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ターミネーターズ TERMINATORS(2009年)


勝手に映画紹介!?-ターミネーターズ TERMINATORS

WOWOWでエアチェックしておいた「ターミネーターズ TERMINATORS 」を鑑賞。レンタルショップで見かける、メジャー大作のバッタモン映画(アルバトロスフィルムとかマイナーメーカーが好んでリリースする劇場未公開作品)…通称モックバスターをあえて特集放送しようという企画をやっているんだけれども、タイトルから推測できるよううにこれは「ターミネーター」のパクリ映画。映像はチープだけど、本家よりも悪趣味な悪ノリ要素が多く…ツッコミを入れながら、ゲラゲラ笑って見るのが正しい鑑賞方法です。

社会にアンドロイドが普及している近未来…ある日、テロリストの企みにより、プログラムが書きかえられ、量産型アンドロイドTR-4が殺戮マシーンとなって次々と人を襲い始めた!地球では主要都市が壊滅に追い込まれ人類絶滅の危機に瀕する。とある町の保安官、リード・カーペンターは生存者を束ね、必死にTR-4に対抗するも、次々と仲間が犠牲になっていく。そんななか…突如現れた謎の男カールが彼らの窮地を救う。カールは何やら事情を把握している様子で、宇宙基地にある制御装置を停止させればTR-4の暴走を食い止められるという…。

出てきた人間が次々に殺されていくから、いったい誰が主人公なのか、前半はまったく把握できない(笑)、編集や構成も雑なので、ストーリーの流れが唐突に感じる。宇宙から始まった事件が地球に飛び火し、あっという間に暴走したアンドロイドに地球は攻撃、侵略されるんだけれども…同じ顔したアンドロイドが次から、次へと出てくるところはもはやギャグです。「バイオハザード4」でもまるでマトリックスなアリスの増殖シーンがあったけど、こちらはむさくるしいおっさんなんで、マジで笑えます。神出鬼没に都合よくおっさんが何度も、そして何人も現れる!このおっさん、どこかで見たことあるなぁと思ったら、前に100円レンタルで借りた「S.A.D 米国特殊部隊」の主人公じゃん。

アクションはそれなりにできる人なので、本作でも体育会系のノリで、やたらとこき使われまくってたけどな(笑)映像はかなり安っぽいんだけど、このおっさんが無表情で、人間を殺戮していく様は、なかなか味があってよろしいかと。反対に量産型だから、このおっさんのヤラっれっぷりも、漫画な感じでそこそこ笑えるよ…まぁ、作り手は笑わせようとしているわけじゃないんだと思うけど。時おり、画面の奥に見える道路に、普通に車が通っているシーンがあり、登場人物の緊迫した表情とは正反対ののどかさを感じるから、変な感じ。いや、あれはアンドロイドたちから逃げている人たちなのだろう、たぶん。まさか、地球全体が壊滅状態なんだから、あそこだけ平和な日常生活を送っているなんてありえないよね?

宇宙船に乗って宇宙に飛び出し、スターウォーズ、スタートレックもどきの宇宙戦まで出てくるサービス精神。これまた既視感ありありの、保安官に隠された秘密など、盛り上がりそうで、あまり盛り上がらない中途半端なドラマを見せられ、気がつけばクライマックス!ここにきて新キャラも突如乱入してくるが、案の定、あっけなく玉砕…何のために出てきた?予定していた作戦が失敗しかけて、メインキャストの犠牲者もまだまだ出る。人間は機械に勝てないのか?という絶体絶命のピンチで奥の手はアレ…かよ?なぜ先にそこに目がいかない?オチでやってることは「踊る大捜査線3」と一緒じゃないか(つまり君塚良一とモックバスターは同レベルということだ)。

この手の作品は、GEOの100円レンタルで借りても「金返せ!」って気持ちになる事が多いが、WOWOWで見ても、時間を無駄にした虚しさを味わう。ただ、なんでこんな映画をオレは見てるんだっていう状況を楽しむというのも、B級、C級映画好きの屈折したモチベーションだったりするんだよね。よくAmazonとかオルシネで、やたらこういう作品に噛みついてる奴がいるけど、実はそういう行為を正当化するために、ほとんどの人は見るんですから。はなっから、こんな映画が傑作に違いないと思っては見ないだろ?逆に、これで面白かったらもうけもんなんだからさ。DVDだと2chステレオなのに、WOWOWは5.1ch、しかもHV放送というのが何気に凄い!


