ライジング・ドラゴン(2012年) | 勝手に映画紹介!?

ライジング・ドラゴン(2012年)

 

勝手に映画紹介!?-ライジング・ドラゴン

 


【鑑賞日:2013年4月19日】

先月のはじめに「フライト」を見に行って以来、劇場鑑賞が遠のいていたので、久しぶりに近所のシネコンへ…先週から始まってるジャッキー・チェンの「ライジング・ドラゴン」をレイトショーで鑑賞してきた。吹替え嫌いのオイラも、ジャッキー映画なので吹替え版もありかななんてチラっと思ったんだけれども…スクリーンの大きさや上映開始時刻の関係などで、やっぱり字幕スーパー版をチョイスした。大人の事情で正式には謳われていないんだけれども、ジャッキーがトレジャーハンターに扮する人気シリーズ“アジアの鷹”の最新作だ。


19世紀に中国から持ち出され、方々に散らばってしまった国宝の十二支のブロンズ像“十二生肖”…美術品で巨額の富を稼いでいるマックス・プロフィット社は、この“十二生肖”をオークションに出品しようと考えていた。そしてまだ手元に揃っていない像を、トレジャーハンターのJCに依頼し、捜索させることに。JCはさっそく仲間を引き連れ情報収集を開始…やがてフランスで、盗まれた文化財を国に返す運動をしている活動家のココが、像の一体の在り処を知っているらしいと聞きつけ、ナショナルジオグラフィックのカメラマンに化けて近づくのだが…。

アジアの鷹も随分とハイテクになった感じ…それは劇中でジャッキーが使う小道具しかり、映像的な技術しかり。ジャッキーの年齢を考慮すると、今回はかなり頑張ってアクションをしており、最近の盛り上がりに欠ける中途半端な作品に比べると、それなりにいい線はいってるんだけれども…全盛期の作品をリアルタイムで見てきてしまったオイラなんかは、もっと凄いものを期待してしまう。無理だと頭では解っていても…「プロジェクトA」や「ポリスストーリー」を超えるものが、もしかしたら拝めるかもしれないと思ってしまうんだよね(笑)

ただね、仲間を従え、ドタバタとお宝探しをしていたシークエンスは…ほとんど前座に等しい内容で、後半の悪党の秘密工場内でのバトルからが、ジャッキーの真の見せ場って感じ。それまでは、韓流スターのクォン・サンウとかも一緒にいたのに、仲間はにしおかすみこ似のおねーちゃん一人だけになってる。ってことは、それだけジャッキーの見せ場が多いって事。髭モジャの外人(同業者ライバルのハゲタカ)と、ソファーを使った腕比べを皮切りに、ゾロゾロと出てくるザコキャラを、巨大セットを縦横無尽に駆けずり回りながらバタバッタと倒しまくる。

そうそう、見たかったのはこういう展開なんだよ!想像以上にダラダラしていた中盤の展開も…一気に巻き返してくれるほど、ジャッキーの本気度が伝わってくる。例のにしおかすみこ似のねーちゃんも、かなりアクションができる。実は、アバンタイトル、ジャッキーのアクションが始まる前に…チラっと、凄そうな特技を披露してたんだけれども、いよいよ本格的な見せ場、しかもキャットファイトが用意されている。劇中のハゲタカも、ジャッキーの戦いより、こっちの方がいいだろうと…ねーちゃんと自分の女の部下が戦ってるのを楽しそうに眺めているし。

クライマックスは、「007/ムーンレイカー」をはじめ、幾度となくアクション映画で繰り返されてきたスカイダイビングを利用したシークエンス。もちろん、実際は全てのシーンを空中で撮影しているわけではない(恒例のエンディングNG集で、撮影方法がチラリと垣間見れる)んだけれども、ジャッキー流のスピード感ある見せ場に仕上がっている。思い返せば「サンダーアーム」では気球にダイビング、そして「プロジェクトイーグル」では強風を使ってスーパーマンのように飛翔…その二つを合わせ、進化させたのが今回のスカイダイビンアクションに繋がるのか!

先月号の映画秘宝で谷垣健治さんが本作を詳細に解説してるんだけれども…その中で、ジャッキーが死にかけた映画(サンダーアーム)の続編で、アクションにカムバックしてるって誉めてたけど…最後のあのいつになく痛々しい姿に、サンダーアームのNG集にあった、血だらけで運ばれるジャッキーの姿を思わずダブらせてしまうのは自分だけじゃないはずだ。エンディングロールでも、本作が最後のアクションだと、ジャッキーの肉声でやたらと強調してたけど、谷垣さん曰く、そんな事は昔からジャッキーは言ってたらしい。

本人もアクション超大作が最後って言ってるだけで、決してアクションが最後とは言っていないのがミソかもしれないよね(笑)カメオ出演でダニエル・ウーやスー・チーが出てきたのはちょっと嬉しかった(一緒に出てきたJCの奥さん役のオバチャンがジャッキーの本当の嫁さんだそうだけど、初めて見た)…どうせだったらクォン・サンウなんかよりも、ダニエル・ウーを部下にして、もっと出番を増やせばよかったのにって思った。あと、アジアの鷹と言えば、あのガムを食うシーン…ちゃんとそれを忘れていなかったのも、ファンとしては嬉しかったね。


監督:ジャッキー・チェン 
出演:ジャッキー・チェン クォン・サンウ ジャン・ランシン ヤオ・シントン リアオ・ファン 


【谷垣さんの解説あり、ジャッキー特集!】
映画秘宝 2013年 05月号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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