なぜ予言は当たらないのか | 迷子センターの常連だった

迷子センターの常連だった

気がつけばいつも一人。一緒にいたはずの家族はいずこ?

幼児期、半年に一度は必ず迷子センターに捕獲されていたスナフキン・えいきゅーの真面目かつ不真面目なハナシ。

という、非常に面白いご質問を


読者の方から受けましたので、


この場を借りて私の


個人的見解をもってお答えさせていただきます。




この読者の方は「自称・予言ファン」でいらっしゃるそうで


かの1999年世紀末予言から


大本教の世直し予言、


最近流行のジュセリーノ氏まで


大方のものならすべて網羅したそうです。




しかし気になるのが


世間一般に流布した後の予言的中率の低さだそうで


なぜ予言は当たらないのか・


当たらないならなぜ予言するのか・


非常に理解に苦しむのだそうです(笑




とても興味深いご質問ですね。


実はこれと同じような事象は


漢字が成立する前の古代中国では


日常茶飯事に起こっていたことのようです。




甲骨文(殷代の文字・つまり破軍=チュウ王たちが


使用していた文字です)


金文(周代の文字・つまり武曲=武王の子孫たちが


使用していた文字です)


漢字(甲骨文・金文という神聖文字・象形文字を経て


誕生した現代の文字です)、


これらの文字に関しては


立命館大学の故・白川静教授の研究足跡に


勝るものがありませんので、


『白川静著作集』より解説させていただきます。




「口」という漢字があります。


これは何から発祥した言葉なのかといいますと


元来は


「神のお告げ(コトバ)を保管する器」


のことを指していました。


当時の古代中国はまぎれもなく神権政治であり、


政事を行うたびに「神」に伺いを立てるという


風習がありました。


甲骨文(亀の甲羅に文字を刻み込み、


炙ったときのひび割れの状態で吉凶を判断する)が


発生する以前は、


そのような「御神託」を得るために


意識喪失(トランス)状態になった巫女(シャーマン)の


存在が不可欠でした。


トランス状態に陥った巫女(女性に限りません)は


「神」が将来に向かって実現を約束した言葉を語ります。


その言葉を文字として書きとめたら


王を含む政事の関係者以外の者の目には


決して触れぬ様に


厳重に保管しておく必要がありました。


なぜなら 


「神」の告げたコトバは


白日の下に晒されてしまうとその効力を失うからです。


その現象は今でも


私たちの使っている日常漢字のなかに潜んでいます。


舎・害 などの漢字は


その「御神託」を保管した箱の上に


大きな針を突き立てて破壊し、


「神のコトバ」の持つ呪力を


失効させる行為から誕生しました。


一方で


告・誓 などという漢字は


いずれも「神のコトバ」に対して


受諾および服従の意を含んでいます。




この「神」という存在ですが、


かつては超自然的存在、つまり「天帝」という


非常に漠然としたイメージで捉えられていました。


現在では「宇宙的存在」もしくは「異次元的存在」と


解釈できると思います。


巫女(シャーマン)という人々は


三次元特有の周波数から離脱して


多次元の周波数をキャッチする技能を有していました。


この「多次元の回路」を開いて得られた回答が


すなわち「神のコトバ」となったのです。


考えてみればちょっとゾッとしますね(笑


そちらの次元の「神」を名乗る相手が


本当は
いったい何者なのか、


素性さえも知らないのに


返事を鵜呑みにするわけです。


(もしかすると「神」を名乗る異次元の相手方は


ごく普通の専業主婦だったり


サラリーマンだったりするかもしれませんね・笑)




さて先日の記事において


「個人の意識が結集したものが現実化される」


ことを書きました。


創業当初はささやかな規模だった会社が


後に大企業へと成長するときには、


決まってそれだけ多くの個人意識が


会社の経営理念に共感しているのです。


私たち人間の一人ひとりは小さいですが、


意識のちからは非常に大きなものです。


このちからが束になったときには


不可能と思われるようなどんな現象でも


実現することができます。




では


予言や「神のコトバ」が


一般に流布すると効力を失うのは何故なのでしょう。




それは


予言も「神のコトバ」も


三次元のものではないからです。




三次元という「いま・この場」に


肉体を持って存在している我々とは


異なる存在が発した言葉は、


この次元において現実のものとなる


基盤を有していません。


あちらの世界では現実化される言葉でも、


こちらの世界では


こちらの世界の誰かが


その言葉に


格別な思い入れを持ち、


行動に移さないかぎり


現実化されることがないのです。


なぜかといいますと


そもそもの周波数が異なっているので


三次元に生きる大多数の人々に対して


実感を湧かせることができないためです。


実感を伴わないコトバは


三次元界の住人たちの個人意識を


動かして集中させることができません。


ですから あくまでも


そのコトバに忠実に仕える意思を持っている


人たちだけに、意味を持つものです。


「予言が当たらない」という現象も


その「予言」、つまり「情報」を提供している先が


三次元以外の次元であった場合には


「予言開示」、つまり「情報公開」した瞬間に


思いっきり外れる可能性が高くなりますが、


それは上記のような理由によるものです。




逆に言えば


当たったら困るような予言やお告げの類は


書籍なりウェブなりで


全面開示してしまうのが良いのでしょう。


多くの人に「知られた」他次元発祥の言葉は


その途端に三次元での効力を失効します。


だからこそ


秘教や秘儀として隠匿されたのです。


しかし時代の流れが変わった今は


隠匿しておく必要性すら


もはやないのでしょう。




これから 多くの秘されていた事柄が


次々に明らかになってくると思います。


それを「知る」ことが大事です。


良い・悪いをジャッジすることが


大切なのではありません。


認識すれば支配下から逃れることができます。





「知る」という脳の働きは


三次元界の人間が持てる最高の武器なのです。