Blu‐ray Disc 君の名は。 スタンダード・エディション(2017年7月26日発売) | 勝手に映画紹介!?

Blu‐ray Disc 君の名は。 スタンダード・エディション(2017年7月26日発売)

「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション

予想外の大ヒットとなった、2016年公開の劇場用アニメ「君の名は。」が本日7月26日に満を持してBlu-ray、DVDリリースされた…1度劇場で見てるし、これだけヒットしてれば、すぐにテレビ放送もあるだろうから、わざわざソフトを買わなくてもいいかななんて思っていたんだけど…当初、購入予定だった「24:レガシー」をネット配信でタダで全話見てしまったため、BD-BOXの予約を取りやめにした。そうしたら「24:レガシー」に使おうと思って温存しておいた楽天ポイントが余っちゃいまして…だったらということで、「君の名は。」のBlu-rayを購入しようと思った次第。

Blu-ray(4K UHD含む)、DVD合わせて…全部で4バージョンの製品が出ているのかな?それに加えて、各ネットショップ、リアル店舗別に様々な特典が付くバージョンもありまして…どこで、どれを買ったらいいんだろうと迷った人も多いはず。一番無難なのは、適度に特典も入ってるBlu-rayのスペシャル・エディションなんだろうね…あとは物理な特典グッズの好みに合わせてショップを選ぶと。オイラ的には、あまりそういった類の“オマケ”には興味ないので値段の安さを優先…先着特典のしおりだけついてくる特典なしのスタンダード・エディションをチョイスした。

コメンタリーくらいは聴きたいなって思ってたんだけど…本作ではビジュアルコメンタリーが採用されており、本編ディスクには収録できないため、スペシャル・エディション以上の特典ディスク付きじゃないと、コメンタリーも聴けない(見れない)。一応、スタンダード・エディションにも総計46分の映像特典が収録されていて、“映画公開記念特番「新海誠・日本中がこの才能に恋をする。」”や各種プロモーション映像なんかは楽しめる。中途半端で物足りないけど、何もつかないよりマシ(前に買ったアニメ版の“ここさけ”の通常版はホントに本編しか入ってなかった)。

購入を直前まで迷っていたので、楽天ブックスに予約をしたのは24日だった…さすがに発売日前のフラゲはできなかったものの、本日26日の発売日、午前中には問題なく到着。数量限定、無くなり次第終了と告知されていた“特製フィルムしおり(全34種の中から1種をランダム)”も無事にゲットできました。ちなみに“特製フィルムしおり”の場面は、三葉になってる時の瀧くんが、友人2人とカフェに行って、デレ~っとした表情でメニューを持ってるところだった(“君の名は”“カフェ”のキーワードでググると同じ場面の画像が見つかるはずです)。


★あらすじ、劇場鑑賞時の感想を過去の投稿から抜粋★

1000年に一度の彗星が地球に近づいている日本…山奥の田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉はは、妹や友人たちの反応に戸惑いが隠せない。前日に自分の知らないところで何かが起きていたらしいのだが、まったく記憶にない。その間、三葉自身は夢を見ていたような気分なのだ。ある晩、色々なしがらみがある田舎暮らしに辟易し、都会暮らしのイケメン男子に生まれ変わりたいと願った三葉…翌日、目を覚ますと…立花瀧という東京で暮らす男子高校生の姿になっていた!やっぱり夢だと思いつつも、憧れの東京生活を満喫しはじめるが…。

このタイトルを見た時…NHKの朝ドラで鈴木京香がやったヤツのリメイク?(何度もドラマかされている昭和の名作でして、世代によってヒロインのイメージとかが違う)なんて思った人も少なくないだろう…実際にオイラも勘違いしたけど、特に関係はないらしい。でもね、劇場には夏休み中の学生、またはオイラのようなアニヲタ中年に混じって、場違いな年配の1人見客もチラホラ…そこのおじさん、もしかして、やっぱりリメイク映画だと思っちゃいました?まぁ、アニメ映画だとはわかって見に来てるんだろうから、単にアニメ好きの老人なのかもしれんが…。

ネットの映画評で評論家のくれい響さんが「転校生」+「時かけ」って評してたんだけど…まさにそんな印象の導入部。男の意識が女子の身体に入り込んでしまうなんていうのは…今だと押見修造のコミック「ぼくは麻理のなか」あたりも思い出してしまう。でも、そこは新海誠なんで、押見修造ほどドロドロしていない。いい意味で、童貞臭漂う…ジブリ風ジュブナイル展開。足フェチ高校生が年上のおねーさんに憧れるという前作「言の葉の庭」で、一皮むけた印象だったのだが…また元の幼稚なパクリ映画に逆戻りしてしまったのかと、ちょっと心配になる。

ただ、シネコンのでかいスクリーンで見る独特の映像美はやっぱり圧巻!室内に差し込む光に反射するホコリまでアニメで再現しており、その空気感が絶妙である。やがて、もう一人の主人公である男子高校生が出てきて、お互いの身体、意識が入れ替わっていたということが判明したあたりで、面白さが加速し始める。男子高校生が色っぽい年上のおねーさん、バイトの先輩に憧れてる設定だったりするのも、なんだちゃんと「言の葉の庭」的シュチエーションを継承しているではないかと。この先輩がマジでいい女…しかも声を担当してるのが長澤まさみ!

