デンジャー・コール(2015年) | 勝手に映画紹介!?

デンジャー・コール(2015年)

デンジャー・コール

WOWOWでエアチェックした「デンジャー・コール」を鑑賞…頻繁に新作レンタルを利用していた頃なら真っ先にジャケ借りしたであろう劇場未公開のアクション映画。どうせB級だろうと思いながらも…ルーク・ゴスとマイケル・パレが共に制服警官役で共演しているあたりは、アクションファンなら琴線に触れること間違いないだろう。ほか、ルーク・ゴスの別居中の嫁にミーシャ・バートン、犯罪に加担する謎の男にヴィング・レイムスと…役者陣はそれなりにメジャー感がある。911…警察のコールセンター、日本で言うところの110番通報が物語の要となっていく。

1年前に起きた自宅火災の影響で不仲になったジェレミーとパメラ、ミラー夫妻。ともに警察で働く2人は別居中なのだが…警官のジェレミーはなんとかヨリを戻したいと考えていた。ある日、コールセンターで勤務中のパメラに事故を予告する不審な通報が入った。指令を受けたジェレミーが現場へと向かうのだが、そこで故意に突っ込んできたトラックに追突されるという事故に巻き込まれる。なんとか助かったジェレミーだったが、その直後、パメラの元へ再度、同じ通報者から入電。人質にとった娘を助けたければ、誰にも言わずに指示に従うよう強要される。

コールセンターが舞台の映画といえば、最近だとハル・ベリーの「ザ・コール 緊急通報指令室」なんて作品を思い出す。あちらの作品は、誘拐された被害者と電話一本で、リアルタイムにやり取りするという緊迫感溢れる内容だったが…本作は娘を誘拐された夫婦が、犯人の電話によって翻弄されるという内容で、主に警官の旦那が身体を張った役割を果たす。まんまと誘導されて、犯人による最初の罠、トラックに突っ込まれたルーク・ゴスなんて、てっきりそこでご臨終になったのかとヒヤリとさせられたが、主人公なんで…なんとかかすり傷程度で戦線復帰。

キャスティングしかり、キャラ設定しかりで…犯人に内通してるであろう“裏切り者”の正体は簡単に見抜ける。行動があからさまで怪しすぎなんだけど…娘を人質に取られてパニくってる主人公たちは見抜けない。明らかに複数いるだろう犯人グループの目的なども、似たような内容を別の警察ものの作品で見た記憶があったので、そちらもなんとなく予想できた。ただ、度々、ピンチに陥るルーク・ゴスや、職場内のギスギスした人間関係も影響する嫁さんと犯人のコールセンターでのやり取りなどノンストップ感はしっかりと持続し、ハラハラドキドキは味わえる。

嫁さんの方も犯人との直接対決に持ち込んだりするのだけれども、相手の方が一枚上手の狡猾さ。けっこう、悲惨で絶望的な状況に追い込まれたりする。「ザ・コール 緊急通報指令室」でも、電話でやり取りをしているところまでは面白かったのに、クライマックスでハル・ベリーが自ら現場に飛び出していくと急につまらなくなったように…本作もクライマックスの展開はかなり力技で強引、雑な印象を受けてしまった。ジャンルの性質上、テンポ重視なのは重々承知だが、嫁さんに訪れた最大のピンチなんかはもうちょっとひっぱっても良かったのでは?

まぁ、そんな雑さも…ルーク・ゴスのアクションがあるからなんとか成立はしちゃってるんだけどね。中盤に出てくる“ある場所”での犯人グループとの派手な銃撃戦、ならびに…人質の娘だって乗ってるんだぞ!な、壮絶カーチェイスなど、アクション映画として及第点以上な出来。昨年の秋に、やっぱりWOWOWで放送されたルーク・ゴス特集のラインナップよりも、本作の方が全然面白かったですよ。本編の尺も87分という短さで非常に見やすい…WOWOWでは4月7日と4月30日にリピート放送があるので、見逃している方はぜひチェックしてみてください!


監督:アマリヤ・オルソン オービン・オルソン
出演:ルーク・ゴス ミーシャ・バートン ヴィング・レイムス マイケル・パレ ライリー・バンディック トニー・デミル


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