パンク侍、斬られて候(2018年) | 勝手に映画紹介!?
2018年07月04日

パンク侍、斬られて候(2018年)

テーマ:18年07月の劇場鑑賞映画
パンク侍、斬られて候

【鑑賞日:2018年7月3日】

dtvの懸賞で当たったムビチケ(この懸賞に応募するために無料お試しを申し込み、既に解約済み)を使って、先週から始まった「パンク侍、斬られて候」を鑑賞してきた。今までも相当パンクでロックな映画を撮ってきた石井岳龍(オイラの年代では、石井聰亙と呼んだほうがシックリくる)…事前に“凄い映画だ、ハチャメチャな映画だ”と聞いていたので、映画館へ行く前に過去のパンクな作品「ELECTRIC DRAGON 80000V」なんかをDVDで再鑑賞して、モチベーションをあげてみたんだけど…。ムビチケは2枚当たったので、いつものように連れはオカンです。

ある日、とある街道に現れ、自ら“超人的剣客”と豪語する浪人の掛十之進が、物乞いの男をバッサリと斬り捨てる。居合わせた黒和藩筆頭家老・内藤帯刀の家臣、長岡主馬に…この物乞いが“災いをもたらす、腹ふり党の残党”と説明。長岡が直ぐに内藤へ注進するも…それが掛のハッタリである事実を見破り、逆に…内藤と犬猿の仲にある次席家老・大浦主膳を失脚させるために利用しようと考える。その計らいは見事に成功…その後、“腹ふり党”が既に存在しないという事実を知った内藤は、黒和藩に転がり込んだ掛にとんでもない事を命じる!

紛れもなく奇妙奇天烈な石井作品…それと同時に灰汁が強いクドカン映画であるのも事実でして…原作者・町田康の小説っていうのは今まで全く読んだことがないので、どの程度、そっちの方のテイストが入っているのかオイラにはわからんのですが、印象的にはやっぱり過去の石井時代劇「五条霊戦記//GOJOE」の世界観にですね、クドカン脚本、監督の「真夜中の弥次さん喜多さん」もぶこんでしまったようなテンションでして…それは良くも悪くも“カオス”としか言いようがない作品(確か、主演の綾野剛もそんな言葉を使って、舞台挨拶していた)でした。

いきなり…物乞いをぶった斬ったりする冒頭のインパクトは大。それこそ、パンクな石井版「無限の住人」のような作品になるのではないだろうかという期待が膨らむのだが…その後の主人公、綾野剛と、後に主人公が居座る潘の侍(トヨエツ扮する家老の家臣)近藤公園とのコントのようなやり取りを見ていて雲行きが怪しくなる。一応、時代劇なんだけど…現代語やカタカナが平気で乱れ飛び、時代考証とかお構いなし。そもそも藩や地名も実在しないまったくの創作だし…なんか、2000年代の傑作アニメの一つ「サムライチャンプルー」のノリに近い印象も受けた。

いや、ノリが近いだけで…本作の方はストーリーがチンプンカンプンなんだけどな(笑)終わってみれば“嘘から出たまこと”なストレートな話でもあるし、すべて主人公のハッタリから始まり、それが元凶だったという、因果応報な解りやすいオチにもなってるんだけど…作り手本人たちが楽しんでいるメタっぽい要素をどこまで受け止めていいのやら…。ギャグもポコ●ン振り回して“ゾウさん”とか言ってる「クレヨンしんちゃん」と同レベルだし…ぶっちゃけ幼稚でしたね。あからさまな現代の風刺なども入っていて、クスリと笑わされてしまう部分もあるんだけどね…。

ハッタリ(嘘つき)で潘全体をとんでもない騒動に巻き込んだ“掛”が…“加計”と同じ音なのは単なる偶然なのだろうか?藩主や家老たちの末路は…現実の政治家や官僚の行く末に違いないと信じる。あと、浅野くんはやっぱり凄い…っていうか、これを見ちゃうと、タイミングよくまたシャブで逮捕された“実父”の顔とダブり、変な説得力があったな。っていうか、浅野くんヤバすぎ、地上波じゃ放送できないだろう(笑)でも…ジャニタレが全裸になるクドカン脚本の「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」とか、平気でフジテレビで放送してたし、意外とイケるのかもしれんな。

公式サイトのコメント、役者のファンなどのネットでの反応、ちょうちんもちな評論家の中には高評価な意見も多いけど…反面、それこそ“超人的剣客”綾野剛のごとく、バッサリと斬った感想、評論も目にする。映画館に行く前に見ていった「ELECTRIC DRAGON 80000V」って本編が55分しかなかったんですよ?だからこそ…最後の“なんだそれ”でも許せちゃう、まさに感覚で楽しむ映画だったんだけど…それを131分もやられると、正直キツいかな?この映画が短編映画だったら、そしてクドカンが脚本じゃなければ…もう少し楽しむ余地があったのかもしれない。

上映中は…普通の映画館なんだけど、“爆音上映”の劇場に紛れ込んでしまったかのような、音の洪水が押し寄せてくるんですけど、同じくらい“睡魔”も襲ってくる。あくびを連発し、寝落ちをガマンするオイラの横で、気持ちよさそうにいびきをかき船を漕ぐ70代のオカンの二重奏が“あの爆音”に打ち勝ってしまう…一応、時代劇ということで、年配のお客さんがチラホラやって来てたんだけど、周りから舌打ちやため息が何度も聴こえてきたので三重奏かな?そういえば、最後の方で“腹ふり党”が踊り狂うシーンは、去年配信で見たキングの「セル」を思い出した。


監督:石井岳龍
出演:綾野剛 北川景子 東出昌大 染谷将太 浅野忠信 永瀬正敏 村上淳 渋川清彦 國村隼 豊川悦司


【過去に舞台化もされてるそうです】
DVD パンク侍、斬られて候







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