武田勝頼が生き残るためには、父・信玄を否定するという大事業が必要だった。無理だ。 | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

武田勝頼が生き残るためには、どうすればよかったのか? 単純です。織田信長と徹底的に最後まで戦わないこと。適当なところで和睦する、同盟する、無理なら降参して家来になる、とにかく「天下を獲る」という夢を、捨てればいいんです。

しかし、そのためにはまず、父・信玄を否定する、という大事業を成し遂げなければいけません。


「父の方針は間違っていた、武田は天下を取れない、現実を見よう」ということです。これは、神の如く尊敬されていた信玄公にダメを出すということです。
これに武田の家臣一同が納得しなければ、織田との和睦も同盟もありえまえん。合戦に勝つより、よほどの難事業です。
しかし、織田と敵対し続ける以上、早晩、滅亡は免れません。土壇場で降参してもダメです。早いうちに現実を見て方針転換できるかどうか、です。


そのために、勝頼は父を斬れますか?(心の中で)。
戦国武将で成功した者は、みな、父を斬ることができた者です。