隕石もののパニック映画の話を書いてて
急に『メテオ』のことを思い出した。
『メテオ』は多分、生まれて初めて試写会で見た映画。
というと年齢がバレそうだけど、「今さら」ですよね(笑)。
当時は中学生でした。
迫り来る巨大隕石に米ソが協調してミサイルを打ち込み、
最悪の事態を免れてハッピーエンド、
というのが『メテオ』筋書きなんだけど、
「どうやって、この隕石の危機を防ぐか」
をハガキで一般公募していて、
「面白い答えを送ると試写会が当たる」
というイベントが開催されていた。
映画の答えは知っていたんだけど、
くだらない答えを何枚か書いて送ったら、
2~3枚も試写状が当たって、
友達と(確か3人ぐらいで)の試写会初体験となった。
大きな会場だったが、東京のどこの劇場だったか、
ちっとも憶えてない。
あんまり面白かったという記憶もない。
つまり、初体験は「いまいちだった」んですねえ・・・。
主演は007からのイメージチェンジがうまくいかず
絶不調だった頃のショーン・コネリー、
ソ連(今のロシア)の高官役に60年代の人気女優ナタリー・ウッド、
さらにカール・マルデンやマーティン・ランドー
(この人は『ディープ・インパクト』にも出てたはず)
といった名脇役に加え、
ヘンリー・フォンダまで出てくる(!)
当時流行のオールスターキャスト系パニック映画大作だった。
しかも、監督は『ポセイドン・アドベンチャー』のロナルド・ニーム。
期待するな、というほうが無理。冷戦状態の米ソが地球の危機に
いかに協力して立ち向かうか、という駆け引きが、
この映画のメインの話だったように思う。
でも、まったく期待はずれの大作で、盛り上がらなかった。
よく考えてみれば、時々ゴーッと隕石は迫り来るだけ、
最後にミサイルで爆破されて誰も死ぬことなく終わり
じゃ、やっぱり盛り上げるのは難しいよね。
総合評価★★
でも、なぜか『メテオ』のサントラのシングル盤とか
買っちゃったんだよね。
もう十数年も聴いてないなあ・・・と、久々に、
このアナログのシングル盤を引っぱり出して見た。
アマゾンで検索すると、『メテオ』のCDはおろか、
ビデオさえ見つからなかった。
・・・ってことは、これ結構、稀少価値があるのかな?
70年代の後半って、パニック映画やオカルト映画全盛で、
全般的に見ると駄作が多くて、質的には決して
いい時代じゃなかった。少なくとも、
ヘンリー・フォンダやナタリー・ウッドといった
往年の大スターを生かすような企画はホント少なかったように思う。
それが残念でならない。
二人とも、この映画に出演した後、数年で相次いで亡くなった。
ヘンリー・フォンダは最後に『黄昏』があったからよかったけど、
ナタリー・ウッドの晩年は、まったくいい映画がなくて、
悲惨だったなあ。まだ、若かったのにね。