イップ・マン 継承(2015年)
昨日は、WOWOWシネマで…初放送の「イップ・マン 継承」を含むシリーズ3作品の一挙放送を行っていたので、オイラも未鑑賞の「継承」のみエアチェック(「序章」と「葉問」はブルーレイで所持)したんだけど、ちょっと待て、同じ時間帯にWOWOWの別チャンネル、WOWOWプライムでは「パトレイバー」の一挙放送をやってたではないか!そうなんです…全部で3チャンネルあるWOWOWの、そのうち2チャンネルで、同じ時間帯に“川井憲次音楽”が鳴りっぱなしという…“川井憲次祭り”状態だったんですね。リアルタイムで視聴してたらこんがらがるな。
1959年、香港…裏社会を牛耳るフランクは、手下のサンに命じ、小学校の立ち退きを画策していたのだが…その小学校には、地域の住民に慕われている詠春拳の師匠イップ・マンの息子も通っていた。フランク一味の横暴な振る舞いに、イップ・マンと弟子たちも警戒を強めていたのだが…学校への放火、生徒の誘拐など、ますますエスカレートしていく。同じ頃、息子同士が同じ学校に通っているということで、イップ・マンは同門のチョン・ティンチと知り合いになるが、後に詠春拳の正統をめぐって対立することになる。さらに愛妻ウィンシンが病魔に冒され…。
シリーズ1作目の「イップ・マン 序章」以降、正規続編の他にも、色々とイップ師匠を題材にした便乗作品、亜流作品があったりして、ちょっとややこしいんだけど…本作はブームの火付け役であるドニー・イェンの正当な“イップ・マン”シリーズの続編、3作目となる。あれ、嫁さんが病気になったり、晩年は別の愛人がいたりっていう話を過去に見てるはずだけどなんて思ったら…それはドニーが演じたヤツではなく、アンソニー・ウォン御大主演の「イップ・マン 最終章」の方だった。微妙に内容も違うし、どっちが真実なのか、はたまた両方とも脚色されているのか…。
とりあえず、本作では…息子が通う小学校を地上げから守るために立ち上がるイップ師匠の活躍が紐解かれる一方で、病魔に冒されていく愛妻や、決して本人が望んでるわけじゃないんだけどイップ師匠ばかり目立ってしまう状況を妬んでいる同門の武道家の姿も描かれる。全体的なストーリーは“こじんまり”しているし、それこそ妻が病気になるエピソードも他作品で見ちゃってて、結末を既に知っているので、盛り上がりに欠けるんだけど、やっぱりドニーのアクションが見れるのは、それだけで満足感があり、アクション映画としては見せ場だらけでしたね。
ゾロゾロと現れるザコたちを、キレとスピードのある動きで叩きのめしていくドニー。小学校の地上げを企ててる裏社会のボスとして、なんとマイク・タイソンが降臨…“3分間立ってられたら、見逃してやるぜ(ニヤリ)”と重量級のパンチをお見舞いしてくるが…無事に勝利を収められるか?クライマックスは、詠春拳の正統をかけてマックス・チャン演じる同門の武道家と対戦。棍術、刀術と次々と武器を変え、最後は己の拳で…。目つぶしをくらった最大のピンチでも、機転を利かせ、あっという間にチャンスに変えるドニー、イップ師匠が超かっこよかったです。
監督:ウィルソン・イップ
出演:ドニー・イェン マックス・チャン リン・ホン パトリック・タム マイク・タイソン ケント・チェン
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