面白さが加速って表現したけど…加速しすぎて、もうちょっと日常の様子が見たいぞ、描かれていない場面で、映画がもう1本作れるんじゃないか?なんて思ったりもしだが…後半での急展開を考えると、あのくらいのリズムでちょうど良かったのかもしれない。SF映画らしい重厚さと哀愁を醸し出しつつ…そして、最後はまぎれもなく新海誠である。相変わらず既存作品のパクリ、ツギハギだったけど、新海誠の本来の持ち味をブレンドしたら、新海誠らしい映画にちゃんとなった。裏を返せば「ほしのこえ」や「秒速5センチメートル」にやっぱり似てるって事だが。

あとは…関係ないといいつつも、どこかオリジナルの「君の名は」(最後に“。”のあるなしで区別)を意識しているところもありそうだよね…っていうか、新海誠の過去の作品もどこか「君の名は」的なところがあったなぁと、思ったりもする。SFジュブナイルということで往年の角川映画的だなとも思ったんだけど…しっかりと製作委員会に井上伸一郎、KADOKAWAも名を連ねており、やっぱりなとニヤリとなる。アニヲタ的には作監の安藤雅司、キャラデの田中将賀に加え、黄瀬和哉、沖浦啓之(製作協力の筆頭がIGだった)の名前にも反応するところだ。


★ここからは7月26日追記分、再鑑賞の感想です★

オイラは劇場公開の初日(2016年8月26日)に見に行ってるけど…劇場で何度も見たいとは思わなかったので、特にリピート鑑賞などはせず、ちょうど11か月ぶりの再鑑賞となった。初見時は、どうせ“マニアックなアニメ”だし、最近の映画事情だと年末か年始にはソフト化されるんだろうなぁなんて思ってたんですけど…まさかの大ヒット、ロングラン公開。いや、確かにアニメファンとして、シネコンのでっかいスクリーンで“新海誠の映像美”を堪能できたのは嬉しかったし、映画としてのクオリティも悪くないと思ったけどさ…ぶっちゃけ“いつもの新海誠”でしたよね。

まるで社会現象のようにマスコミでも取りざたされて、普段、アニメを見ないような輩も急に騒ぎ出すのを見てて、“何を今さら”と冷ややかな気持ちが勝っていたというのが本音なんだけどさ。そんなことを言いつつも、ちゃっかりメディアミックス展開されていた、監督自ら執筆したノベライズ小説や、他の著者によるアナザーサイド小説にも手を出してブームにのっかったりもしたんだけどね(笑)でも、映画がヒットし、名前が売れたおかげで…“流行りの不倫スキャンダル”まですっぱ抜かれるとは思わなかっただろうな、新海誠も。これだけは大誤算だろう。

さて、本編を久しぶりに見直しました…劇場での迫力には劣るけど、自宅で鑑賞するBlu-rayも充分に奇麗です。スピーカーから流れてくるもねねん(上白石萌音)の声も心地よくて、なんとなく癒されるけど、やっぱりオイラは長澤まさみ演じる奥寺センパイ派だなというのも再確認。でも、改めて見ても、やっぱり“いつもの新海誠”であることには変わりなく、なんであそこまで大ヒットしたのか?という疑問だけは残るのでした。逆に“入り替わり”とい設定自体を否定、疑問視する意見もよく見受けるんだけど、そこは“お約束でいいじゃん”と改めて断言しておく。

今の若者よりも…やっぱり角川映画とかで育った世代の方が、こういう設定をすんなり受け入れ、理屈抜きで作品を楽しめるのではないだろうか?あれだけヒットしちゃうと、なかにはアンチな否定派もいまして…最後の“アレ”が落ちてきて、ああなったのに、結果的に“助かったのが”がおかしい、だから感動できないとか言い出す奴までネットにはいてさ…ご丁寧に“アレの大きさがどうのこうのとか、計算しちゃって”ウダウダ。そんなこと言ったって、所詮アニメなんだから、楽しんだもん勝ちだろって思うけどね。そういうところは、オイラはちゃんと“大人よ”…。


監督:新海誠
出演:神木隆之介 上白石萌音 成田凌 悠木碧 島崎信長 石川界人 谷花音 長澤まさみ 市原悦子


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