eimiのブログ

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イェウクメインのSJ妄想小説専用(たまにひとりごと呟きます)ブログです。

 「リョウガ・・・」

リハーサルを終えた僕達は、次のリハが始めるまで控え室で待機することになった。控え室に向かう途中でいきなり腕を掴まれて、近くの空き部屋に連れ込まれる。その腕を掴んでいたのは

 「ジョンウンヒョン・・・」

そう呼ぶと部屋の奥に向かって、着くとすぐに抱き締められる。

 「ちょっ・・・待って」

その声を無視して、唇が重なる。はじめから深く。なんとか押し返そうとするけど、逃げられないようにきつく抱き締められていて不可能。そのまま押し倒されて

 「挑発したリョウガが悪い」

なんて言ってふっと口角を上げて微笑んだ。

 「そんな事してな・・・」

ジョンウンヒョンは首元に舌を滑らせる。そのまま首元に鎖骨に口づけて、手は服を脱がし始めていた。

 「ジョンウンヒョン!」

その口を空いた手で塞がれる。必死に身を捩って抵抗していると

 「イェソン?イェソン?何処だ?」

マネージャーヒョンの声。ジョンウンヒョンの動きが止まって。隙をついて口元の手を外す。

 「行かなきゃ駄目だよ・・・」

見つめると、ジョンウンヒョンは舌打ちをして僕から離れた。僕を抱き起こして

 「続きは・・・帰ってから」

僕の額に口づけて部屋を出て行った。

ヒョンを見送って、近くの窓に凭れる。映る自分の姿を呆然と見つめ返した。

 「恐いよ・・・」

どんどん変わっていく自分の感情や、ジョンウンヒョンの気持ちやヒョンの事や。本能に気持ちが追いつかなくて。

気付けば泣いていて。不意に聞こえた足音。近づくジョンウンヒョンに自分の気持ちを伝えて振り返るとそこにいたのは・・・

ヒョンだった。ヒョンに全てバレてしまって、ジョンウンヒョンが

 「リョウガが好きだ」

ヒョンを見据えていた。考え込み出すヒョン。

 「リョウガはいつの間に好きになっていたの?」

そう聞かれて何も答えられない僕。

 「黙ってちゃ何も分からないよ?」

ヒョンが寂しそうに微笑んだ。その表情に胸が締め付けられて、苦しい。

 「ごめんなさい・・・」

そう言う事しか出来なくて。ヒョンを裏切ったことへの罪悪感が押し寄せてきて。肩を振るわせながら涙を堪える。

するとヒョンが

 「ごめん、ジョンウンヒョン。リョウガと2人にして?」

言うと、ジョンウンヒョンは部屋を出て行った。何も言えない僕。ヒョンが近づいてくるけどなんて答えたらいいのか整理の着かないままで・・・

  「来ないで」

僕の願いは無視されて、ヒョンは近づいてくる。そのまま唇が重なって、押し倒されて・・・

 

 「ごめん」

ヒョンは僕を抱いた。無理矢理の行為・・・とは言い切れない。僕は抵抗するのを止めた。だって、ヒョンが・・・

 「リョウガ」

あの日の、告白してくれた時の笑顔で僕を見つめたから。僕を本能的に欲しがっているのが伝わってきて、その笑顔に僕は心を奪われていたから。

 

けど我に返ると、自分の本能でヒョンを裏切ったことを思い出して。・・・後悔した。このまま別れを告げられて、僕達は終わる。なんて、ヒョンから言わそうとするなんて、僕はやっぱり意気地なしの臆病者。なのにヒョンは、僕に傍にいて欲しいって、ジョンウンヒョンには負けないって。・・・予想していなかったことに僕は戸惑う。そんな僕に、ヒョンは優しいキスをした。

 「だから、俺を選んで?」

首を傾げて微笑むヒョンの顔を見て。気付けば僕は泣いていた。

 「リョウガ・・」

ヒョンの手が僕の頬に触れようと伸ばされたところに

 「ドンヘヒョン、リョウガ」

ノックと共にキュヒョンの声。ヒョンは立ち上がると、入り口へ向かう。僕はその場で蹲った。扉が開く音がして

 「全体のリハするって」

 「分かった。リョウガの事頼む」

そんな声が聞こえた。そして

 「お前の話、聞く必要ないな」

 「・・・うん」

そんな話をして、足音が近づく。顔を上げると

 「・・・」

傍のシャツを掴むと近づいてくる。

 「何、考えてるんだ?」

呆れると言うよりは、心配してるような感じ。キュヒョンは僕の背後に回ると、そっとシャツを羽織らせた。

 「僕、もう分かんないよ」

キュヒョンに抱きついた。キュヒョンは何も言わず、僕の頭を撫でて抱き締め返す。

ヒョンに僕の気持ちを伝えて、ジョンウンヒョンの元へ。そう決めていたのに・・・

ヒョンの温もりを忘れられない・・・