当時の話し
美容室は私にとってセラピーのようなものだ。どんな女性でもそうかんじると思う。
私の担当の人は20歳から担当してもらっている、私の今の現状も伝えてある。
それも、やっと外に出れるようになった時に
何か変わる為に髪をバッサリ切ろうと思った時に、あまりにも人が居ると長時間居れないからだ。
状況説明したら人の少ない時間帯や
人目につかない場所も確保してくれた。
シャンプーの時は嫌なこともやもやした気持ちを頭から流してくれるように、表現が生々しいが、凝り固まった脳みそまで洗い流してくれているような心地よさがあった。
カットの時も私に染み付いた邪念や陰のパワーが、切る度に落ちていく。
床を見ればたくさんの私のネガティブな何かが落ちていて、一時してふとまた床を見ると掃除してくれていたのか
キレイになくなっていた。
どんどんどんどん自分が変わっていく。
服は着替えれば雰囲気がすぐに変わる。
それもまたいいが、
美容室で髪を切っている時は、私が徐々に変わっていく様が30分から1時間かけて見ることができるのだ。
そして私の表情も徐々に変わっていくのもわかるし、担当の人もそれに気付いてくれる。
仲のいいアシスタントの子も、キレイにしてもらった私を見て喜んでくれる。職業柄そういう対応が普通なのかもしれないけれど、たまに行く私としては凄く嬉しい。
この日は、
窓から外を見ると雲行きが怪しかったが
カットが終わると、雲一つ無くキラキラと太陽の日差しがガラスに反射して
"あー今日の私の心みたい笑"とか呟いて
"ほんとー!来た時とは大違いねー!くすくす"
と笑いながらケープを外し、晴れ晴れした気持ちで店を後にした。
私にとって美容室はエマージェンシーの時や
気分を変えるためには必須なのだ。
Eiko