監督:ザヴィエ・S・プスロウスキー
出演:ジェレミー・ロンドン A・マルティネス ポール・ローガン ローレン・ウォルシュ スティーヴン・ブラックハート

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シェルター(2009年)


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GEOで借りてきた2010年11月3日発売、レンタル開始の新作DVD「シェルター 」を鑑賞、ジュリアン・ムーア主演のスリラー映画。全編を貫くダークなトーンはなかなかいいが、けっこう宗教的な分部も含まれるので、日本人が見るとけっこう好みは分かれるかと…。話の流れはどっち方向へ行くのかなと?と…先が見えてこない中盤あたりまでは、オイラはけっこう好きでしたけどねぇ…。文章の中に、どうしても、ネタバレ記述が出てくると思いますので、鑑賞予定の方は、あまり詳しく読まないでください。

カーラ・ハーディングは、解離性同一性障害…いわゆる多重人格に否定的な意見を持つ精神分析医だ。ある日、同業の父親に頼まれ、デヴィッドという男の診察に携わる事になったのだが、その最中に、彼にも別人格が現れる!今回も…過去のケース同様、患者の自作自演を疑うカーラは、デヴィッドの身辺を探り始めるのだが…実は、デヴィッドの身元は既に死亡していることが判明する!いったい彼は何者なのか?その間にも、デヴィッドには次々と別の人間の人格が現れ…。

多重人格を信用しない精神科医が、多重人格患者の正体を暴く!つかみはけっこう面白いじゃない…主人公の精神科医は、はなっから狂言を疑ってるわけで、彼の正体を探り始めると、実は別人であったことが判明。そこで、新たに死体なんかも発見しちゃうし…状況証拠なんかは、主人公の意見を肯定しているようにも感じる。これは正体不明の犯罪者と、精神分析医が対決する、サイコスリラー系なのかなぁなんて展開も予想してみるんだけど…はてさて多重人格は嘘か、真か?

てっきり地に足のついた展開で、論理的に多重人格の正体を、ズババババっと主人公が見抜いていくような話なのかと想像していたんだけれども…途中から何やら雲行きが怪しくなる。多重人格のデヴィッドが、知るはずのない事実を知っていたり、単なる多重人格ではないような印象。まさか、多重人格の正体は悪霊か何かの憑依ですか?後半以降…今度はオカルト色が濃厚に。非現実的な事を否定してきた主人公も、様々な現象を目の当たりにして、次第に考えを変えていくし、結局、神頼み?みたいな方向になっていく。

宗教や文化の違いもあるので、わかりづらさというものがあるが、デヴィッドは依り代的な存在だったってことなんですかね?クライマックスでは、色々な人間の人格がデヴィッドに乗り移る事になるんだけれども、なぜそういう事をするのかという真相や、方法はそれなりに面白い。ラストも説明不足やわかりづらさというのが、逆に変な余韻を残してくれて…ホラーを見たなという気分にさせる。そう、スリラーから、最後はホラーになっちゃうというのがこの作品のミソなのかもしれないね。


監督:モンス・モーリンド ビョルン・スタイン
出演:ジュリアン・ムーア ジョナサン・リス・マイヤーズ ジェフリー・デマン フランセス・コンロイ 


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ザ・ホード 死霊の大群(2009年)


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GEOで借りてきた2010年11月4日発売、レンタル開始の新作DVD「ザ・ホード 死霊の大群 」を鑑賞…フランス製のゾンビ映画です。スター級の俳優が出ているわけじゃないけど、日本でも一応劇場公開されている作品だけあって、マイナーメーカーから出ているDVDスルーの亜流ゾンビモノよりはかなり見応えのある内容…ゾンビアマニアの間では、猛ダッシュで迫りくる走るゾンビが賛否両論で話題になっていたそうで…もちろん、噛まれたらゾンビになるというセオリーも健在。

同僚をギャングに殺された警官ちは、復讐目的で、ギャングが潜伏している高層マンションに乗り込む!しかし、部屋に踏み込む直前に現れた闖入者のおかげで、相手に存在がばれ、反撃をくらって、負傷者も出てしまった!アジトに連れ込まれた警官たちは、銃を突きつけられギャングたちから尋問を受けるのだが…そこへ、突如、ゾンビが乱入してきて、混乱が拡大。お互いに、傷つき、仲間を失った両者は…とりあえずマンションを脱出するまでの間は協力し合う事にするのだが…。

最初はキャラクターがちょっと把握しづらいか?仲間をギャングに殺された警官たちが、復讐してやると、血気盛んに敵アジトの高層マンションへ乗り込んでいくんだけど、あっけなく返り討ちにされてしまうっていうのが作品の導入部。主人公なのかなって思っていたリーダー格の刑事のおっさんとかも、あっけなく死ぬし…TVアニメの「喰霊-零-」の第一話でくたばった、特殊戦術隊・第四課みたいな噛ませ犬っぷりだったよ(ごめん、アニヲタ以外にはわかりづらいたとえで)。

警官とギャングが…にらみ合っているところへ、今度は、ゾンビが襲来!瞬く間に、両者、仲間を失っていくんだけど…生き残った者同士が、とりあえず休戦協定を結ぶ。直前まで憎み合い、殺し合ってた者同士が、生き延びるために協力し合うという展開は、けっこう面白いと感じた。問答無用で警官をぶっ殺したギャングのリーダーも、実はけっこう男気があって、警官の生き残りの一人と、お互いに存在を認め合うようになるんだけど、他の生き残りギャングも警官も、それをあまりよく思ってない。

