絶対に、泣いちゃうに違いない。

めっちゃ、感慨深い思いに包まれるに違いない。


そう、思っていました。


が…。




この世の極楽。


サンフランシスコ国際空港に着いた瞬間。


乗り合いタクシーのおっちゃんと

運賃の値段交渉を始めてしまいました。


涙も、感慨もなく。

じゃぽん帰国後の、初!里帰りが

まるで日常の続きのように、始まってしまったとは…。


それはまるで、花より団子。

そんな自分が、ちょっぴり、せつない ううっ...


ま、いいんですけどね てへ





この世の極楽。


友人宅に荷物を置いて

真っ先に向かったのは、以前の職場 ニコ


職場であると同時に、「写経の会」 の会場でもあった場所 キラキラ

ボスが快く場所を提供してくれたから、続けるコトができた会。

ココで働いてなかったら、会場も見付からず、続けられなかったトコロだよ あせる


「写経の会」 に、来てくれていた人たちだけじゃない

多くの、見えない人たちの、お陰で、続いて来たんだよね~。


嬉しいね 好


ほんと、大きな繋がり、ご縁の中で、生きている…。

いのちを貰ってるんだね。




この世の極楽。


狙って行ったワケでは、なかったけれど…。

偶然とは恐ろしい てへ


行った時間が、ランチタイム。

おまけに、ワタシは空腹 にへ






この世の極楽。


サンフランに着いての一食目が、なつかしいボスママ丼

サンフランでの、おふくろの味。

ほっと、するんだよね~ ニコ


ちなみにボスママは、香港生まれの中国系アメリカ人。

世話焼き選手権に出たら、上位入賞間違いナシ!の世話焼きさん。


「昼ごはん、もっと食べろ!」

「夕食、食べに行こう!」

「我が家に泊れ!」

「息子(ワタシのボス)の家にはゲストルームがあるから泊れ!」

「娘(通称、小ボス)のアパートメントはキレイだから泊れ!」


これを、繰り返し言い続けてくれる。

有り難いコト、この上ない。


そして、合いの手のように、「なんで黙って来た?」と詰め寄るのも忘れない。

「驚かしたかったんだもん!」と言い訳のように言い続けるワタシだけど。

過去の経験から、うかつに告げてしまうと

予定を全て勝手に決められるのが、分かってたんだよねぇ~ あせる


彼女と2回、香港、東京と出張に行ったんだけど。

「東海道中膝栗毛」もびっくりの、ハチャメチャ旅行。

コレも機会があったら、書きたいんだけど、思い出したくないキモチもあり 苦笑

でも!愛すべき、ボスママなんだ。


ありがと、Alice ラブラブ






この世の極楽。


そして、次に向かったのは…。

と、言うか、ボスが車で送ってくれたんだけど キャッ☆






この世の極楽。


見えるかな?

Buddhist Churches of America


ココに一時期、サンフランシスコラジオ毎日があったんだ。

そのご縁で、北米仏教団の総長 にインタビューをさせて頂いて…。

どさくさ紛れで、お話を聴かせてもらっていた。

と、言うか、もらい〝続けていた” てへ


メリケン中を飛び回る総長をつかまえては

「聴かせて~!」と、ワガママを言い続けた にへ


そんなワタシに根負けしたのか

気の良い総長は、時間をつくってくださって、おまけに!

ワタシの仕事が終わるのを、いつも待っていてくださった あせる


総長が、オフィスでのお仕事が終わるのは、午後3時半ごろ。

ワタシの勤務時間は午後4時まで。


必死に、サンフランの坂道を駆け上がり、この場所まで急ぐ。

そして、総長から、色々なお話を聴かせていただく。


阿弥陀さんのコト。

法蔵くんのコト。

そのどれもが新鮮で、すっごくワクワクした キラキラ


厚かましいワタシは、「写経の会」 の資料を、チェックしてもらうのも、忘れない てへ






この世の極楽。


ココには、立派な本のコレクションがあって、よくお借りした 好

ついつい、アレもコレも、って思っちゃうんだよね~。



来る途中、送ってくれたボスの車から見た、風景。

その坂道に、一心不乱に、小走りで坂を上がる自分が見えた気がした。

お話を聴かせてもらうために、必死になっていた、あの時。


ワタシが、何を求めていたのかは、分からない。

多分、何も、求めていなかったんだと思う。


ただ、カラダが動いていた。

聴きたい。知りたい。出遇いたい。

ワタシは、ワタシを探していた のかも…。




この世の極楽。


その後、歩いて、近くの日本町へ。

Buddhist Churches of America さんのトコロに引っ越すまでは

サンフランシスコラジオ毎日が、あった場所。週に1度は来てたんだよね~。

今は、サンフランシスコラジオ毎日もなくなっちゃって、淋しいよ うるうる





この世の極楽。


鳥居風の門の横にあるのは、勉強堂 さん。

サンフランで100年以上続く和菓子屋さん。

嬉しいコトに、「写経の会」 の定番のお菓子です。


サイトにある、お饅頭の説明 がすっごく可愛いの!

