我輩には定年はない。

 

そもそも仕事とは何かということも曖昧じゃ。強いて言えば、留守番とか家族に癒しを与えることじゃろうが、対価の給料をもらうわけでもなく、散歩と食事や身の回りの世話をしてもらっておる程度で、収支も生活体系も曖昧で、経済への波及効果なぞ考えたこともない。しかしながら、ドッグフードやトリミング費用は飼い主によって支払われておるし、服も薬や治療費も安くはない。人間(日本人)から見れば我輩は自立しておらぬことになるが、そうではない。発展途上国では貧乏が当たり前で、金持ちに貧乏(我輩)がすがることはその国の常識なので、居候とかヒモとかと蔑まれることは絶対にないのじゃ。

 

所詮日本での狭い考え方に左右されてしまうのじゃワイ!!

 

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「ほんとうの定年後」 坂本貴志 著 講談社現代新書 発刊

 を読みました。まあ飛ばし読みなのでいい加減な感想しか書けません。個人的にはつまらない(既に公けにされたテレビやラジオで聞く話ばかり)ので、つい飛ばし読みとなりました。内容はタイトルや副題が端的なのでそのまま使わせてもらいます。流石に作者は厚労省出身の40歳手前の気鋭のアナリスト・エコノミストです。

 

  →正直に言いまして私は吐き気がするほど、強い不快感を覚えました。以下はこの本に感銘を受けた人は絶対に読まないでください。”一老人のたわごと”でしかありません。どうも私は脳が老化して怒りっぽくなってしまったようです。

 

 以下は副題集と、私の”捻じれた感想”を織り込んだ箇条書きです。(ほんとうの内容は実際にお読みください。以下の内容は実際の内容から逸脱して極めて批判的な内容となってしまってますので、不快感をお感じになる方が少なくないと思います)

 たんなる世間知らずの高齢者の感想ですので、”そんなひねくれた考えを持つのかなあ”という程度の認識で読み飛ばしください。そしてこのブログ掲載をお許しくだされば幸いです。決して他意はありません。私の素直な感想を書いただけです。

 

「定年後(65~70歳まで)の仕事の15の事実」

①年収300万円以下が大半:年金+フリーランスの小仕事(月10万円程度の肉体労働)

②生活費は30万円弱まで低下する:教育費・住宅ローンも無くなる

③稼ぐべきは月60万円から月10万円に:これからの夫婦はダブルインカムで月20万円

④減少する退職金・増加する早期退職:会社も仕事も淘汰される時代へ

⑤純貯蓄の中央値は1500万円:上を見ればキリがない、下を見ればアトがない

⑥70歳男性就業率は45.7%、働くことは当たり前

  月に1時間でも働けば就業とみなされるし自営業もカウントされている。実態は肉体労働(軽作業)が多いのに、”サラリーマンは”定年前の仕事と比べてストレスがなく、仕事仲間(若者・女性)と上下関係ではなく対等に付き合えるので昔の価値観(モーレツ社員・管理者・・)を捨てれば楽しい仕事になるのだそうです。

【大いに異論あり‼】たとえば米国では定年制はありません。年齢で区別するのは差別なのです(履歴書に年齢も性別も書く欄はないし、面接でも聞かれません)。東南アジアの人間からは「もっと尊敬されていい”動作の緩やかな”お年寄りが日本のコンビニで働くのを見て寂しくなる」とも言われているのが日本の高齢化社会なのです。どうでもいい情報を売り込んで、コスパやタイパまで追求する社会にしておいて、蓄積した年金プール金(昔は賦課方式ではなかった)をバブル期に使い果たした旧大蔵省の失策を「今は年金賦課方式だから若者が大損をしている」と吹聴する無神経が許せない。年金プール金が十分に運用されていれば現在のような事態になっていなかった可能性があったのです。しかも正社員をなくして派遣社員を増やし低賃金化して(並行して)グローバル化を黙認し国内不況を見過ごし30年のデフレを赤字国債で先延ばしした政治家は本当に酷いと思います。。。ふう~っ、深呼吸!?

⑦高齢化する企業、60代管理職はごく少数:年齢は差別なので「ペイフォーパフォーマンス」の徹底をすべきです。そうすれば老害も除去できますが、現在の日本は労働流動性(転職すれば給料が上がる社会:米国のように)がないので、人事制度が機能してないのです。(”平均的に言えば”、下手に老害労働者を解雇できないのです。)

⑧多数派を占める非正規とフリーランス:その通りです。同一労働同一賃金でないのです。

⑨厳しい50代の転職市場、転職して賃金は減少:労働流動性が欠落してます。転職者こそ優遇される社会を作らない(米国には給料が下がらぬように転職者の給料のガイドラインまであります)と誰もが今の会社にしがみつきます。

⑩デスクワークから現場仕事へ:高齢者は肉体労働は頭脳労働よりキツイのです。楽な知能労働(そりゃ徐々にボケてきますので)ができる社会を望みます。AIに仕事を渡さないで高齢者の”暖かい人間的判断力”を信じてもらいたいものです。

⑪60代からの能力の低下を認識する:高齢者ならほとんど体感してます!

⑫負荷が下がり、ストレスから解放される:そして体もきつくない楽な知能労働を!

⑬50代で就労感は一変する:定年制のため一変せざるを得なくさせられるのです。

⑭6割が仕事に満足、幸せな定年後の生活:老後破産の恐怖から逃れたことが幸せなのです。仕事に満足したのではなくストレスのない(肉体労働)職場に慣らされたのです。

⑮経済とは「小さな仕事の積み重ね」である:それを積み重ねて、高齢者を”より”幸せにしてもらいたいものです。世襲政治家(もはや貴族階級)の贅沢をさせるために積み重ねているわけでもないのです。

 

ただ、この点は大賛成ですね。そんな仕事なら死ぬまで続けてもいいです。

・健康的な生活リズムに資する仕事

・無理のない仕事

・利害関係のない人たちと緩やかにつながる仕事

 

お金のため、認知症(ボケ)対策のため、暇つぶしのため、、、に働くのではなく、人生の残された時間は、”できれば”自分のやりたいことをすることに使いたいものです。まあやりたいことが”いまさら”なければ、遊んでも、適当なお仕事をしてもいいとは思います。

 

若い方を含めて皆さん全て老後を不安と感じています。「こんな社会はおかしい」と思わないのでしょうか?

 

 日銀総裁交代を機にMMT論の極致で、「日銀の現在保有している日本国債は全て永久に返済を凍結する」という政策をだしてもらいたいものです。まあハイパーインフレになってしまうのかもしれませんが、、、、。

 

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そうなると株価も3万円超えるかな?(破廉恥な考えでごめんなさい!)