警官同士の間には、なんか因縁があるらしく…意見の対立から、仲間割れとかしまくる。会話の中で断片的に語られるんだけど…1回見たくらいじゃ、こいつらの確執の内容が本当に理解しづらかったよ。まぁ、とにかく…警官グループも、ギャングたちも一枚岩じゃないらしく、仲間割れが起きるのも時間の問題って感じ。とにかく険悪なムードのまま、事態の把握と、脱出に努めることになるんだけど…見捨てたり、裏切ったり、またくっついたりと…けっこう先が読めなくて、適度にハラハラする。

アジト襲撃前に、邪魔しに入った一般人のおっさん(マンションの管理人)と、中盤から行動を共にする元軍人のじーさんが、けっこういい味出している。特に、後者の元軍人のじーさんが凄すぎ。斧を持ってゾンビどもをせっせと退治しているところに、警官とギャングの混成チームと遭遇。見るからに怪しいから、ギャングたちも最初はビビっちゃう…。疑いが晴れて、仲間に加わるんだけど…このおっさんが、いわゆる戦争ジャンキーって感じのポジションで、やたらハイテンション…ギャングからドラックを薦められてさらに過激さを増す!「ジジイをなめるな!」と機関銃を撃ちまくる姿に、とにかくしびれまくった(笑)

いきなりゾンビが現れた事情を詳しく説明する気はまったくありませんので、物語を楽しみたい人にはやや物足りないかもしれないけどキャラクターの面白さと、誰が生き残り、脱出できるのかというサバイバル感を楽しむ映画なので…そのあたりはあまり大きな問題ではないかなといった感じです。マンションなんだけど、悪党が住んでる、占拠しているだけあって…武器だけは豊富。次から次へと、いろいろな殺戮方法で、走るゾンビを撃退していきます。武器使用以外にも、殴ったり、首を圧し折ったりと力技でゾンビどもを撃退する。ツッコミ要素も多数あるが、ノリで見ちゃえばそこまで深く考える映画じゃないだろう…。


監督:ヤニック・ダアン バンジャマン・ロシェ
出演:クロード・ペロン ジャン=ピエール・マルタンス エリック・エブアニー オーレリアン・ルコワン 


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レポゼッション・メン(2010年)


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GEOで借りてきた2010年11月10日発売、レンタル開始の新作DVD「レポゼッション・メン 」を鑑賞…シュード・ロウ主演の近未来サスペンスアクションなんだけど、いい感じにエログロが多くて、なかなかのB級っぷり。世界観もブレランとかトータルリコールあたりに似た如何わしい雰囲気がよく出ていて、個人的には、かなり好みのタイプの作品だった。1本前に見た「エルム街の悪夢」(リメイク版)が、思いのほかつまらなかったので…いい口直しになった印象が大。これ、ブルーレイで買えばよかったなぁ~。セル版はこれまたBlu-ray&DVDのコンボ仕様です。

ユニオン社が製造する人工臓器が普及し、高額なローンと引き換えに、人類の寿命は大きく伸びていた。その半面、ローンの返済が滞ると、ユニオンは、レポゼッション・メンと呼ばれる人間を派遣し、強制的に臓器を回収する。そんな回収人の中でナンバーワンの腕を持つレミーは、相棒のジェイクと共に、もくもくと任務をこなしていたのだが、ある日、回収中に事故に遭い、レミー本人にも人工の心臓が埋め込まれることに!命は助かり、仕事にも復帰するのだが、心境に変化が生じレミーは、今までのように仕事がこなせなくなってしまい、借金がかさむ。ついには滞納者として、レミー本人が回収人に追われる羽目になってしまうのだが…。

人助けという建前で、ヤクザな商売をしている大企業…そんな企業の歯車の一員としてこき使われているサラリーマン的な存在なのがこの物語の主人公だ。あこぎな商売だと、本人だって理解してるんだけれども、家族を養うためには稼がなきゃならんと。そんな気持ちも悟ってくれないのか、嫁さんからは、堅気な仕事に就いてくれとさんざんせがまれてるんだけど、どんな仕事でも、そう簡単にほっぽリ投げられないよと…。そんな主人公が仕事中の負傷で、自分も人工臓器のお世話になってしまうとはなんたる皮肉。会社の技術で命拾いしたけど、きっちりローンも背負わされる…えっ、労災きかないの?(笑)ツッコミ要素も目立つが、企業の非情さなど現代社会とのリンクも多く、意外と感情移入しやすい。

嫁さんにも見捨てられ、人の命を奪うなら、死んだ方がましだと、今までとは反対に…追われる側の人間になることを選んだ主人公が、同じような境遇の、滞納者の女と運命的な出会いを果たし…彼女を助けたい、彼女と過ごしたいという気持ちから、再び強さを取り戻していく。女のために、追手のない自由を求めて、戦い、逃げるという…後半の逃避行なんかは、なんとなくギャング映画の「カリートの道」みたいな、哀愁のある展開だなぁと思ってみたり。人工臓器の回収など、確かに悪趣味でグロテスクな描写は多いけど…それが最後には信頼し合う男女の愛情表現、濡れ場のような色気に繋がっていぐあたりのセンスが憎い。その後のどんでん返しのオチ自体はありがちだが、シニカルでブラックな含みがこの作品にはピタリとハマった。

