられるようになります。
住宅の省エネ対策の掟8.照明器具はLEDにすること
毎月数千円の削減が可能です。
コストは数万円~数十万円
上記のとおり。
水俣条約の関係で、蛍光ランプの生産が終了しました。
蛍光ランプの中に水銀が入っているので、2020年から処分するにもとても厳しくなりました。
負担になるため早急にLED化をおすすめします。
さすがにもうないとは思いますが、1974年以前の蛍光灯を使用している場合、PCBが混入している場合があります。処分に目が飛び出るくらいの費用がかかります。
白熱灯も国内生産終了しました。
住宅の省エネ対策の掟9.換気設備の選び方
換気設備を見直すことで、エアコン代が半額になったケースがありました。月に5000円前後の削減も可能です。
換気扇は数万円で対策可能です。
2021年現在、新型コロナウイルスの影響で、換気設備の更新依頼が殺到しています。
壁付けのパイプファンDCモータタイプが省エネ的には最強ですが、
ダクト型のロスナイで全館空調と換気を合わせて行ったり、
床によどんだ空気がたまりやすいので床換気するタイプなど、
住宅事情により様々ですが、24時間換気が法律で義務化されています。
回し続ける必要があるので省エネタイプを選んで蓄電池容量の負荷を減らしましょう。
住宅の省エネ対策の掟10.断熱性能、遮熱性能
近年増えている、外装増し張りリフォームで断熱 数百万円のコストがかかります。
省エネ性は、月に1000円~5000円(温暖地域)
意匠性の改善効果が高いです。
断熱性能は家を建てたときにほぼ決まりますが、リフォームも可能です。冬が一番光熱費がかかります。床の断熱と、窓の性能アップは重要です。コールドドラフトで底冷えし、健康に良くないです。
遮熱性は、多くは窓対策です。庇の設置やすだれなどで後対策も可能です。他にも、壁屋根に遮熱対策の効果は計算上の効果では示せないですが。
2階が熱いからと遮熱したり、断熱したりと検討する場合がありますが、2階は熱が溜まりやすいため換気をおすすめしています。
住宅の省エネ対策の掟11.対流を考えるべし
対流の見直しは、効果が月に1000円~
コストは、サーキュレータだけなら数千円
すぐに元が取れます。
超重要です。
対流を考えずに、空調で対応している建物がどれだけ多いことか。
これをすると空調コストがバカ高くなります。
必ず、対流を考えた換気計画、またはシーリングファンやサーキュレータをうまく使いましょう。蓄電池や太陽光発電がどれだけあっても足りなくなります。
住宅の省エネ対策の掟12.家電のIOT、消費電力もチェック
IOT化→スマートホーム化 コストより利便性です。
家電機器は最近、ネットに接続できるタイプが増えてきました。
調理器具では、自動で長時間の調理をするタイプも出てきています。電気代が予想を超える場合があります。想定しておきましょう。
できれば、消費電力もネットで見えるタイプにすると、HEMSに設定できる場合があります。
住宅の省エネ対策の掟13.春夏秋冬の電気使用量を見極めろ
よくある話、先月の電気代だけしか見てなくて、蓄電池の容量を大きく設定しすぎたり、太陽光発電はどうしても春に余ってくるためもったいなく感じたり。
シーズン毎をイメージしてチェックしましょう。
住宅の省エネ対策の掟14.朝昼夜、平日休日の電気の使い方
太陽光発電や蓄電池の選定には、朝昼夜、晴曇雨、平休日の電気の使い方をチェックする必要があります。
絶対に蓄電池に貯めきることや、太陽光発電を自家消費100%にすることは、無理ゲーです。旅行も行くし、梅雨もあります。
以上となります。