二、三年前のことですが…
げっそりした様子で友人がこう言いました。
友人「今まで普通だった娘が、夕べ急に刃物を振り回して、もう死ぬからとリストカットを始めたのよ」
私「えええ?なんで急に」
友人「娘が言うには、実は前々からずっと頭の中に男の人がいて、娘にそうしろとずっと言ってくるそう」
…なんか壮絶ですが…
私「と…ともかく、卦を立ててみて。断易で娘さんの様子を見てみるよ」
ということで、友人つまり母親が「娘の状況はどうか」を問う卦を立てました。
壬寅年壬子月丁巳日
天雷無妄変澤水困
えっこれは…
六沖卦、用神月破、六爻退神、三刑、勾陳玄武相沖と…マズいのがてんこ盛りです。
これは、娘さんが不安定な年ごろであるのを差し引いてもかなりのダメージを受けていて厳しい…。
もはや私の手に負えないレベルなので、こういう場合は…
「老師~毎度お騒がせしてすみません」
老師「これは沖煞チョンサーだね」
日本の皆様はほぼ初耳だと思いますが、
中華系の人なら
「あ、沖煞チョンサーなんだそっか、大変だね」
という反応になります。
つまり、台湾人や中国人であれば、沖煞チョンサーという言葉ぐらいは誰でも聞いたことぐらいはあるものなんです。
で、「沖煞チョンサー」とはなんぞや
なんらかの悪い磁場、悪い気、陰の気などに接触し、ダメージを受けることを言います。
ともかくこの衝撃波(=煞気シャーチー)を受けたために、日常生活に支障が出ちゃってる人はどうしたらいいのでしょう?
老師「廟に行って、祭改ツェーカイをしてもらうこと。この廟は正統派だからここへ行って。」
そうして老師が教えてくれた廟はこちら。
台北霞海城隍廟
縁結びで有名な廟なのですが、それだけじゃなくて、ちゃんと人々の暮らしを守ってくれているのですね
この「祭改ツェーカイ」というのは、こういった正統派の廟に申し込んで指示通りの作法で参拝し、道士にお経を唱えてもらって、浄化のうえ問題の解消を図るものです。
ただ、どこの廟で「祭改」してもらってもよいというものでもないのです。
台湾に廟はものすごく沢山あるのですが、半端な修行しかしていない道士がいる廟もあるのです。
そういう怪しいところに依頼すると、逆に変なモノが来たりして大変なんですよ~。
因みにこの「祭改ツェーカイ」と混同されやすいものに「収驚シューキャ」というのもありますが、その話はまた今度。
それと、生まれつき沖煞チョンサーされやすい八字ってあるのかについても、またの機会に書きたいと思います。
ともかく、生活の場である商店街にこんなディープなスピリチュアルスポットが存在する台湾…何年住んでも謎めいたところです。
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