アクションシーンも、やはりクライマックスで出てきたジュード・ロウの過激、肉弾バトルがなかなかの見もの。狭い通路で、ハンマーやのこぎりを使い、敵をバッタ、バッタと殴り倒し、斬り倒す。韓国映画の「オールド・ボーイ」で、主人公がハンマーで敵をぶっ倒すシーンにも似ていて、印象に残るアクションであった。欲を言えば、全体的にもうちょっとドンパチは欲しかったかな?前半で、滞納者の集団を、フォレスト・ウィティカー演じる相棒と共に銃(スタンガンのようなショック銃だと思われる)を撃ちながら捕まるシーンがあったが、そこはそれこそアクションもののバディムービーのようなノリでしたね。あんな感じのシーンが、もうちょっとあれば、個人的には大変満足だったんですけどねぇ~。B級あ~んどダークなSFが好きな人には超お薦め!!


監督:ミゲル・サポチニク
出演:ジュード・ロウ フォレスト・ウィッテカー リーヴ・シュレイバー アリシー・ブラガ カリス・ファン・ハウテン


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エルム街の悪夢(2010年)


勝手に映画紹介!?-エルム街の悪夢 Blu-ray & DVDセット

GEOで借りてきた2010年11月3日発売、レンタル開始の新作DVD「エルム街の悪夢 」を鑑賞…言わずと知れたホラーのメジャーコンテンツを、ホラー好きのマイケル・ベイが「テキサスチェーンソー」や「13日の金曜日」に続きまたまたリメイク。フレディに襲われる若者の一人で、「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」でジョン・コーナーを演じてたにーちゃんが出ていたよ。ちなみにセル版は、流行りのBlu-ray&DVDセットのコンボ仕様のみのリリースです。

エルム街に住むナンシーほか、5人の学生たちは…夢の中に赤と緑のストライプのセーターを着た鉤爪の不気味な男が現れるという、同じ悪夢にうなされており、悩んでいた。そのうちの一人が、仲間にその悩みを告白した直後、自殺を遂げ、それを皮切りに仲間たちが次々と怪死する。悪夢が現実になると悟ったナンシーは、生き残ったクエンティンと共に、睡魔と戦いながら、真相究明に乗り出すのだが…。

旧作ファンからは、芳しい評価をあまり受けていないらしく、ネット上のレビューなんかも酷評は多め(ネットで有名な某評論家さんは褒めてたけど)、劇場公開前に映画秘宝に載ってた記事でもかなり貶されていた。実は、昔はホラーが苦手だったので、オイラはまともに過去のシリーズを見ていないので(VSジェイソンはリアルタイムで見ている)、そんなに思い入れは強くないんだけど、確かに思った以上にぬるさが目立つ作品だった…「エルム街の悪夢」ってこんなもんなの?

新作だけあって…DVDでも音響効果などはそれなりに雰囲気がある。とどろく雷鳴に驚き、四方八方から聴こえるフレディの声や、ギシギシと鉤爪を研ぐ音は、かなり不快な気分にさせる。ただ、映画をまともに見ていなくても、写真を見ただけで、いやらしさや不気味さが際立っていたロバート・イングランドのフレディと比べると、本作で新たにフレディ役を演じるジャッキー・アール・ヘイリーの全体的な線の細さ、ぶっちゃけフレディの顔のデザインやメイクに迫力不足を感じる。

そう、このフレディの印象と同じで、映画全体も迫力不足なんだよね。フレディに惨殺される若者たちのビジュアルしかり、なぜ自分たちだけ悪夢にうなされるのか、過去にいったい何が起きていたのかと迫っていく物語分部でも、フレディがただの変態親父だったみたいな内容だし。もっとホラーらしい、目をそむけたくなるような描写を入れてもいいんじゃないかと…過去のマイケル・ベイ関連のホラーリメイクなんかと比べても、圧倒的にパワー不足である。

発売日の翌日に、近所のブックオフに行ったら、さっそく中古が売られていのもこれは納得だは(笑)、きっと旧作のファンが買って、つまらなかったからそっこーで売ったんだろう。値段が2250円だったので、買っちゃおうかなって思ったんだけど…ブルーレイ&DVDを示す紙の台紙が無かったので、躊躇(ソフトコレクター的にはこういうところも大事)。結局、購入を控えてレンタルにしたんだけど、昨日現在、ブックオフを覗いたらまだ売れ残ってました。どんなに本作がつまらんのか…この機会に、旧作シリーズをちゃんと見直してみようかなぁ?公には10月31日で終了と謳っていたGEOの100円レンタル、オイラの利用している店舗では、今現在も100円レンタルが継続中だったし…。


監督:サミュエル・ベイヤー
出演:ジャッキー・アール・ヘイリー カイル・ガルナー ルーニー・マーラ トーマス・デッカー ケラン・ラッツ 


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エルム街の悪夢 Blu-ray & DVDセット
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武士道シックスティーン(2010年)


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GEOで借りてきた2010年11月3日発売、レンタル開始の新作DVD「武士道シックスティーン 」を鑑賞…警察小説などでも人気の作家・誉田哲也原作によるガールズ青春もの…なんだけど、ああ、なんてこった、このDVDを見ていて、フジテレビで放送していた同じ誉田哲也原作の「ストロベリーナイト」を録画し忘れた、見忘れた!?最悪だぁ~「ストロベリーナイト」、姫川シリーズは原作もちゃんと読んでて、かなりファンなのに…なんてマヌケなんだ。土曜プレミアムの2時間ドラマじゃ、再放送やDVD化ってあまり望めないよなぁ…フジテレビ、DVD出してくれ!

