幸せな働き方Interview11  古賀恵海さん(看取りコミュニケーション講師)Part3 | 働くウーマン インタビュー

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幸せな働き方インタビュー11
看取りコミュニケーション講師の 古賀恵海さんです

古賀さんの想いがいっぱいつまった古賀さんのブログはこちらです!
http://ameblo.jp/theadventangel/ 



古賀さんのお話を聴かれる方々に、どんなお土産をお持ち帰り頂きたいと考えていらっしゃいますか?

まず、患者さんのお立場の方についてですが、
「死ぬことをおそれない」という発想を少しでももつためのきっかけになればと思います。
病気を“治す”or“治らない”という話ではなく、
今の状態で自分はどのような生活をしたら、うれしいと感じるのか
自分にとっての“want”はなんだろう、という発想を持って頂けたら

うれしいです。

私は、最期をむかえようとしている患者さんに対して、
いろいろな問いかけをしてみます。

今、誰といたいですか?
今、どんな空間に居たいですか?
(今、どこに帰りたいですか?)
などです。

最期に、どういう感情でいられたか、ということがとっても大事なのです。
思い切った言い方をすれば「感情しか残らない」。
具体的に、明確に、どういうことが起きたかを覚えていなくても、
“大事された”記憶を残してあげたいと思うのです。

次に、医療関係者の方へは、
“患者さんの立場の方から、本音を引き出すにはどうしたらいいのだろう”
患者さんとのコミュニケーションにおける“how”を考えようという
発想につながれば、とてもうれしいです。

そして、患者さんのご家族の方へは、
最期を迎えようとしている患者さんの“want”にできるだけ寄り添ってみようという発想につながればと思います。
繰り返しになりますが、人と人とのつながりは消えない、のです。
つながりを強くするために、昔の楽しかった想い出を話すなどしてみようということがどんどん実践されるようになったら、うれしいです。

最後に、これまでのどの立場にもない、第三者の方へは
人生いつおわるかわからない、ということを強くお伝えしたいです。
最期に一番後悔することは、“やらなかった何か”なのです。
だからこそ、やりたいことをやっておくべきだ、というメッセージをお伝えしたいです。
「成熟した死」という表現をされている方がいらっしゃいます。
それは、人生への想いに納得した瞬間の死ということのようです。
人と人とのつながりの記憶は、ずっと残っていくので、
「どういう人だったかな」という記憶を、何によって覚えられていたいか、について考えてみるのが最初の一歩だと思うのです。


Part 4へつづく