ルパン(2004年) | 勝手に映画紹介!?

ルパン(2004年)

ルパン

 【鑑賞日:2005年9月29日】

先週から公開が始まっている「ルパン」を鑑賞してきた。ハリウッドでモンキー・パンチの「ルパン三世」が実写映画化されるなんて話がありましたが…あっちの企画がどうなっているのかわからないと思っていたら、フランスからご本家が参上してしまいましたね(笑)

幼少の頃、公爵夫人である母親の姉の屋敷で、親子3人で暮らしていたアルセーヌ・ルパン…実は父親のテオフラストが盗人であることがバレてしまい、その父は逃亡…母アンリエットと共に屋敷を追い出される羽目になってしまった。夜中、こっそりとアルセーヌの元に戻ったテオフラストは、息子をそそのかし、公爵夫人が所有する宝石“マリ・アントワネットの首飾り”を盗ませることに成功するのだが…仲間と共に消えたはずの父が、朝になって顔をつぶされた死体となって発見されるのだった…それから15年後、豪華客船で金持ちから宝石を奪おうとして大失敗をしでかしたアルセーヌ・ルパンは、逃亡中に余命いくばもない母親の死に目に立会い、そこで幼馴染の従妹クラリスと再会するのだ…。

メインストーリーはけっこう面白く描かれていたのだが、結末近くに差し掛かって、やや色々なものを詰め込みすぎてしまったか?そこまでは丁寧に描いてきたのに…急にダイジェストっぽくなってしまうのがやや残念。区切りがいいところで終わりにしちゃって、もっとエンターティメント色を強く打ち出しても良かったのになぁと自分は思う。まぁ、マイナス点もあるが、ハリウッドとはまた違った豪華さ、華やかさがよく出ているフランスの娯楽エンターティメントで、単純に冒険活劇として楽しめる。2時間を越える作品だが、退屈しないのは、やっぱり原作がしっかりしているからか?前半はけっこうコミカルなんだけど…後半はシリアスかつ血みどろな、怒濤の展開になっていく。原作から離れて、今風の派手な爆破アクションも出てくるし…その辺は緊迫感もあって、一番ハラハラドキドキした、結構お気に入りのシーンだ。

そんでもって、ルパンのイメージが、原作から想像していたイメージとちょっと違うのね。どちらかというと…“ルパン三世”にソックリなんだ、コレが(笑)ダンディな紳士っていうより、完璧三枚目。アクションとかもキレがあってカッコいいのに、走ってる姿なんて、まるっきり漫画かアニメみたいな動きだし。そんなルパンをユーモラスに演じたロマン・デュリスは、けっこうサル顔でさ、あのもみ上げの感じなんて、完璧ルパン三世なんだよ。劇場パンフレットのキャスト紹介のページに載っているスチール写真なんか見ると、キリっとしてて007かなんかと見間違えちゃう(一瞬、ティモシー・ダルトンかと思った)くらい紳士然としていてカッコイイのにさ…スクリーンの中では、意外とおとぼけキャラなんだよね。いっそうのこと…ハリウッドで企画中の「ルパン三世」も、 ロマン・デュリスを抜擢しちゃえばいいのにね(笑)、アルセーヌ・ルパンの孫って設定なんだからさ。

監督:ジャン=ポール・サロメ
出演:ロマン・デュリス クリスティン・スコット・トーマス パスカル・グレゴリー エヴァ・グリーン 


【華麗なる怪盗・泥棒といえば…】
DVD 怪盗紳士アルセーヌ・ルパン カリオストロの七つの環

DVD ルパン三世 - カリオストロの城

DVD トーマス・クラウン・アフェアー

DVD ハドソン・ホーク
DVD エントラップメント (初回限定生産)




【こんなの知ってますか?】
DVD ルパン三世 念力珍作戦
タイトル通り、本当に“珍”作ですよ、これは。ただ、思っていた以上に、目黒祐樹のルパン役が、似合っているのにはビックリ。江崎英子の峰不二子は、文句なしです。田中邦衛の次元大介と、伊東四朗の銭形警部はかなり微妙だが…これはこれでいい味出してる。残念ながら五右衛門は登場しません…。お色気あり、歌あり、アクションあり…古きよき時代の邦画コメディのエッセンスがたっぷりつまった娯楽作として非常に楽しめる1本。これは騙されたと思って、一度見てください。楽しいです!あと、「釣りバカ日誌」の“合体”並のアイデアで表現するベッドシーンは必見(爆)これが元祖なのかなぁ?








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