剣道一筋、中学チャンピオンの磯山香織は…とある試合で無名の相手にリズムを狂わされ、一本負けの屈辱を味わった。その対戦相手の防具には“東松学園 甲本”の名前が記されていたのだが…。それから半年、自分を負かした相手“甲本”を追って、東松学園の高等部に入学した香織。剣道部でようやく目当ての相手を見つけ出すのだが、相手は親の離婚が原因で名前が“西荻”に変わっていた。そしてその西荻早苗は、とんでもないヘタレで戦う事を拒んで逃げ回るばかり…こんな相手に自分は負けたのかと、香織は苛立つのだが…。

「ストロベリーナイト」を録画し忘れた事のショックが尾を引いてはいるけど…この映画はめちゃめちゃおもろかった。誉田哲也はデビュー初期の「ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華」なんていうマニアックな作品までちゃんと読んではいるんだけど、この映画の原作はまだ読んでなかったり。この前、ブックオフの100円コーナーでハードカバーの単行本を見つけたので近いうちに読もうと思っていたんだけど、先に映画を見てしまったよ。人気若手女優のW主演…堅物・時代錯誤な香織を成海璃子が、チャラチャラした今風の女子高生・早苗を北乃きいがそれぞれ演じていて、武士道を女子高生に語らせ、他人を思いやる気持ちを理解させようというテーマの意外さが新鮮だ。

成海璃子は近作「書道ガールズ」なんかとキャラのポジションや性格が似ているが(山下リオも出てて、キャストもかぶってるな)、こういう天才肌の凛々しい役がピタリとハマる。試合中のドスの利いた掛け声もおっさん顔負けの迫力で、いかにもスポーツマンという感じ。あぐらが似合う美少女っていうのも、あまりいないよねぇ…普通だったら、女の子なのに、そんな格好しちゃってぇとか思うんだけど、彼女だと下品に見えない。北乃きいに引っ張られる形で、女子高生らしい生活に少しずつ染まっていくという、ありがちなベタな展開も、彼女の魅力があるからこそ自然に見れたかなという感じだ。「山形スクリーム」とは大違い、やっぱ監督のセンスで女優は変わるもんですねぇ。

対する北乃きいは…例の路チュー、お泊りスキャンダルでイメージを悪くしてしまい、これまた最近の他の出演映画ではむかつく女の役が多かったのだが、この映画の中では天真爛漫な笑顔と、溌剌とした健康さが健在、北乃きいの魅力が充分に引き出されている。等身大のお年頃女子高生だけど…この物語の中では色恋に走ったりはしない。その代わりといっては何だが…男勝りな成海に、憧れを抱くという設定に…恋愛要素に近いアクセントを感じる。性格の違う二人が様々な形でぶつかり合う事で、良き友人となり、そして互いを認め合うライバルへと成長していく段階がみずみずしく描かれているのが、なかなか心地よく、この映画の最大の見どころだろう。


監督:古厩智之
出演:成海璃子 北乃きい 石黒英雄 荒井萌 山下リオ 波瑠 古村比呂 堀部圭亮 小木茂光 板尾創路


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クリーン(2004年)


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WOWOWでエアチェックしておいた「クリーン 」を鑑賞…マギー・チャンがカンヌで主演女優賞を獲ったという感動系ドラマ…ドラックで人生を踏み外した女が、子供のために更生するというシリアスな内容。製作年は2004年と、けっこう前なんだけど…日本での劇場公開は2009年で、DVD発売は今年に入ってからだったみたい(DVDのジャケにはタランティーノ絶賛!!の文字が)。監督はマギーの元夫、オリヴィエ・アサイヤス。

ロックスターの夫リーと共に、自由奔放に生きてきたエミリー…彼女自身も歌手として成功する日を夢見ていたのだが、レコード会社とは意見の衝突ばかり。そんな矢先に、夫のリーがドラックが原因で死亡、自身もドラック所持で逮捕されてしまう。半年後、罪を償ったエミリーだが、リーの死の原因を作った事で周囲から孤立化しており、二人の間にできた子供の養育権も、リーの両親に奪われてしまう…。

ジャッキー・チェンの映画に出て、コミカルな演技をしていた頃は大好きだったんだけど…あの頃のイメージとは全然違う、けっこうパンクなおばちゃんの役ですねぇ(DVDのジャケ写真じゃわかりづらいけど…髪形もやたらツンツンしてるし)。スターの妻という地位を使って威張り放題な感じで嫌な女、しかも薬までやってて、ラリラリしている。でも旦那が急死したことで、状況は一変してしまう。

