フェイス（２００４年）
2007年5月25日発売、レンタル開始の新作DVD「フェイス 」を鑑賞した。白骨化した頭がい骨から、生前の顔を蘇らす復顔師の話で、殺人事件の被害者の身元を突き止めようとして、意外な事実に浮かび上がる…。生粋のサイコサスペンスかと思ったら、実はホラー＋ファンタジーの要素も強いので…あまりリアルな物語は期待しない方が良い。
白骨化した遺体が連続して見つかる事件が発生…どうやら同一犯の手による殺人事件の被害者らしいのだが、身元が全く判らない。復顔のスペシャリストであるヒョンミンに、仕事の依頼がくるのだが、心臓の移植手術を受けた一人娘の病状が芳しくなく、看病に専念するため、依頼を断っていたのだ。後日、どうしても仕事を受けてほしいと国立科学捜査研究所のソニョンが被害者の頭がい骨を持参して、ヒョンミンの自宅を訪ねてきた。それでも最初は断り続けるのだが、一向に回復しない娘の病状と、それ以来、自分の周りで起きる奇妙な幻覚や超常現象が殺人事件に関係あるのではないかと考えはじめたヒョンミンは、ようやく復顔作業を引き受け、身元を突き止めようとするのだが…。
犯人探しのミステリー要素も重要なんだけど、やっぱり幻覚を見始めたりして、幽霊の力とか借りちゃうから、やや興覚め。はじめから、ホラーだと思ってみればよかったんだけどね、殺人事件だからリアルな「カル」のようなミステリードラマだろうって勝手に想像しちゃったのが、いけなかったんだね。
まぁ、どんでん返しの部類に入るだろう、秘密も隠されてるんだけど…ホラー映画なんだと悟ってみれば、案外、容易に答えにたどりつくよね、コレ…（自分はやっぱりそうかと、ズッコケた方です）。中途半端に純愛風のラブストーリーを入れてくるあたりは、この間ネット試写会で見た「私たちの幸せな時間」同様…韓国映画らしい味付け。
復顔というテーマは面白いし、ベタなショッカー音などを多用したりして、ホラーのムードも要所要所で感じられるんだけど…グロさはもう一歩だったなぁ。オチがバレないよう…急ピッチに物語が進むのが幸いしてか、82分という短さなので、暇つぶしに見るには見やすい作品だったかな。
監督：ユ･サンゴン
出演：シン・ヒョンジュン ソン・ユナ キム･スンウク チョ・ウォニ アン・ソクファン
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