バンコク・ブレイキング:ヘブン・アンド・ヘル(2024年)
今年3度目の加入のネットフリックス…既にメンバーシップキャンセルの手続きを行い、視聴期限は本日までとなっている。そんなわけで、最後の追い込みでもう1本、ネトフリ映画を鑑賞しておく…「バンコク・ブレイキング:ヘブン・アンド・ヘル(原題:Bangkok Breaking: Fa Narok Mueang Thewada)」というタイのアクション映画なんだけど、実は…「バンコク・ブレイキング」という、同じネトフリのドラマフォーマットの作品の続編、スピンオフ的な単発の長編映画ということらしい。ドラマ版見てないし、今さら全6エピソードも見る余裕がなく…この映画だけ見たよ。
宅地開発に反対するデモ隊と鎮圧舞台の衝突が始まって8カ月…現場のルアムジャイ団地に出動した救急隊員のワンチャイだったが、無茶な救助によって、同僚に大火傷を負わせてしまい、自分も騒動に巻き込まれて病院に運び込まれた。ミスの責任を取らされ、停職処分になったワンチャイはデリバリーの仕事をしていたのだが…配達先で、偶然、誘拐の現場に遭遇。事件の目撃者として、客で看護師のメイジと共に犯人グループに拉致され、盗んだ救急車の運転をさせられる。その救急車を誘拐された少女を奪還しようとする組織や警察が追跡してきて…。
主人公の(元)救急隊員はドラマ版と同じ人のようだが…特に話は繋がってないのかな?とりあえず、ドラマを見ていなくても、話には問題なくついて行くことができた。再開発で、立ち退きを迫られている巨大団地で…激しいデモが行われていて、立ち退き反対派と当局がバチバチやっている。そこに出動した主人公は…デモに巻き込まれて、仲間の救急隊員を大火傷させてしまい、さらには…ギャングがどさくさにまぎれて殺しをやってる現場も目撃、命を狙われる。そして、ようやく逃げ切ったと思ったら…今度は警官隊にデモ隊と間違われてゴム弾を撃たれる。
とにかく散々な目に遭った主人公は、仕事もクビになり…火傷させてしまった仲間の隊員の見舞金を捻出するために、フードデリバリーの仕事をして日銭を稼いでいる。そんなある日、若い女性看護師からタピオカドリンクの注文が入り…病院まで届けることになったんだけど、そこで誘拐事件に遭遇!商品を取りに来た看護師と共に、目撃者として犯人グループに拉致されてしまう。犯人が狙ったのは幼い少女なんだけど…金持ちのお嬢様。この少女の父親は、最初に出てきた再開発を推し進める企業のお偉いさんでして、背景には再開発も絡んでいそうだ。
とりあえず病院から奪った救急車で逃走する犯人グループ…無理やり運転をさせられる主人公。犯人の1人は、誘拐実行時に、護衛の人間に反撃されて負傷しており、激しく揺れる救急車の中で看護師に治療をしろと命じていた。そんな救急車を…お嬢様の奪還を急ぐ警護スタッフが追いかけてきて、さらには警察も騒動に気づき…激しい銃撃戦や追跡劇が繰り広げられる。なんとなくマイケル・ベイ監督の「アンビュラス」を彷彿とさせらる展開、シュチエーションなのだが…その後、救急車は、犯人の命令で、因縁のある“例の巨大団地”に逃げ込むことになった。
そして、団地内は…例のデモ隊やギャングもいれば、人身売買、臓器密売組織、他にも有象無象の貧乏人たちがわんさかいる魔窟と化していまして、素人が一歩足を踏み入れたら、なかなか出られないような場所だった。誘拐された少女、主人公と看護師の人質2人、そして犯人一味…計5人いたんだけれども、紆余曲折の果てに、3人と2人に離れ離れになってしまいまして…少女の奪還を目的とした組織も乗り込んでくれば、団地内の曲者どもも主人公の命を狙ったり、助けたりと、勢力乱立…正直、誰と誰が戦ってるのか、よくわからなくなってくる始末で…。
そして、主人公たちも、とにかく脱出しなければいけないので、最初の誘拐犯と一時的に手を結ぶことになったりもして…。主人公たちの脱出劇と並行して動いている、再開発、立ち退き問題に関する陰謀の方で…若干、人間関係やそのバックボーンに説明不足な部分があり、もしかしたらドラマの方の設定も関係するのかな?なんて思ったりもしたが、あくまでそう思っただけで、未確認。あえて、あっさり気味に見せてるだけかもしれない。まぁ、その辺もあまり気にならず…単純に、主人公たちの緊張感たっぷりなサバイバルを最後まで堪能させてもらいました。
2時間27分と少々長めの尺、色々な設定、展開、人間関係を詰め込み過ぎな部分もあったが…自分のような“いちげん客”でも、問題なく見れる“ドラマの映画版”という作りになっているところは良かったと思う。ドラマの続きを“完結編”と謳った劇場版で見せる昨今の邦画ビジネスも…こういうところはちゃんと見習ってほしいものだ。昔は、見てないドラマの劇場版なんかは、単発で見ても普通に面白かったんだけどな。今回は、これがラストになりそうだが…次回、ネトフリに加入する機会が合ったら(年内、もう1回くらいあるか?)ドラマ版も見てみたいな…。
監督:コンキアート・コムシリ
出演:スコラワット・カナロット アティタヤ・トリブタラク サンヤ・クナコーン ティーラパット・ローハナン
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