スワン　アッピング　

Swan Upping (白鳥の数と健康調査）

今日から　金曜までの5日間。

毎年7月　第3週　の年間行事

あまり知られていませんが、

数百年続く、英王室伝統行事です。

見に行きたいな～

ハンプトンコート近郊を　出発して

テムズ川の上流へ移動していきます。

つまり、ロンドン在住者は、

初日にいかないと、だんだん遠くなる～（笑）

もうこんな時間なので、今年は無理〜

王室伝統　赤の衣装を着た、

スワン　アッパー　たちが、ボートをこぐ。

国王の白鳥係は、白鳥の白い羽根を帽子につけて。

白鳥をみつけたら、

「オール　アップ！！」　と叫ぶ　伝統行事。

そのあと、白鳥の周りをボートで囲んで、

白鳥を　そおっ～　と優しく持ち上げ、

健康チェック。

英国中の水域にいる　

無印の白鳥（コブハクチョウ）は、

なんと全部　王室のもの！

12世紀にそうなった。

（誰も、法律を変えてこなかったのも　すごい。

　英国には、500年前の権利、とか　今もいっぱいある！）

昔、むかーし、

白鳥は、晩餐会での　君主からのご褒美。ご馳走。

（今は、食べません。保護対象）

その頃は、

白鳥へのワルサは、君主への反逆罪。

キズつけたり、殺したりすると、禁固刑　1年　

白鳥の卵を盗んだだけで、１日　ムショ入り。

昔のことだから、

恐ろしい拷問、ひどい待遇で病気になる。

庶民は、食べ物もなくてお腹が減ってたから、

卵　食べたかった～

21世紀の今でも、白鳥は、

生きてるのも、死んでるのも、体のパーツも、

全部、王室の　管理・許可　対象。

死んだからっていって、勝手にできないのです。

その白鳥が、存在した～という、

証拠書類が残される。

売買禁止。

営利目的ビジネス禁止。

つまり、

はくせい師への技術料をのぞき、

英国に　白鳥ビジネスはない。

で、毎年、

白鳥は、何羽いるかな～

元気かな～　

ヒナは何匹いるかな～

と、王室はチェックしているのです。

ところが、

中世に　王室から

白鳥所有権をもらった団体が、

今も３つ　残っている。

14世紀～15世紀の権利は、健在！

今週の　

スワン　アッピング　には、その団体も加わって、

取り決めた数だけ、

ヒナの足に、個体識別リングを　とりつける。

足リングのない白鳥は「全部　わしのじゃ」

と、チャールズ国王は主張できる　というわけ。

　　↑ 赤がロイヤルアッパー　　

　　白と紺は、700年前から白鳥所有権を持つ　

　　ロンドン　リバリーカンパニーの　

　　　スワンアッパー

もちろん、現在のリバリーカンパニーは

白鳥が欲しわけではなく

環境保護と

700年の伝統行事を守っているのが誇り。

私は、ものすごく

ロンドンのリバリーカンパニーに興味がある。

111もあって　伝統行事を続けている。

蜂蜜ろうそく職人

塩職人、ワインのタガネ職人　とか

興味深すぎますもの〜

スワンアッピングは

ワイン職人

染め物職人　

が　700年前の　権利を持っている。

オープンデーに　見学に行ったら

それ　(ロイヤルチャーター、といいます)

見られるかな？

英国の白鳥は、ロイヤルスワン

勝手に取って　食べたりしたら、

本当に逮捕されますぞ。

これは、「たったの」150年前の絵

100〜200年前くらいなら、

英国人は、「たったの」をよくつける。

面白すぎる英国人〜

英国内の白鳥は、王室のもの。スワン アッピング 伝統行事は、今日から５日間

英国内の白鳥は、王室のもの。スワン　アッピング　伝統行事は、今日から５日間