佐藤青南 白バイガール 駅伝クライシス(実業之日本社・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?


今年に入って1~2作目を読んだ佐藤青南(この著者の作品を読んだのも1作目が初めてだった)の“白バイガールシリーズ”の3作目をブックオフの古本でGET!2017年11月に文庫書下ろしで発刊。今までは108円だったが、今回は文庫本30%OFFセールの時に、通常360円で売られていたものを252円で入手。箱根駅伝の復路の警備を担当することになった主人公以下、神奈川県警、一交機(A分隊)のメンバー…特に、ドラテクも抜群、クールビューティーの女性隊員・潤が走者の先導役に選ばれるのだが…箱根駅伝開催直前の元日に起きた、暴走族による集団リンチ事件の捜査にも駆り出されることに。結局、駅伝開催日になっても事件は解決せず…もう一人の女主人公、ぽっちゃりで、お人好し…運転技術も未熟な木乃美が、駅伝警備を辞退して、独自にリンチ事件の犯人を引き続き追うことに。そんな中、潤と一緒に先導を務めるベテラン警官の知人が行方不明になり、誘拐事件の疑いが浮上。行方不明になっている被害者は駅伝走者の妹でもあった!殺人事件と誘拐に関連はあるのか?駅伝に影響を及ぼしてしまうのか?箱根駅伝の最中に誘拐事件が発生すると言えば、安東能明の「強奪 箱根駅伝」という傑作ミステリーがあったりするんですけど、あちらの作品に比べると駅伝の描写は少なめ。プロローグでの女性誘拐、そして本筋の冒頭で怒るゾッキーによるリンチ殺人と…出だしはなかなか面白かったのだが、その後は“犯人グループと目されるゾッキー”と追いかけっこしてるだけで終わってしまったという印象。まぁ、過去2作品に比べると、本来の“白バイ隊員”の職務からの逸脱が少なめではあったけどね…ミステリーとしての物語性を優先するのか、お仕事小説としてのリアルさを優先するのか、その塩梅がやっぱり難しいのかなと。シリーズもののキャラ小説としては無難に読める…昨日、読み終わった藤田宜永の「血の弔旗」がわりとハードな読み物で、実際に580ページもあるハードカバーで重量も半端なく、本を持ってるだけでも疲れて、手が痛くなったので…今回は色々な意味で“軽い”読み物で、リフレッシュできて良かったけどね(笑)そういえば土曜日から佐藤青南原作の警察ドラマ(ミステリードラマ)がBSジャパンあらためBSテレビ東京にてスタートしましたね。そちらの原作は読んだことないんですけど、栗山千明主演だったので、興味があって見始めました。まだ1話だけなのでなんとも言えないんですけど…ほとんどのシーンが取調室という、低予算感(笑)人懐っこい部分と、クールな部分と…局面によってそのギャップを使い分けるヒロインが、まるで本作の2人のヒロインを足して二で割ったようだなって思った。


佐藤青南 白バイガール 駅伝クライシス(実業之日本社・文庫)

佐藤青南 白バイガール 駅伝クライシス(実業之日本社・文庫)