サプライズ(2011年) | 勝手に映画紹介!?

サプライズ(2011年)


サプライズ

GEOのセットレンタルで借りてきた2014年4月16日発売、レンタル開始の新作DVD「サプライズ 」を鑑賞…祝い事で久し振りに家族がそろった所に、覆面を被った謎の殺人鬼集団が現れて、次々と犠牲者が血祭りにあげられていくというスプラッターなんだけど…日本の配給会社、映画会社がつけたセンスのない邦題のせいで魅力が半減してしまっているという、余計な事するんじゃね~度100%な作品。原題You're Nextのカタカナ表記か、直訳の“次はお前だ!”でいいじゃんよ~って…この作品を見た日本人の客はみんな思っているはずである。

両親の結婚35周年を祝うため、デーヴィソン一家の息子や娘たちが、それぞれの妻や恋人を同伴して、郊外にある別荘に集まって来た。次男クリスピアンも、恋人のエリンと共に参加…しかし、妻と一緒に来ていた長男ドレイクと些細な事で喧嘩をはじめてしまった。その時、長女エイミーの彼氏タリクが、何か異変を察知、窓の外に注目していると…いきなりボウガンから発射された矢が飛び込んできて、タリクに突き刺さる!その後も、次々と矢が部屋の中を襲い、ドレイクも負傷してしまう!実はアニマルマスクを被った謎の集団が一家惨殺を目論んでいた…。

ギスギスしてる一家の面々が、それぞれパートナーを連れてこれ見よがしに別荘なんかに集まってくるなんてところは…一昔前の2時間サスペンスじゃねーかよと、そんな風な設定なんだけれども、そこに謎の闖入者が現れてスプラッターが始まるという「ファニーゲーム」的な展開は、ありそうで、あまりないかなとも思ったりする。だいたいフリで、今度はこのキャラが殺される番なのかってわかっちゃたりもするんだけど…ボウガンの矢や、犯人の仕掛けたトラップ…はたまた直接攻撃等で、一家団欒が惨劇に変貌していく様はなかなかインパクトがある。

最初のサプライズっていうのが…あるキャラクターの半端ない強さである。それまでは、キャラクターが多かったので、誰が主人公なのかなって定まりにくい感じだったんだけど、猫をかぶっていた人物が本性を現しまして(一家の人間ではなく、パートナーの誰かとだけ言及しておきましょう)…抜群のサバイバル力で、犯人に対抗していくんですよ。動揺する面々に、的を射たアドバイスを行うし、率先して武器も見つけてくるし、侵入してきた犯人を肉叩きのハンマーでボコボコに返り討ちにしちゃうし…犯人に負けず、トラップも仕掛けるし、お前いったい何者?

この人物こそが犯人なんじゃねーかという疑問も浮かぶんだけれども…そんな思いつきから、飛躍してわりと殺戮初期に、犯人像に思い当ったりするわけ。案の定…登場人物の正体が減ってくると、あっさりと黒幕が登場。その黒幕と…サバイバル能力抜群の例のキャラとのガチンコバトルへとなだれ込んでいくわけですね。ただ、その後に控えるさらなる“サプライズ”ってヤツも…要らん邦題タイトルのせいで、簡単に想像できてしまうというのが残念なところ。変な先入観を持たず、最後までうまく騙されていたら、きっと凄い作品になっただろうなって思うよ。

オイラの“2時間サスペンスだよな~”という第一印象を地で行ってしまってる部分もあったりしたんだけれども、まぁ、そういうマイナス要素があっても…スプラッター描写の“妙”で充分に面白さは味わえたわけなんですけどね、実に惜しいなぁって感じです。さぁ、いったい誰が最後まで生き残るのか?この殺戮の裏にはどんな真相、秘密が隠されているのか?エンドクレジットに入る前に、ホラーらしい駄目押しがるんだけれども、そこでのあるキャラクターの無駄死に感が半端なく素敵でした…本筋での大掛かりトラップ不発にちゃんと意味があったんだな。


監督:アダム・ウィンガード
出演:シャーニ・ヴィンソン ニコラス・トゥッチ ウェンディ・グレン AJ・ボーウェン ジョー・スワンバーグ


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