母の眠り | 映画を観よう

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
母の眠り
One True Thing

アメリカ

レニー・ゼルヴィガー、メリル・ストリープ、ウィリアム・ハート、トム・エヴェレット・スコット


監督:カール・フランクリン 『青いドレスの女』『ハイ・クライムズ』

音楽:クリフ・アイデルマン 『忘れられない人』『Dearフレンズ』


【ストーリー】

エレン(レニー・ゼルヴィガー)は、大学教授で作家の父の才能を受け継ぎ、新聞記者としてニューヨークで暮らすキャリアウーマン。

ある日、母ケイト(メリル・ストリープ)ガンであることがわかり、父(ウィリアム・ハート)から介護のために帰ってきてほしいと頼まれる。自分のキャリアを無駄にしたくないと断るエレン、だが、父に説得され帰ってくる。

エレンは、良妻賢母の専業主婦である母の平凡な生き方をどこか見下しているところがあったけれど、母の介護、母の代理でやる家事やボランティアを通して、母の偉大さ、強さを知り、尊敬の念を覚えるようになっていく。母と娘、父と娘、そして夫婦のそれぞれの家族としての絆を描いた作品。



なにげなく手にしたこの作品。

見れば、すごい豪華キャスト!!なによりもメリル・ストリープが母親役ということで、借りてみました。


参りました・・・。母親の強さ、妻としての大きさ、けれども弱い部分も・・・さすがメリル・ストリープです。

あまり、いろいろ書けません。(ブラボーです)こういう役が本当に似合う人です。


内容としては、けして、特別なお話ではなくて、どこにでもあるようなストーリー。

けれども、必要以上に脚色していないというか、とても上手に作られている作品だと思います。


少しばかり才能に溢れた、お勉強のできる娘は、専業主婦の母を疎ましく思っているけれど、母のそばに居てそれがどんなに大変か知っていく・・・。レニーの成長ぶりが、すごく自然でイイです。


いつもは優しい母が、父と衝突した娘を戒めます。めずらしく強く・・。

結婚して生活をすること、夫婦であることの素晴らしさ。娘の花嫁準備ができない悲しさ。

そして、娘に幸せになって欲しい。幸せになることは難しいことではない。。と言うシーン。ズシンと来ました。


「あなたの手の中にあるもの全てを愛しなさい。ないものねだりをせずに・・」


エレンが介護と慣れない家事に疲れ、父と衝突した最初には

「あなたの人生なんだから、好きなところで好きなように生きなさい」と言った母ケイト。

妻を亡くす悲しみでつぶれそうな夫を、優しく抱く妻ケイト。

痛みから救い出して、助けてと泣くケイト。

その姿を正面から見ているエレンは、きっと素敵な女性になっていくんだろうなぁ・・と


カウントダウンの時に、伝統を打ち破るとか、クリスマスツリーを点灯するシーンの家族が素敵でした。

弟役のトム・エヴェレット・スコット『すべてをあなたに』の時と変わってなくてビックリ・・・。



途中に入る、事情聴衆からラストの父と娘のシーン・・ああ、そうだったのかぁ・・と思いました。