旦那の死で、心にポッカリと穴があいてしまうんだけど、その旦那が死んだのはヤク中のお前のせいだと、周囲から後ろ指をさされ、蔑まれ…地位も名誉もなくなってしまう。そのうえ、実際はほったらかしだったくせに、取り上げられたら取り上げられれたで、子供に会いたいとわがままな事をいいやがる…まぁ、これが子を持つ親の本来の気持ちなんだろうけど…そのあたりは結婚もしてなければ、子供もいないオイラにゃ、まだまだ理解できない分部だ。

子供の面倒を見る義父(子供の祖父)をニック・ノルティが熱演。あのいかつい、いかにも堅物そうなおっさんが…更生しようとする主人公に、意外と協力的で、温かい手を差し伸べるのがけっこう感動的だ。他の人間のように“息子を殺した女”という気持ちもどこかに残っているのだろうけど、やはり孫の母親であるという事と秤にかけると、手を差し伸べようという気持ちにもなるのだろう。

自分たちの人生は、それこそ後先短いので、孫の面倒をずっと見れるわけではない。だから母親が必要だというのをちゃんと悟ってるんだよね。逆に義母の方は、毛嫌いしてて…孫に“母親は父親殺しだ!”って言い聞かせて洗脳している…義父がせっかく手をまわして、母と子どもの再会の場を提供してるのに…そういうのが影響してて、障害が出てくるわけだ。

ドラックや父親の死という言葉を幼い子供が持ち出し、母親に突きつける場面はなかなか残酷。もちろん母親なりの反論をし、真実を伝えていく主人公。少しずつ親子の溝は埋まっていくのだけれども、その結果、主人公が、義父に対し裏切り行為を働きかけ、また悪い方へ向かうのではないかとかなりハラハラさせられる。でも、孫が大事な祖父は、一連の行為を肯定的に受けととめる懐のでかさを見せ、またもホロリとさせられる。

主人公が更生の兆しを見せかけたあたりで、映画は終了。もうちょっと先まで見ていような気持ちにはなるのだが…子供と幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたしってところまで見せないのは、ハリウッド映画、エンターティメント大作とは違う、作家性が出ている作品だということだろうか?人気ミュージシャンが実名で登場したり、ドキュメンタリータッチのドライな映像・演出に、若干、淡泊さも感じたが、意外と退屈せずに見れた。


監督:オリヴィエ・アサヤス
出演:マギー・チャン ニック・ノルティ ベアトリス・ダル ジェームズ・ジョンストン トリッキー メトリック


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機動戦士ガンダムUC episode 2 赤い彗星 (2010年)


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2010年11月12日発売の新作Blu-ray「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 2 」を購入、鑑賞。今現在、Amazonでは在庫がなく、早くても11月20日以降の入荷、発送となる模様。1巻の発売直後もヤフオクで値段が高騰したりしていたので、余裕を持ってオイラは8月には予約をしていたので、無事に初回盤をGETできました!珍しく佐川のメール便が早くて、昨日の昼間には手元に届いてた…で、さっそく夜中に鑑賞しましたよ、そう、今回のサブタイトルにもなっているあの人がいよいよ登場です!

宇宙世紀0096年…戦闘状態に陥った工業コロニー“インダストリアル7”、混乱に乗じ、ビスト財団当主カーディアス・ビストからユニコーンガンダムを委ねられたバナージ・リンクスは、ネオ・ジオン軍“袖付き”のマリーダ・クルスが駆るクシャトリヤと交戦、その後、ロンドベル所属の強襲揚陸艦ネェル・アーガマに拿捕されてしまう。その艦には、バナージが戦闘に関わるきっかけとなった謎の少女オードリーも収容されていた。一方、“ラプラスの箱”奪取を目論む“袖付き”は、“シャアの再来”と呼ばれる首魁、フル・フロンタルが、単機でネェル・アーガマに迫っていた!?

前回のepisode1は、ソフト発売前に始まったプレイステーション3のネット配信も見たんだけど…さすがに毎回、1000円出すのはもったいないなぁと(ついでに、ちょっとPS3不調気味だし)、ソフト購入だけにとどめました。ああ、ネットのバンダイチャンネルでやってた冒頭部分の無料配信は見たけどね…ちょうど3倍の速さで突っ込んでくる、シャアのような人が登場するところまでは先に見てました。でもまぁ、ストーリーは知っているのに、映像を始めてみるという、リアルタイムでガンダムシリーズに接してきたファンには今までになかったパターンの体験がなんだか妙な感じですよね…オマージュいっぱいで、デジャヴ感もあるし。

