今年に入って3回目の加入、ネットフリックスにて「ルー・ガルー:人狼を探せ!(原題:Loups-Garous)」を鑑賞…日本でも人気の“人狼ゲーム”を題材にしたフランスのホラー?ファンタジー?な映画。オープニングクレジットでは“「ティエルセリューの人狼」に着想を得た物語”というテロップが表示されたが…実は人狼ゲーム自体をよく知らないので、“ティエルセリュー”がいったいどんなものなのか、よくわからん。お互いに連れ子がいる者同士が再婚した複雑な一家が主人公で…父方の祖父の役で、「レオン」などベッソン映画でお馴染みジャン・レノが出演。
ジルベールとマリーはお互いに連れ子がいる者同士で再婚…ジルベールの娘クララ、マリーの息子テオ、2人の間に生まれたルルがいる。一家は、年老いたジェロームの父ジルベールの家を訪れ、みんなで“人狼ゲーム”をプレイしていたのだが…その直後、地震が発生!地下室に避難した後、地上に出てみると…見知らぬ景色が広がっていた!そこは中世の時代で…近所の村では、人間に化けた人狼の襲撃に備えるため、人狼狩りが頻繁に行われていた。急に姿が見えなくなったクララを心配しつつ…一家は現代への帰還方法を探す羽目になる…。
子供の詳細は上記あらすじで提示した通り…関係性が若干複雑だが、ボケたじーちゃんジャン・レノが、最初の方で子供(孫)の見分けがつかなかった程度で、物語が動き出してしまえば、娘2人と息子1人という組み合わせを覚えておけば、特に大きな問題はないはずだ。子連れでじーちゃんの家に帰省した一家が、その家に古くからあった“人狼ゲーム”をプレイすることになったんだけど、じーちゃんも子供たちもあまり興味を示さなかったようで、プレイは途中で頓挫。父ちゃん後片付けしていたらゲーム盤が怪しく光り、その直後…家を大きな揺れが襲う!
ひとまずみんなで地下に避難…揺れが収まった後に、地上へ出てみると…家の外観も中身もすっかり様変わり。外の風景もまったく見たことがないものになっていた!いったいここはどこだ?さらに気づくと…長女の姿が見当たらなくなっていてパニくる。みんなで…近くの村まで長女を探しに行くんだけど、一家を奇異な目で見てくる村人たち。一家の方は…“中世の恰好をしているお祭り”だと勘違いしているのだが、その後…人狼狩りの処刑を目の当たりにして、何かがおかしいと悟る。また、娘の失踪は…人狼ゲームの透明化が影響しているのではとなる。
他にも…一家には、人狼ゲームでプレイヤーに与えられる、様々な効果が発現していた。そのことから…自分たちが人狼ゲームの舞台である中世にタイムスリップしてしまった、そしてリアル人狼ゲームをクリアすることが、現代(現実)に戻る方法だと悟るわけで…一家の大冒険、大奮闘が始まる。前述の通り…一家にはそれぞれ人狼ゲーム特有の効果、効能が発現しているわけで、当然…中には“人狼”も含まれたりする。もし、それが中世時代の人たちにバレてしまったら、それはそれでおおごとになるわけで…。いったい誰が、“人狼”なのかなって感じ…。
村人に“お前が人狼だろ!”と難癖付けては…首をはねる中世時代の統領(実際は処刑人がいる)、明らかに服装などの見た目も違い、挙動不審な主人公一家もさっそく目をつけられるが…父親の機転で、異国の吟遊詩人に成りすまし、なんとかやりすごす。実際にギターが得意な父親が、歌を披露して…その実力が認められる。人狼ゲームの戦士だか騎士だかのバフ効果で、現実世界ではボケ老人のジャン・レノが…記憶力も回復し、めっちゃ強くなり、頼りになるジジイに大変身するのが面白い。どうやらキッズ向け映画のようだが、大人でもギリ楽しめる。
監督:フランソワ・ユザン
出演:フランク・デュボスク ジャン・レノ スザンヌ・クレンマ リサ・ド・クート・テシェイラ ラファエル・ロマン
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Loups-Garous (Bande originale du film)