地獄(1999年) | 勝手に映画紹介!?
2018年07月06日

地獄(1999年)

テーマ:邦画

今日の三大ニュース…1つ目は“西日本、東日本を中心に大雨”、2つ目は“ハリウッドでガンダム実写映画化決定”、そして3つ目が“麻原彰晃(松本智津夫)ほかオウム真理教教団関係者の死刑執行”…一連のオウム関連の事件からもう四半世紀経ってるそうで、当時はまだオイラも二十歳前後の学生でした。時の流れが早いような、長いような…。そんなニュースを見聞きしてて、なんとなくこの映画を思い出す…石井輝男監督の「地獄」。DVDで持ってたので、このタイミングで見直す。これはオウムほか、実在の事件を題材にしているカルト映画の一つです。

少女リカは…公園で出会った老婆と兄妹に誘われ、自分の目で地獄を見て、体験することになった。さっそく地獄に連れていかれたリカ…そこでは現世で大罪を犯した亡者たちが、厳しく恐ろしい責め苦を味合わされていた!閻魔大王と対面したリカは…実際に罪を犯した人間が、亡者になって罰を受けるまでの一連の流れを見させられる。その人間とは、連続幼女誘拐殺人事件の犯人、宮島ツトムだった。地獄の役割を理解したリカが次に見させられたのは、カルト教団・宇宙真理教が行った悪行の数々だったが…なんと、リカ本人もその教団の信者だった!

一人の悩める少女が…謎の老婆(=閻魔大王)に誘われ、地獄体験ツアーに出かける…「丹波哲郎の大霊界」チックに、死後の世界を解説するという体裁をとりつつ、その実…80年代後半から90年代後半に実際に起きた凶悪犯罪の再現映像になっているという、なかなかトンデモな映画。作中に登場する事件は“オタク”の悪いイメージを作った宮崎勤の連続幼女誘拐殺人事件をはじめ、オウム真理教の一連の事件、林真須美の毒物カレー事件をモデルにしたものなのだが、その中でも特に、オウム真理教に関する事件に時間を割き、重点的に描いている。

まずは宮崎事件を“つかみ”としてもってくるのだが…この時点でリアルすぎで、かなりヤバいです。この宮崎勤そっくりの犯人(劇中では宮島ツトムという名前)が…幼女を毒牙にかける様子が次々と描かれた後、実際の宮崎勉もまだ死刑執行の前でして、精神疾患を盾に無罪を主張していたのを皮肉り、“未来の姿”として…“地獄での裁き”の様子が描かれる。“目には目を歯には歯を”…これはあくまでシャバの言葉。閻魔大王様曰く地獄では“目には目と歯を、歯には歯と目を”…と、もっと重い罰が罪人を待っているとのこと…やっぱ地獄には行きたくないな。

そこで宮崎…じゃなかった、モデルにした宮島ツトムは、幼女の死体を損壊したということで、鬼たちによってたかって、手足をもがれ、“早く殺してくれ”と自分で訴え出るまでの状況に追い込まれるんだけど…いやいや、そんな簡単に死なせちゃ、地獄の裁きなんて言ってられない。バラバラにした手足を元に戻し、そして…“許しを得た”と思わせたところで、再びもぎ取る…ぬか喜びだった。これを無限ループで繰り返して、一生…苦しみ続けなければならないと。罪人には、死んだ後も“やすらぎなんか待ってねーよ”と、地獄の裁きの“一つの見本”を提示する。

その後に出てくる事件も…事件自体は発覚していたものの、裁判が終わっていなかったので、あくまで“未来の姿”として…地獄でもがき苦しむ姿が描かれると。でも、まぁ…2008年に宮崎勉も死刑が執行され、そしてオウム関係者も同じ道をたどった。オウム関係者はそろそろ三途の川を渡ったあたりだろうか?林真須美はまだ死刑執行されてないと思うが…映画と同じ運命をたどると信じたい。この作品で興味深いのは…オウム関係者を“なんとしても無罪にしよう”と奔走した弁護士にも地獄行きが待っているという、皮肉な展開が描かれるところだ。

犯罪者にも弁護を受ける権利があるのは百も承知だが、一般の感覚では“犯罪者に人権なんてねーよ”というのが本音だよね。特定の誰とか言っちゃうとまずいけど…いけしゃしゃあと無罪を主張したり、狂ったフリをして罪を逃れようとしてる奴らなんか…みんな問答無用で“地獄行き”になればいいのにな。最初の方でも書いたけど…映画の中盤、ほとんどの時間を割いて、オウム真理教、劇中では宇宙真理教の教祖とその信者が起こした事件、教祖のインチキぶり(元信者がただのスケベジジイだったと斬り捨てる場面も)が詳細に紐解かれていく。

何年か前に、NHKがオウム真理教の再現ドラマを放送したけど…もっと赤裸々に描いている部分もあるので、両作品を見比べるといいかもしれないですね。あと石井輝男作品なので、何気に露出が多めです…やたらと“おねえさんたち”が脱ぎまくる映画でもある。地獄体験をしたことで、教団信者だったヒロインが立ち直るというお話だったりもするんだけど…最後は、なぜか丹波哲郎先生が降臨して(だから余計に「大霊界」チックに見えるっちゅーねん)、おねえちゃんたちが素っ裸になって拝んで、踊って終わってしまうと…お口ポカーンな映画です(笑)

最初にのっけたジャケ画像とタイトルのリンク先は…再販版DVDのものだと思うんですけど、現段階でAmazonでは品切れ、“再入荷見込みが立っていないため、現在ご注文を承っておりません”との表示が。オイラが所持している初回盤DVDだったらプレミア価格で高額だけど、マケプレで入手可能。なんで在庫がない再販版のジャケをのっけたかといいますと…初回盤のジャケが特殊なんですよ。表面が透明で通常のジャケ写真がなく、ピクチャーディスク仕様のDVDがジャケ代わりになっているんですよ。どんなデザインかは“下記”を参照ください。


監督:石井輝男
出演:丹波哲郎 佐藤美樹 前田通子 平松豊 斎藤のぞみ  平山久能 和田洋一 薩摩剣八郎 北村有起哉


【DVDソフトの購入】
DVD 地獄 2009年発売版
DVD 地獄 2002年発売版







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