7リミット・キルズ (2020年) | 勝手に映画紹介!?

7リミット・キルズ (2020年)

7リミット・キルズ


WOWOWのアクション特集でエアチェックした「7リミット・キルズ」を鑑賞…25年間服役していた元スパイが、シャバに戻り、腐敗した警察の犠牲になった知人の息子の復讐を一緒に行うというポーランド映画。警察の腐敗を軸にして、他にも様々な人や事件が複雑に絡み、なかなか硬派で、ミステリアスな作品になっていた。ポーランド映画なんて言われて、直ぐにパっと思いだすのは、押井守がオール海外ロケ、海外キャストで撮った「アヴァロン」(その後、ゲームソフト「重鉄騎」のPV撮影も同地で行った)くらいしかないよな。役者さんも知らない人ばかりだった。

 

社会主義国家時代のポーランドで諜報員として活動していたフランツは、25年の獄中生活を経て、釈放されることになった。刑務所の外に出た途端、過去に遺恨のあるGRUの人間が現れ、“盗んだ金を返せ”と要求…そして“残された時間は7日”と余命宣告をする。その後、かつての知人たちと再会したフランツは、元警官モラヴィツが行方不明になった息子トメクを探しているのを知り手伝うのだが、トクメは警察の陰謀に巻き込まれ死亡していたことが発覚する!一方、刑事のヴィトコフスキは汚職の蔓延る警察内で孤立しながら、ある事件を追っていたが…。

 

最初に想像していたよりも、けっこう地味だし、複雑な話でもあったんだけど…要所要所に出てくるアクションの見せ場は、キチンと丁寧に撮っていて、なかなかの迫力だ。刑務所にいた元スパイのじーさんが25年ぶりにシャバに戻ってくるんだけど、いきなりGRU=ロシア連邦軍参謀本部情報総局の人間が現れまして、スパイのじーさんのことを“親の仇”だと怨んでるのがわかる。実際に、じーさんは任務として大量の殺しをしていたらしい。さらに、諜報員時代のじーさんが、その相手(ロシア人)の金を盗んだらしく、それを返せとしつこく要求されるんだ…。

 

現金の紛失に関しては…現役時代のじーさんの仲間が色々と関与してまして、自分は本当に何も情報を持ってないらしいんだけど、GRU、ロシア人曰くそんなもんしったこっちゃない。とにかく金を返せの一点張りであり、さらには…じーさんに対し、お前は1週間の命だぜって、余命宣告していくのよ。どっちみち、金を返さなくても殺されたりしちゃうのか?そんだけ脅されても、さすが元スパイ…けっこう涼しい顔。とりあえず、昔の仲間に会いに行くんだけど、25年経ってると、所在地がみんな変わってて苦労。やっと1人見つけて、ようやく人脈がたどれるようになる。

 

で、再会した知人の1人、元警官のオッサンの息子がどうやら行方不明になっていて、その件で警察が何か隠し事をしてる(軽罪で警察にパクられたんだけど、直ぐに釈放され、その後…音信不通になった)。元警官のオッサンが、警察署に問い合わせに行ったりしたら…逆に余計なことをするなって脅されたりね、明らかに態度がおかしいのよ。で、そういった事情を知った元スパイが…手伝ってやるよとなって、息子探しが始まるんだけど、結局、死体になった姿での対面だった。絶対に警察は何か隠している。そして、真実の追求と、真犯人への復讐が始まる…。

 

一応、これがメインのお話…元スパイのじーさんはこの事件を調べながらも、消えた金だったり、他にもまだいる音信不通になってるかつての仲間だったりを探したりもする。そして…その一方で、もう1人、汚職がはびこってて、容疑者を勝手に逃がしちゃうような警察組織の中で、唯一、清廉潔白だと、一部からは尊敬され、また一部からは疎まられている一匹狼的な刑事がいまして、その刑事が…汚職刑事たちの妨害に遭いながらも、麻薬王を捕まえるための捜査、行方不明になった重要証人を探してるんだけど、その過程で新たな殺人事件も起きる…。

 

はじめは、元スパイと刑事の接点がなかったんだけど、意外な形でクロスし…時に情報を共有したり、かと思えば、真面目ゆえに…法に背く行為(息子殺しの真犯人である汚職警官たちに復讐する)を繰り返すじーさんたちと対立もしたりと、目まぐるしく状況が変わっていくと。そして、思いだしたようにGRUもまた関わってきたりするんだけど、最後に余命宣告の意味がわかるオチもあって、作中にあった“様々な細かい描写”が伏線だったとわかり、ピースがハマる。内容が内容だけに、ハッピーエンドな結末じゃないけど、話が繋がった時の爽快感はなかなか。

 

頻繁にアクションがあるわけではないが…序盤、刑事が容疑者を車もバンバン走ってる道路上で追跡するアクションなど…昔の日本の刑事ドラマのような本気度を感じて好感触。その後、何気ない日常シーンでも、この主人公刑事が無理やり道端に飛び出て、行きかう車にぶつかりそうになるシーンがなんか妙に多くてですね、交通ルールやマナーのお国柄が透けて見えるようでもあった。あと…行方不明、後に殺されることが判明する元警察官のオッサンの息子。その友達で、父親とも顔見知りなWebデザイナーがいるんですけど、コイツがなかなかの曲者。

 

最初はただの酔っ払い(一緒に遊び歩いてるところで警察に捕まった)にしか見えないんだけど…眼鏡を掛けてても、本当は目が悪くなかったり、とんでもねー過去を隠していて、復讐に燃える元スパイのじーさんたちとも意気投合しちゃうような人物だったのよ。ホント、見た目に騙されるなだよね。汚職警官たちに復讐しようとするじーさん、それを阻止しようと警官隊を引き連れてやってくるあの清廉潔白な刑事…そこで勃発する大銃撃戦は圧巻!さらには、この銃撃戦のどさくさにまぎれて、刑事の命を狙うヤツもいて…。何が正義か考えさせられる話でもあった。

 

 

監督:ヴワディスワフ・パシコフスキ

出演:ボグスワフ・リンダ マルチン・ドロチンスキ ツェザーリ・パズーラ セバスチャン・ファビジャンスキ

 

 

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