グラウンドブレイク 都市壊滅(2016年) | 勝手に映画紹介!?
2018年07月10日

グラウンドブレイク 都市壊滅(2016年)

テーマ:洋画
グラウンドブレイク 都市壊滅

平成もあと1年で終わろうとしている時に、平成最悪の被害になってしまったという今回の西日本豪雨…そんな大変な時期に、WOWOWの特集:都市壊滅(崩れゆく都市を舞台にしたパニック作を特集)でエアチェックした作品を立て続けに見ているオイラって…なんなんだと思いながら、放送ラインナップ最後の「グラウンドブレイク 都市壊滅」を鑑賞する。あれ?これは先に見た2本、「カリフォルニア・ブロウ」「カリフォルニア・ディストラクション」と全く毛色の違う真面目な作品だぞ?今から28年前、実際にアルメニアで起きた大地震を題材にした群像ドラマです。

1988年、アルベニア…レニナカンの街。幼い時に事故で両親を失った青年ローベルトは、その事故のきっかけを作り、刑務所に服役した男が出所してくるというのを知り、落ち着かなかった。その男は両親を死なせたのも事実なのだが、事故の際にローベルト自身の命も救ってくれていたのだ。そんな時、突然、大きな地震が発生!街は瞬く間に崩壊し、瓦礫の山と化した。呆然とするローベルトの前で、瓦礫の下から助けを求める女性の声が!そこに、久しぶりにレニナカンに戻ってきて妻子を探していたベレズノイが居合わせ、救助を手伝うことに…。

これ、B級のディザスターパニックと同じくくりで見せちゃ駄目だろう…それなりに災害に対する教訓なんかも描けてはいたものの、基本はツッコミをいれながら楽しんだり、貶したりする映画だった「カリフォルニア・ブロウ」と「カリフォルニア・ディストラクション」。最後に超ヘビーなのがきたんですけど…もし、リアルタイムで3本の放送を見てる人がいたら、けっこう面喰ったんじゃないだろうか?録画で、時間をあけて見ているオイラでも、どう反応していいやら、戸惑ってしまった。この映画の内容だったら、CGがチープなんて言葉で斬り捨てないだろう、きっと…。

冒頭、地震とは別の交通事故の様子が描かれる…両親と幼い息子が乗った車と、おっさんが1人で乗ってる車がトンネル内で事故!両親は既に死んでしまったようだが、相手側のおっさんが、横転した車の中から子供を救出する…。それから時が経ち、事故で助けられた少年は立派な青年に成長。そしてどうやら、相手の事故を起こしたおっさんは、その後、刑務所に服役したらしく…そのおっさんが刑期を終えて街に戻ってくるということで、青年は色々と思い悩むところがありまして、心情を兄弟同然の床屋を営むいとこだか、はとこだかに打ち明ける。

一方、飛行機に乗って生まれ故郷に戻ってきた男、これがどうやら青年の因縁の相手であるムショ帰りのおっさんである。おっさんは、長い間、別れて暮らしていた家族に会えると意気揚々としていたのだが…その時に地震が発生し、着陸間際の飛行機の窓から、次々と建物が倒壊していく街を目撃してしまう!この2人が…お互いの素性を知らないまま、瓦礫と化した街で出会い、協力して、人命救助をするというのが基本ストーリーなんだけど、他にも複数の人たちが物語に関わる。買い物中に地震に遭遇してしまった母と息子、離れた場所にいるもう1人の娘。

母親は瀕死の怪我を負うが、なんとか息子を守り、もう1人の娘との再会も願うが…。あとは、婚前交渉で大事な娘が孕まされたことに激怒して、娘とその相手の男をやたらと拒絶する老人、若い娘を口説こうと躍起になってるスケベそうな金持ち中年と、その相手の女などなど…彼ら、彼女らが巨大地震に遭遇したことで、厳しい現実に直面し、偶然の出会い、人と人のつながりなどから奇跡や贖罪の機会にも巡り合う。まぁ、その偶然や奇跡の部分が、少しばかりやりすぎなところが…あくまで実話を題材にしたフィクションなのかなとも思う。

劇中の本人たちはなかなか気づかないのだが…青年とおっさんが、過去の事故シーンに出てきた2人なのは、一目瞭然。いったいどこでその事実に気づき、どんな反応を見せるのか?全編を通じて、最後まで諦めず、懸命に人命救助を続ける人たちの姿に勇気をもらう。今回の豪雨被害しかり、タイで行われている洞窟救出劇でも…生存を信じることの大切さを教えてもらい、実際に…そういう奇跡のような場面も目にしているわけで、映画と今の現実がリンクする。とても被災者には勧められないが、報道だけでは実感が湧かない人は、今見るべき映画かも?

地震が起きた、わーきゃー大変だ、逃げろ、助かった、良かったで終わってしまうお気楽なアメリカ映画とは違い、その後もしっかり、むしろその後を描いた作品だ。地震、災害というものが人の人生を狂わせ、人の心を変えてしまうという恐ろしさがよく伝わってくる。女を口説くことに一生懸命だったスケベオヤジが、一心不乱に遺体の運搬をはじめるあたりはグっとくる一方で、主人公青年が兄と慕う、人のよさそうな親戚の床屋が、犯罪者に転落する瞬間にゾっとする。今回の西日本豪雨も…被災者をさらに苦しめる火事場泥棒だけは防いで貰いたいな。


監督:サリク・アンドレアシアン
出演:コンスタンチン・ラヴロネンコ マリア・ミロノーワ ヴィクトル・ステパニヤン タイトフ・オーヴァキミヤン


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