しかもオイラは福井晴敏の原作小説…まだ7巻までしか読んでいない!?最近になって、ブックオフの100円コーナーで、8巻から最終巻の10巻まで見つけたので、近いうちに一気読みしようと思っているんだけど、だからまだ、物語の全体の結末も知らないし、ラプラスの箱やフル・フロンタルの正体って???という作品の核についても、実は未知なんだ。そんな中途半端な状況で、バナージとフル・フロンタルが直接会話をするなんていう、MS戦以外での2巻の一番の見せ場シーンなんて見ると、文章で読んだ時以上に、色々な妄想が頭の中でうごめいてしまいましたよ…声も池田秀一だし。ネェル・アーガマのクルーがフル・フロンタルの声を聴いて「シャアの声だぁ」とつぶやくシーンがあるけど、まさにあんな心境ですよ。

1巻では、オードリーと初めて出会うところがアレンジされていたり、バナージの日常が割愛気味なところが、原作と比較しちゃうと物足りないところではあったが…トータルで見ると、いかにもいきなり戦火に巻き込まれた、トラブルに見舞われたというガンダムシリーズの第一話的な作りになっていて、それはそれでなかなか良いと感じた。今回も尺の都合でアレンジされているところがあり、ブックレットに載っていた脚本家のコメントによると、今後もそういう分部は増えていくらしい。ちょっと気になったのは…アーガマに拿捕されたのに続き、すぐに袖付きに捕まるバナージ。袖付きの本拠地パラオに連れていかれるんだけど、あの辺りの描写ももう少し丁寧に見たかった。

戦闘シーンの後、別キャラの会話シーンが描かれ、そのシーンが終わったら、もうバナージとフロンタルの対話直前まで飛んじゃっている。小説だと、バナージがマリーダと会話を交わしたりして、ジオンも連邦も、軍人はみんなおんなじように尋問するんだなぁって悟ったりする描写があるんだよね。まぁ、小説の方を読み返してみると、ストーリーの流れとしては、そんなに重要そうでもないんだけど、ああいうシーンがあった方が…時間経過が把握しやすいかなぁと。せめて、ガランシェールがパラオに到着する描写なり、パラオの立地の説明なりを入れてワンクッション置いてあったらなぁと思ってしまった。

フロンタルの襲撃、バナージの応戦までの作りは丁寧だし、次巻への煽り方もまずまず…福井晴敏こだわりのSEも5.1chで聴けて、確かに感動したし、待たされただけあり、OVAというレベルでは今回もトータルで見るとけっこう見応えがあるボリュームになっている。次あたりでマリーダの生い立ちなんかも描かれるのかななんて思っているけど、そのあたりもどう映像になるのかが楽しみ。フロンタルの池田秀一の声も感動ものだが(フロンタルの作画が、想像していたよりぽっちゃりじゃね?)、将来出てくるであろうブライト・ノアの声はいったい誰になるのかがやはり気になる?新訳Zのセイラさんみたいに、昔の流用ってわけにはいかないだろうし…それこそ福井晴敏の拘りに期待だな、キャスティングにもぜひガンダム愛を見せてくれ!


監督:古橋一浩
出演:内山昂輝 藤村歩 甲斐田裕子 浪川大輔 戸松遥 下野紘 手塚秀彰 豊口めぐみ 高木渉 池田秀一 


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ココ・アヴァン・シャネル(2009年)


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WOWOWでエアチェックした「ココ・アヴァン・シャネル 」を鑑賞…オイラが見たのは先月の初回放送で録画したものだが、今週末12日(金)にもハイビジョンでのリピート放送がありますね。この作品は、ブルーレイも出ているので、まぁ、その気になればいつでもハイビジョン画質で見れるわけだけど。言わずと知れた、女性が大好きなブランド“シャネル”の創業者の話…過去にもシャネルを題材にした作品があるけど、こちらは「アメリ」のオドレイ・トトゥがシャネルの半生を演じるフランス映画。

1893年…父親に捨てられた少女ガブリエルは、姉のアドリエンヌと共に、田舎の孤児院に預けられた。それから15年、昼間は仕立屋で仕事をしながら、夜は姉とともにキャバレーで歌って生計を立てていたガブリエル。いつかはもっとメジャーな舞台で歌いたいと願っていた。そんなある日、キャバレーの客として来ていた将校エティエンヌ・バルサンと知り合う。バルサンに気に入られたガブリエルは、彼の紹介で高級店で歌うチャンスをつかむが…姉が結婚する事になりコンビを解消、結局、歌う事をあきらめることに。やがて、パリで裕福に暮らすバルサンの邸宅に押し掛け、愛人として暮らすようになるのだが…。

恋人との結婚に浮かれる姉を見て…男を利用して、生きていこうとするしたたかな若い娘。そのくせ、自尊心はかなり高く、男に奴隷扱いされるのは、あまり好まないというこまったちゃんなシャネル。当時は、フリフリ、派手派手な格好に着飾るのが女性のおしゃれだったのだが、正反対の独自のファッションセンスを貫き通す、かなりの跳ね返り。で、仕立屋で裁縫の仕事をしていたりもしていたので、手先はかなり器用…色々な物を流用して自分で服や帽子を作っちゃう。まぁ、そんな彼女の個性が新鮮に映り、独身貴族を貫く遊び人の金持ちに気に入られたり、有名な舞台女優に気に入られたりするわけなんだけど…。