ワタシは、Age、Pink Habutai、Kinako、Yomogiが好き ぺこ

季節モノだけど、Strawberry Manjuもおススメ!




この世の極楽。


コノ写真で、分かるかな?

店内には、コーヒースタンドもあるんだ。


勉強堂さんがコノ場所に移ったのは、戦後のコト。

そして、戦時中は、強制収容所に収容されていたから

お店は閉めざるを得なかったらしい。(サイト より)


サンフランの、そして、アメリカの日系の人たちの、歴史と共にあるお店。


二つの祖国〈上〉 (新潮文庫)/山崎 豊子
¥780
Amazon.co.jp

胸が詰まって、苦しくて…。

実は、最初の数十ページしか読めなかった本。


でも、こんな事実があったコト。

日系の人たちの苦労のお陰、礎を築いてくださったお陰で

メリケンと言う異国で、ガイジンのワタシが生活させて頂けたのかと思う。


名前も知らない、多くの人たちのお陰なんだよね。

それって、まるで、石垣の石みたいに重なって、今をつくってくれている。

その上にいるワタシも、実は、石垣のひとつなんだよね。


ついで、と言っては、なんですが…。


第442連隊 のコトも。

アメリカ人として、アメリカに忠誠を尽くし、激戦地に赴いた日系人部隊。

家族は強制収容所に収容されながら、戦った人たち。


その思いは、ワタシなんかが、とても推し量れるモノではない。

ただ分かるのは、望んで戦地に行ったのでは、ないと言うコト。

戦わざるを得なかったのは、時代と言う状況と、日系人と言う条件。


奇しくも今日は、12月8日。

日米開戦の日。


実は、ハワイでの式典にお招き頂いてたんだけど。

予定が付かず、京都で迎えた、70年目の今日。



この世の極楽。


Buddhist Churches of America の建物に横にある。






この世の極楽。


この上品な建物。






この世の極楽。


「桑港佛教會」。

桑港とは、サンフランのコト。






この世の極楽。


「北米本願寺」の文字も。


コノ建物がいつ建ったのかは、分からないんだけど。

メリケン本土に、じゃぽんからお坊さんが来たのは、1898年のコト。

(ハワイには、もう少し早く行ってたみたい。)

そして、翌年の1899年(明治32年)に、始めてのお寺がサンフランに出来た キラキラ


その間に、戦争もあって、お寺が閉められちゃったり

お坊さんが、強制収容所に入れられたり、いろいろあったけど。


100年以上、続いている。

今は、白人の、って言うとヘンだけど

日系以外の、アメリカ人のお坊さんも、どんどん誕生している。

その最初の1歩が、この、サンフランの地から始まったんだよね。


ちなみに、「写経の会」 。ワタシがじゃぽんに帰ってからだけど

この場所で、写経教室 をしたんだよね~。嬉しい、びっくりだよ お~



さてさて、日本町や、ダウンタウン。

お世話になった人たちの、お店や事務所に

「こんにちは~!」とオジャマをしては、お茶やお菓子を貰い てへ


そして、夜に向かった先は…。



この世の極楽。


日本食レストランのYama Sho さん。


嬉しいコトに、「写経の会」 のお世話係を

お願いしているみなさんが、歓迎会をしてくださったの~ aya


なんか、奇跡みたいだよね。

友達のネコちゃんの死を、ご縁 に始めた「写経の会」

主催していたワタシがいなくても、続いている、続けてくれているって、めちゃくちゃ嬉しい。


みなさん、ありがと~ キャッ☆


そして、ご馳走さまでした!






この世の極楽。


ところで、メリケンの日本食レストランで試して欲しいのは、「Roll」と呼ばれる巻き寿司。


写真は、有名ドコロの「Spider Roll」。

ソフトシェルクラブと言う、柔らかい蟹のテンプラが、丸々1匹入ってます。

お店オリジナルの「Roll」も、必ずと言っていいほどあるので、是非!試してみて ウィンク


こうして、サンフラン1日目の夜は更けていく~。






Have a nice day !!
素敵な一日を! 音譜