今日ショッキングなメールがウィスラーのサマースノーボードキャンプの代名詞、CAMP OF CHAMPIONから届きました。
今年はグレーシャー(サマーキャンプが毎年行われているBlackcombの氷河エリア)にかなり雪があるように見えるが、この雪はあまり水分を含んでおらず、動かすと(キャンプ用にパークを作ると)一気に雪の量が減り、その雪の下にある氷河が溶けるのが早くなってしまう。よって、氷河が解けるのを防ぐために、キッカーのサイズを規制する事がとても重要となる。(大きいキッカーを作るな)
というような内容だ。
かなり長い内容のメールだったが、declare bankruptcy(破産申請)とあったのでこれでウィスラーの夏の風物詩の1つ、CAMP OF CHAMPIONが終わったということになる。
僕は過去一度も参加したことはなかったが、実はこの夏は参加予定だった。
僕は毎年COCとTバーを挟んだ隣で行われていたTreeline Camp(元Dave Murray camp)に参加していたが、プロライダーがたくさんいて、たくさんのアイテム数、クリエイティブなパークをいつも羨ましく思っていた。
そんなCOCにCSBAとして今年参加予定で、今週月曜日に申し込みをした矢先にこのメールが届いてとてもショックだ。。。
COCに入っていなくてもグレーシャーに上がればたくさんのプロライダーを見ることができたし、COCのキャンパー向けだがプロライダーたちのセールにも参加していたのでそんな場が無くなるのはとても悲しい出来事ですね。
COCの時期にスケートパークに行くとコーチとして来ているスノーボードのトッププロたちのスケートが見れたりとCOCに入っていなくてもスノーボーダーとしては激アツなキャンプだっただけに約30年間続いたウィスラーの歴史的なスノーボードキャンプが終わることはとても残念に思います。
この背景にはキャンパーの減少による経営の悪化もあるとは思いますが、やはり温暖化により氷河の解けるスピードが格段に速くなったことが1番の原因ではないでしょうか?
Kenのメールにもありましたが、2015年には約10mも氷河が解け、12mも下方向にずれたとのこと。1989年にキャンプがスタートした時には今ある崖の約40mも上でバインを履いて滑りだしていたとのこと。
確かに毎年気になっていたが、崖の上の方に階段があり、数段の階段の下は何もなく、危ないなぁと思っていたけど30年前にはそこに雪があったんですね。
僕が子どもの頃には冬は祖父母の家に雪が積もっていたけど今は全く積もっていない。日本の夏はしばらく経験していないけど、25年前は今ほど暑くなかった気がする。
温暖化は僕たちスノーボーダーにはもちろん深刻な問題だけど、世界中でその影響を受けている人々がいるのはもう何年も前から知られていることですね。
個人で出来ることはとても小さなことだけど、1人でも多くの人が環境のためにできることをやらないと次の世代に美しく、住みやすい地球を残すことができなくなります。
今回の件で環境についてこれまでより深刻に考え、行動を起こすきっかけになったことを感謝します。