立喰師列伝(2006年) | 勝手に映画紹介!?
2006年04月13日

立喰師列伝(2006年)

テーマ:06年01~12月の劇場鑑賞映画
立喰師列伝


【鑑賞日:2006年4月13日】

4月8日から始まっている押井守監督の新作「立喰師列伝」を、渋谷のシネクイントまで出かけて鑑賞してきた。東京まで仕事で通っていた頃は、ミニシアター通いもしたもんですが、最近は電車賃が勿体無いので、滅多なことではわざわざミニシアター系劇場へ行かなくなってしまったもんです。だから、実はシネクイントへ行くのは初めてだったり…おお、ファーストショーサービスとかで、初回上映だったので1000円で見れたぞぉ~!?危ない、危ない…あやうく金券ショップで前売り券買うところだった…。

立喰師…それはあの手、この手で無銭飲食を働き、飲食店を戦慄させた者たちのことをいう。終戦直後の闇市に突如現れた、伝説の立喰師“月見の銀二”を筆頭に…“ケツネコロッケのお銀”“哭きの犬丸”“冷やしタヌキの政”“牛丼の牛五郎”“ハンバーガーの哲”“フランクフルトの辰”中辛のサブ”といった、歴史の影にその名を刻んだ伝説の仕事師の物語が紐解かれる!

スーパーライヴメーション…フルCGアニメ「ミニパト」で用いたパタパタアニメの発展系ということで、今度はデジカメで撮影した実写の人物をコンピューターに取り込んでアニメーションのような動きで見せるという、なんとも変な作品です。しかも出ているのは、押井守のお仕事仲間のクリエイター(アニメ監督、作曲家、プロデューサー、漫画家、作家、声優etc)という…アニメ好き、映画好きの人たちには馴染み深いかもしれないが、普通の人が見れば、誰?みたいな素人俳優ばかり。でも、そんじょそこらの下手な俳優よりも皆さん、味のあるキャラばかりが揃っているのがミソです。

で描かれるのは…嘘と、ほんの少しの本当がごちゃ混ぜに混ざった…架空の戦後史、昭和史。そして押井作品が好きな人なら、デジャヴとしかいいようがない、立ち喰い話、食逃げ話が語られていくわけです…相変わらずの、ダラダラとした長セリフと薀蓄で塗り固めて延々と最後まで(笑)映画を見ている最中は、うる星やつら、御先祖様万々歳、紅い眼鏡、犬狼伝説のエピソードが頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消えって感じですよ(実際に写真を流用しているものもあり)。

確かに、1回見たくらいじゃ、理解できないような小難しいセリフもいっぱいあるんだけど…押井作品の特色として、とりあえずセリフなんか全部理解しなくても、物語の本質を見抜いちゃえば、本当に馬鹿馬鹿しくて笑うしかない、単純なお話だというのがわかるはず。セリフの一つ一つを理解するのは、リピートして見た時にでも考えればいいじゃん。一つ、理解できないことを次まで引きずっちゃうと、絶対に置いてきぼりをくっちゃうので…どんどん頭を切り替えて、最後までお付き合いしちゃってください。押井守の長セリフって、洋楽の歌詞みたいなもんですよ(英語が苦手だと歌詞の意味が正確にわからないけど、いい曲ってのはわかるでしょ?それと同じ)…ダラダラとしたあの独特のリズムが大事なんですよ。煙に巻かれているのが心地よく感じる。

それにしても兵藤まこは、オバチャンになっても綺麗ですよね~、さすが元アイドル。押井さんも、本当にいつも、まこさんは美しく撮りますよね~。それとは対照的に短編映画「.50 WOMAN」では馬鹿デッカイスナイパー銃で頭をふっ飛ばされた鈴木敏夫(ジブリの偉い人)…今度は撲殺されていました。ついでにIGの石川社長もメチャメチャボコられていた。普段の恨みをここで発散しているのか、CGでやりたい放題やらかしている。あとウルトラマンの代わりに、庵野秀明のウルトラマン(DAIGON版)が出てきたのには大笑いさせてもらいました。

監督:押井守
出演:吉祥寺怪人 兵藤まこ 石川光久 鈴木敏夫 樋口真嗣 河森正治 川井憲次 寺田克也 神山健治

【立喰師列伝関連商品】

書籍 立喰師列伝

CD 「立喰師列伝-たちぐいし れつでん-」オリジナル・サウンドトラック





【映画を見る前にチェックしておこう】

ミニパト

スーパーライヴメーションの原点…フルCGによるパタパタアニメ「ミニパト」。パトレイバーのセルフパロディ!うんちく、長ゼリフが凄い!立喰に店長役で出ている神山健治監督と西尾鉄也さんが押井さんに対する文句をぶちまけるオーディオコメンタリーがおもろいです!




押井守シネマ・トリロジー 初期実写作品集

単品発売していないのが残念…伝説の初期実写作品です(笑)「紅い眼鏡」では、天本“死神博士”英世さんが…月見の銀二を演じていました。ついでに「ケルベロス/地獄の番犬」のラストアクションは何度も見ても鳥肌もの。一見意味不明だが見直すごとに大発見がある、アニメ史、映画史の勉強になる「トーキングヘッド」も傑作です。




MAROKO 麿子

OVA「御先祖様万々歳」を総集編にした映画版…哭きの犬丸が蕎麦を食いながら一連の出来事を回想しながら語るという構成になっている。OVA版では最終巻に、犬丸と店主が延々と会話をしているという話が描かれている(「立喰師列伝」の哭きの犬丸のエピソードの原形ですね)一番面白い部分はあえてカットしてある総集編…見れるなら、しっかりとOVA全巻を見直したほうが楽しいです。



犬狼伝説―Kerberos panzer cop (完結篇)

こちらは藤原カムイが作画を担当したコミック。鈴木敏夫の冷やしタヌキの政のエピソードの原形になった「マッハ軒立喰師撲殺事件異聞」を収録しています。








人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!


勝手に映画紹介!?さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

SNSアカウント

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス