ストーム・ゴッド(2008年) | 勝手に映画紹介!?

ストーム・ゴッド(2008年)


勝手に映画紹介!?-ストーム・ゴッド


BS日テレのプレシャスタイムでエアチェックしておいたマイナー映画をHDDで連続鑑賞中だけど、3本目は昨日の昼間オンエアされていた「ストーム・ゴッド 」。例のごとく、アルバトロスフィルム、プライムウェーブレーベルでDVDがリリース中の劇場未公開作品で、どーせこれもTVムービーの類でしょう。ジャンル的には、ディザスタームービーに、考古学の謎解き要素を絡めたオカルトミステリーといったところか…。

全米考古学財団博物館から何者かによって、死海文書が盗み出された!その現場から犯人の一味とみられる男と、警備員の死体が発見される。それから3ヶ月後、考古学者のヘレムは、北極圏で遺跡発掘中のスタンフォード博士の依頼で、言語学者キャロルを発掘現場に案内する。スタンフォードは古代バアル神が封印されたという金属製のメダルを発掘していて、キャロルにそれを解読させようとしていたのだ。実際にメダルを発掘したスタンフォードたちは文字の解読に成功したものの、その直後、上空に巨大な雷雲が出現し、発掘現場は大混乱に陥る。ちょうどその現象を気象学者のペーニャが観測しており、その異常性を連邦悪天候調査部へ注進するのだが、まともに取り合ってもらえなかった…。

「ナショナル・トレジャー」や「インディ・ジョーンズ」のさらに上をいく、ご都合主義と、訳のわからなさで、とんとん拍子で話は進みまくりです。スタンフォードっておっさんが、悪い奴でさ、神様を復活させようと企んでるわけだけど、復活したら、どんな恩恵が被られるのかなんていうのは、いまいちピンときません。博士本人は余命いくばくもなく、その神様を復活させたら、もしかした病気も治るんじゃないか、はたまた不老不死の力でも与えられるのではないかと信じているらしいんだけど、その根拠がわからん。

この博士、病人のくせして、逃げ足はけっこう速く…嵐が襲ってくると、主人公たちを置いて、真っ先に逃亡をはかる。2回くらい同じような手にひっかかる主人公たちが、なかなかマヌケで笑ってしまった。ついでに、強盗殺人を調査していた捜査官の扱いも笑う。科学と考古学、両方で攻めていくのはちょっと面白いと思ったが…片や博士の陰謀を食い止めればなんとかなると思っているし、片やミサイルや水爆を撃ち込めばなんとかなると思っているしで…両者の接点や交わりが思いのほか少なく、中途半端に感じてしまった。お互いに協力して、トラブルを回避していくようなシーンがもっとあれば良かったのに。

やっぱTVムービーなので、CGが迫力ないですね。おまけに、相手が神様だから、雲が顔の形になって襲ってくるんですよ。なんか、昔見た、「北風と太陽」の絵本を思い出しちゃったよ。あと、ゲゲゲの鬼太郎にでもでてきそうな、妖怪みたいな印象だったね。かえってあんな小細工しない方が…良かったんじゃないかなぁ~、あの顔見てると、こっちが吹きそうになってきた。途中、イギリスの街が崩壊するシーンが挿入されていて、一瞬、豪華にみえたんだけど、ビッグベンが吹っ飛ぶシーンになると、吹き飛ぶ破片なんかが、けっこう大雑把でCGがバレバレ、逆に映像のチープさが際立っていたよ。やっぱ大作映画と違うなぁって、こういうところで痛感しちゃいますよねぇ。今回のようにタダで見れるんだったら、まぁ、暇つぶしにはなります。


監督:ポール・ジラー
出演:ジェレミー・ロンドン スタファニー・フォン・フェッテン スコット・ハイランズ レクサ・ドイグ


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DVD ストーム・ゴッド
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