イメージ的には、エリート進学校に、一人、ボンタンを穿く不良ヤンキーが紛れ込んじゃったっていうのと似ているのかも。昔の学園ものとかだと、優等生の女の子が、転校してきた不良に憧れたりするじゃん…まぁ、あんな心境に似ているのだろう(爆)はじめは、豪勢な暮しに満足していたシャネルだけど…性格が、性格なんで、自由を束縛されると、羽ばたきたくなる。本当にわがままで、自分勝手な女だ…でも、これくらい自我が強くないと、後の成功にはつながらないのかもしれんな。そんな彼女の前に…一人の男が現れ、案の定、恋に落ちる。さんざん結婚には興味ないは!って言い放っていたのに…やっぱり乙女の分部も残っていた!

が、しかし…というのが、後半の展開で、様々な障害を乗り越え、ビジネスを成功させ、皆さんが大好きな“シャネル”というものが、確立していったんだよというオチに繋がる。シャネルの男勝りなお転婆ぶりは、小気味よく見ていられ、それこそ愛した男の前では女になるギャップが、まさにツンデレキャラのお手本。オドレイの顔をアップで見ちゃうと、ちと、20代の役を演じるのは厳しいかなと思うし、男としてはもうちょっとお色気サービスも欲しいぜと!と思ってしまうのだが、お堅い伝記ドラマを想像していたけど、ラブコメとして意外と楽しめたかなと?豪華絢爛なブルジョワ生活、煌びやかなファッションもハイビジョン画質で見るとなかなか。


監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:オドレイ・トトゥ ブノワ・ポールヴールド アレッサンドロ・ニヴォラ マリー・ジラン エマニュエル・ドゥヴォス


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引き出しの中のラブレター(2009年)


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WOWOWでエアチェックしておいた「引き出しの中のラブレター 」を鑑賞…伝えられない想いを視聴者から募って、ラジオで伝える…主人公のラジオ司会者(DJ、ナビゲーター)の女性が、自分の境遇と照らし合わせながら、なんとか企画を成功させようと奮戦する姿を描いた、FM局、J-WAVEとタイアップした感動ドラマ。

久保田真生は、長年憧れていたラジオパーソナリティーの職に就いたものの、自信をなくしかけていた。さらに数ヶ月前に、長年、仲たがいしていた父親が他界、言葉を交わせなかった事を後悔していた。そんな時、函館に住むリスナーの少年から送られてきた「笑わない祖父を笑わせたい」という手紙が気になる真生。“じーちゃんを笑わす方法”というコーナーを企画したのだが、芳しい結果が得られず…。

ありがちで、ベタな話じゃねーかと思うけど、仲代達矢、八千草薫といったベテランの存在感もあり、ちゃんと映画っぽい雰囲気になっているのは好感。親との確執とか、ある程度の年齢になると…思わず自分と照らし合わせてしまって、ついつい見ちゃうテーマの一つではある。キャスティングでオチの方向性も読めたが、それなりの驚きなんかも用意されていてまずまず。

ただ、真面目で、いい話ではあるんだが…だからこそ細かいツッコミに目が行ってしまう分部も少なからずあり。一介のパーソナリティ風情が、“じーちゃん”の企画にこだわりすぎててるところとか、お前、短期間に何回、北海道いってんねん!とかね(笑)自分の悩みを克服するために、他人の家族に土足で入り込んで、無理やり仲直りさせようとする、自分勝手で偽善的な印象を主人公に抱いてしまう…要は余計なお世話的な(笑)東京からの土産は、やっぱり虎屋のようかん(常盤が持っている紙袋!)…あのさりげなさは、芸が細かくて好きだけど。

で、“引き出しの中のラブレター”という企画の発端になった人から、放送終了までに手紙が届くのか、届かないのかと…この作品、一番の見せ場があり、どんなミラクルが起きるのやらと期待していたら、えっ…そんなショボイ展開?みたいな…。もうちょっと劇的な手紙の到着方法なかったんかい!?ってか、スタッフなにやってんだよ!みたいな。それと同様に、タクシー運転手のフットボールアワー岩尾と、妊婦のオセロ中島のやり取り…コントみたいで失笑。見せ場を芸人に任せるのはやめようよ。

普段、ラジオなんて…車に乗った時くらいしか聴かないけど、それもAM放送、ニッポン放送しか聴いてないので…へぇ~、J-WAVEって、全国で聴けるんだという事にも驚いた、無知なオイラである。で、不思議に思って、ぐぐって見たんだけど…本当にそういうサービスがあるらしいねぇ。それこそインターネットラジオとかもあるし、まんざら嘘八百でもないんだと。でも、色々と制約もあるみたいで、あの映画はちょっと誇張しすぎなんではないだろうか?いくらなんでも、地方に住んでる関係者がみんなJ-WAVE聴いてるのは…。


監督:三城真一
出演:常盤貴子 林遣都 中島知子 岩尾望 竹財輝之助 萩原聖人 本上まなみ 八千草薫 仲代達矢


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