鳴神響一 SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎Ⅲ 創生(角川春樹事務所・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?

SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎3 創生 (ハルキ文庫) [ 鳴神 響一 ]
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ブックオフの古本110円で入手…2022年5月発行、鳴神響一の「SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎Ⅲ 創生」を読了。元SIS(SITの神奈川県警版)の班長が、訳あって丹沢の駐在所勤務になって、事件に遭遇する…シリーズの3作目。冒頭、意味深に描かれる、遭難した登山者の救出の様子、これが後々事件にも関わることになる。そして本筋の導入部は、2作目のラストで提示された、主人公の死んだ嫁さんについての新たな“謎”の提示。てっきり事故死だと思ってたのに、“事故死じゃない”と、否定するメッセージが、手紙で主人公宛に届いていた。主人公も半信半疑で…友人である本庁のコールドケース担当の刑事に相談をもちかける。3作目は、“嫁さんの死の真相”に迫るのかと思いきや、まったく別の事件がメイン。2作目同様、地元小学生の依頼で、通称クマ男という不審者について調べていたら、なんとその不審者が殺人事件の容疑者になってしまった。クマ男の捜索と共に、本庁時代の後輩刑事(1~2作目でも主人公に色々と利用されていた)から茅ケ崎の海で起きた、作家殺人について相談を受けていたんだけど、後輩刑事が容疑者として睨んでいた男(鉄壁のアリバイあり)が、偶然にもクマ男だった。結局、そこまで深く殺人の方には関わってなかったんだけど…このクマ男のおかげで、捜査が進展はする。そして新たな容疑者登場、そこで冒頭の“遭難登山者”の話が絡んでくる。まぁ、そこまではいいのだが…なんか、このシリーズ、真犯人を捕まえるのに、主人公がろくな証拠もなしに事情聴取してて、そこで真犯人が急にブチきれて(=結果的に、自ら犯人だと自白したようなもの)、逃走して、追いかけて、とりあえず公務執行妨害などで現行犯逮捕!ってパターンが多すぎる。2作目のタナボタ展開とまったく同じじゃねーかと。同じ著者の、前に読んだ「脳科学捜査官 真田夏希」よりはマシだと思ってたけど、だんだんとボロが出てきたな(笑)あと、現段階でこの3作目までしか出てないんだけど…結局、“嫁さんの死”に関しては、何も新事実が判明しないまま、終わってしまった。なんだ…続きが出てないので、この3作目で完結してるのかと思ってたよ。


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