子育て支援で栄養の話6月 | eiyousi-chikakoのブログ

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管理栄養士で子育て奮闘中の40代主婦が、食と健康、趣味の園芸・野菜作り、自分らしさを探し続ける等身大の毎日をつれづれなるままにブログしています。よかったら見てみてください。応援おねがいします。

 先日、子育ての会で離乳食~幼児食のお話をしてきました。

7名のお母さんたちと園のスタッフ、子育て支援の担当者など

10人以下のアットホームな感じ。お母さん達と同じ輪の中でお話しました。

だしは素材の味を引き立てて、食べやすくするし、天然だしをとることでいい香りが

でることが、家庭の味として記憶にも残りやすいのだとお伝えしました。

 食事は五感を刺激するので、脳、顎、手の感覚、嗅覚などいろいろな成長につながります。

大きくなれば、栽培のこと、味の事、調理の事、季節の事などいろいろな話をしながら

命の大切さだったり、農家さんの苦労だったり、食事をすることの楽しさだったり、食育をする

ことができます。

 

今回は離乳食のことがメインでしたが、在園児が食べているものの試食ということで

園からはその日の食事が用意されました。1回食を食べる子から完了期の子供たち

までの各段階の食事です。

 

私からは離乳食のスタート時期のお子さんたちには先の話ですが、おやつの役割と例について

もお話しました。

今日の見本は人参と林檎でつくったジャムを塗ったパンをくるくる丸めたロールサンドと、

いろいろな野菜で色をつけた白玉団子。いつもはお豆腐で練るのですが、

今回は豆乳で生地をこねて作りました。これで炭水化物と野菜とたんぱく質が入ったおやつ。

使った野菜は冷凍で売っている茹でてバラ凍結したホウレンソウのすり身、かぼちゃ、

それから先日のマルシェで隣だった「あおぞらカフェ」さんにいただいたビーツ。

前に、他の栄養士さんから、3色のお団子を作りたいけど、ピンクができない、

イチゴを練りこんだら酸っぱい団子になった。などど聞いていたのを思い出し、

ビーツで色を付けてみたくなったのです。

結果は、少し入れただけでものずごく鮮やかな色になりました。

園の先生方もびっくり。

「これはやってみたい!ビーツを育てるところから食育ですよね!」

 

育てて、身近に感じることから野菜に親しむことは始まっています。

生命維持に直接必要な糖質、たんぱく質は、体が受け入れやすいのに対し、

野菜は苦みや酸味が含まれる場合があるので防衛本能として元々避けようとする

力が働いてしまいがち。経験を積んでいくうち、これは食べられるもの、という認識になり、

さらに美味しい、と思うところに進んでいきます。

だから、よく女子が好きな「芋・栗・かぼちゃ」などは甘くて糖質要素が強いので離乳食でも

受けがよいわけです。

ということで、野菜はたとえ最初は口から出してしまうようなことがあっても、それば普通の事。

少しずつ口に入れるところから、慣れていくまで経験を積むことが大切です。

 

他に、今回の質問の中では、ご飯がたべにくい、体重が伸びなくなったというものが

ありました。誰かのお困りごとはまた誰かの困りごとだったりします。

同じ解決方法が合うとは限りませんが、気持ちが軽くなることがあるので母同士でもこういった

場で情報交換できるといいですね。そんな中にアドバイザーとして一緒に輪に入れると

私もうれしいです。

このお子さんの場合、うどんは食べられるので、あとはお芋、かぼちゃなど、

炭水化物の多い、今食べられるものを使って乗り切ることなどお話しました。

明るい顔で帰っていきました。いい方向に向かうといいです。

 

ところで、ビーツは土臭さが強いため、丸ごとまたは半カットでホイルに包んで焼き、

皮をむいてから使うのがよいよいです。

葉っぱの部分はホウレンソウのように使えるのでうちで食べました。

やはり少し癖があるので今回うちでは一度茹でて、人が元々好みやすいたんぱく質(今回はハム)

と、香りのよいマイタケを少々バターの香りにも助けてもらって一緒に炒め、苦みが和らぐので

鰹節など使って味付けをしました。娘も食べてくれました。

 

ピンクの白玉はお雛様の時期にも作ってみたくなりました。

小さなお子さんに作るときは柔らかさはお子さんの食べる力に合わせて

作ってくださいね。食べるときの見守りもお願いします。

 

ナイスタイミングでビーツをくださった「あおぞらカフェさん」、ありがとうございました。

ご馳走様でした。