キル/オフ(2016年) | 勝手に映画紹介!?
2018年07月05日

キル/オフ(2016年)

テーマ:洋画
キル/オフ

病院へ行くほどではないんだけど、昨日あたりから左目に“ものもらい”のような症状が出てしまい…ゴロゴロと不快な感じがとれない、映画や読書にも集中できなくて、ちょっとイラつく。そんなわけで、短めの映画を1本…WOWOWの“特集:夏の夜はスリラー映画(蒸し暑い夜に冷や汗を誘うスリラー特集)”でエアチェックした「キル/オフ」という作品が、本編75分という短さだったので選んでみた。人がぜんぜんいない、砂漠地帯の閑散とした町で、セールスマンがとっても不条理な体験をするというスリラー。アクションやバイオレンスも多めの作品だが…。

砂漠の町に車でやって来ていたのは、セールスマンのサム…しかしどこの家を訪ねても、不在ばかりで、仕事にならない。電話で上司に相談し、自宅にあるLAに戻ろうとするのだが、運悪く車の調子が悪くなってしまう。その後、近くのスタンドに立ち寄っても、まったく人の姿が見えず、困り果てるサム。情報源はエディという男が喋りつづけるラジオ番組のみだ。仕方なく無人のモーテルに宿泊し、一夜を過ごすのだが…翌日になって、ラジオ番組で、サムが殺人事件の容疑者になっていることを知る。さらにようやく見つけた警官が、サムに発砲してきて…。

放送開始前に、WOWOW側で出すタイトルのテロップで…製作国がフランスになっていたので、てっきりフランス語が飛び交うような作品を想像していたのだが、アメリカのカリフォルニアを舞台とした、英語の作品で、主演俳優もアメリカ人であった。WOWOWサイトの映画解説を読むと、製作国の件は監督がフランス人らしいので…そのあたりの関係かと。先述の通り本編時間も短く、そして主人公が無人のさびれた町をさ迷い歩く話と、登場人物も最小限でしかないんだけど…一応、シネスコサイズで撮られてるので、映画全体の雰囲気は決して安っぽくない。

編集やカット割りなど…むしろ、ちゃんと映画を撮れる人(監督以下スタッフ)なのかなという印象は受ける。アメリカの片田舎で奇妙な場所に紛れ込んでしまい、謎の人物たちから不条理に暴力を受けるという展開なんかも…ホラーのセオリー通りでして、うまく転がれば、面白くなりそうな要素は整っていた。地元のラジオ局のものらしい情報番組だけはどこにいても聴こえてくるんだけど、まともに電話もつながらない。それどころか、主人公が持っているポケベルに不審なメッセージが送信されてきたり、寝てるうちに車の窓に妙な落書きを書かれたりする…。

そして例のラジオからは、自分を殺人犯と断定する内容が繰り返し放送されている。ようやく“第一町人発見”的に、目の前にパトカーが停まり…ホッと一安心する主人公だったが、いきなり警官に狙撃される。なんとか逃げ延びるんだけど…警官(よく見るとゴム製のおめんを被ってる)が追いかけてきて、バトルになる。とりあえず警官を倒し、状況の整理…なぜか、町中に“主人公に関わるな”と書かれた手紙がバラまかれている。なぜ、みんな主人公の名前もあらかじめ知っているのか?そんな謎だらけの状況で、新たな刺客が襲ってきたりするわけで…。

最初はデヴィッド・フィンチャーの「ゲーム」的なドッキリ系かななんて思ったりもしたんだけど…いや、警官に発砲された時は“ガチに撃たれてた”し、それはないかと。あとはもう、夢オチとかそういう方向じゃねーかなと予測。頻繁に登場する公衆電話…不条理極まりない展開、最終的には“なるほど、これは押井守の「紅い眼鏡」かもしれないぞ”と、理解するのでした。さすがに押井映画をパクったのでなければ、押井守も「紅い眼鏡」でリスペクトした鈴木清順映画あたりの影響かも?このフランス人監督は過去に日本で短編映画撮影をしたこともあるそうだし。

大きなクマのぬいぐるみを抱えて、娘の誕生日に間に合うように帰宅すると繰り返す主人公…しかし、妻とは連絡が取れない、どこか拒絶されているような感じがしないでもない。そして、主人公が容疑を受ける殺人は…どうやら少女らしい。夢か、幻か…モーテル内で目撃してしまった奇妙な“あの光景”などからも、ある程度の真実は導き出せるのではないか?要は主人公が本当にただのセールスマンなのかって話だよね、たぶん。この不条理に巻き込まれたのも、単なる偶然ではなく必然だったってことだろう。想像力が豊かな人の方が色々と楽しめる作品。


監督:クリストフ・デロー
出演:ラスティ・ジョイナー シグリッド・ラ・シャペル ローダ・ペル ハッサン・ガレダリー


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