6月22日に発売された参考書新刊情報をチェックしましょう。本日、ピックアップするのはこの本!

『イメージでわかる表現英文法 (「英文法の本質」をビジュアルで解説) 』(学研)です。

もちろん、今日発売したばっかりだから私もまだ読んでませんw

 

 

 

  田中茂範氏は「コア理論」を使って英文法を解説する第一人者。その田中氏が高校生でも読みやすい参考書を出すということで、これは注目です。

 受験用の英文法って、どうしても暗記・暗記アンド暗記になりがちじゃないですか。そこで、イメージを使う。多義語なんて意味をバラバラに覚えてたらバカみたいですからね。イメージを覚えて、そこから派生する意味をつかんでいったほうが楽。日本人にはわかりにくく、説明しにくい冠詞なんかも、この本ではくわしく解説されているようです。

 

 ただ、こういう本は普通の英文法の知識がある程度頭に入ってからやるほうが効果的なので、夏休みなどの時間がある時に読んで、自分の中で英文法のイメージを再構築するといいでしょうね。英作文などの表現力がついてくると思います。

 逆に受験勉強の最初の時期に使おうとすると、かえって混乱するかもしれません。

 

 ところで、いわゆるネイティブ感覚を解説した「イメージ英文法」本は大西泰斗氏&P.C. McVay氏のものが有名ですね。しかし、この分野を早くから切り開いてきたのはこの本の監著者である田中茂範氏でしょう。

 

 田中氏が手掛けた『Eゲイト英和辞典』(ベネッセ)は「コアイメージ」を豊富に取り入れたユニークな辞書で、これは大変な名著。ただ意味を調べて終わってしまいがちな普通の辞書と違って、ちゃんと言葉の基本的な意味からわからせてくれるというものでした。でも現在は絶版。残念。

 

 

 イメージ英文法といえば、受験参考書でも以前から取り入れられていました。今でいうと成川氏でしょうか。でもその先駆者といえば、やっぱり代ゼミの鬼塚幹彦先生と現在は東進の宮崎尊先生。このおふたりの参考書も大変な名著ぞろいなのですが、そのお話はまたいずれ。