2018年01月02日

LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(2017年)

テーマ:アニメ映画
LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門

当初の目的を果たしているので、次の課金日までには解約しようと思っているNetflix…年末はWOWOWのエアチェック作品を集中して見てしまったので利用が減ってしまったが、数日ぶりにアクセスしてみたら、月が変わったからか、色々と作品が追加されている様子。たぶん、この前アクセスした時はなかったんじゃないかな?見逃していた「LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門」があったのでさっそく鑑賞する…スピンオフ作品「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」に続く、原作や初期TV作品に通じるハード路線が売りのアニメシリーズの新作である。

伊豆沖を進む賭博船の中…賭場を仕切る鉄竜会に因縁をふっかけった虎刃会が、鉄竜会・組長を狙うが、用心棒の石川五ェ門が助けに入る。直後…船に地響きが起き、五ェ門は原因を探るため見回りに出て、機関室で斧を振り回す謎の巨漢と遭遇!巨漢の男ホークは船内に潜伏しているとみられるルパン三世とその一味の命を狙っていたのだ!一方、ルパンと仲間の次元大介は…賭博船の金庫室に忍び込むが、そこには先客、峰不二子の姿が!やはりホークが引き起こした騒動を察知したルパンは、混乱に乗じて、不二子と一緒に札束を盗み出す…。

本来はOVAになるのかな?前作の「次元大介の墓標」を見た時は、レンタル鑑賞だったので…前篇、後篇と別々に、異なった時期での鑑賞になってしまい、OVAと捉えてレビューをアップしたのだが…前作も、そして本作も前・後篇を一つにまとめる形で“劇場公開”もされていまして…Wikipediaとかallcinemaでは劇場版、映画という扱いになってました。Netflixでも前後篇を一気に視聴できるようになっており、やはり映画扱いだったので…今回は当ブログでもそれにならうことに。もちろん、ブログ運営側に映画だと認識させるためのアリバイ作りの意味もある。

えーと、前作ではまったく出番のなかった五ェ門が今回のお当番(笑)そして、銭形警部の出番、セリフもググっと増えた。冒頭、ヤクザ映画、任侠映画なノリで幕開け…あるヤクザ組織の用心棒として雇われていた五ェ門の前に、両手に斧を携えた巨漢の殺し屋が立ちふさがる。殺し屋の本来のターゲットはルパンとその一味であり、ヤクザの用心棒だった五ェ門は直接狙われてはいなかったんだけど、殺し屋が起こした賭博船の騒動のせいで、組長が死亡(組員たちの裏切りもある)。その失態を挽回するために五ェ門は殺し屋との戦いに執念を燃やす。

ルパン、次元、不二子は既につるんでるけど、五ェ門とは面識がある程度で、まだ仲良くはなっていないという設定みたい。とりあえず、ルパン一味の命を狙う殺し屋、殺し屋に復讐する五ェ門…結果的に“敵の敵は味方”で、両者の関係性が深まっていくといった感じの流れでした。とにかく、殺し屋が強い!神出鬼没で、不死身に近い…敵対する者を前にニヤリと笑うと、鉄製(?)の歯がむき出しになり、まるで007に出てきたジョーズのようである。次元の早撃ち、マグナムも斧の一振りではじき返し、五ェ門の斬鉄剣にも競り勝ってしまう…みんなピンチ!

見た目の印象はまったく違うんだけれども…かつてルパンの前に立ちはだかった“パイカル”のような不気味さもあった。ぶっちゃけ、ルパンも次元も、そして五ェ門もあっさりと負けてしまう…そのことで、精神的に一番深く傷ついたのが五ェ門でして、ちょっとやそっとじゃ立ち直れない状況に追い込まれてしまうと。斬鉄剣で挑んで、敵の斧にあっさりと負けたんだけど…斬鉄剣の刀身が折れたり、刃が欠けたりするのではなく鍔が傷つくという描写が秀逸でしたね。斬鉄剣そのものは、ちょっとやそっとじゃ折れないのだろう…故に五ェ門の未熟さが余計に際立つ。

こんな状況をどう脱していくのかが…後半以降、クライマックスの見どころとなっていく。とにかく、シリーズ屈指の“痛々しさ、生々しさ”。ハード路線を売りにしてるだけあり、ルパンシリーズで見たことがないくらい、壮絶な戦いが繰り広げられる。いや、過去にも不死身な敵っていっぱい出てきたし、ルパンたちはこの世の者じゃない存在とも戦ったこともあるけどさ…あそこまでスプラッターのような描写はなかったんじゃないかな?あの描写に関しては賛否両論ありそうだけど…まだルパンで新しいことができるというチャレンジ精神は認めざるを得ないだろう。

ヤクザ映画とかVシネが好きなので…導入部のベタな任侠要素も含め、自分はけっこう楽しめた作品なんですけど、ルパン一味の暗殺を殺し屋に依頼した人物がいったい誰なのかっていう部分の説明が明かされず、消化不良で肩透かしであった。前作「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」のラストでは、予想もしていなかったサプライズなキャラクターが登場し、続編への期待も高まっていた。それこそ前作のラストに登場したあのキャラクターが黒幕として君臨していたくらいのラストは用意してほしかった。最後の驚きに関しては「次元大介の墓標」に軍配かな?


監督:小池健
出演:栗田貫一 小林清志 浪川大輔 沢城みゆき 山寺宏一 土師孝也 菅生隆之 宮内敦士 江川央生


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DVD LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門 通常版







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2018年01月02日

疾風ロンド(2016年)

テーマ:邦画
疾風ロンド

元旦にWOWOWでエアチェックした「疾風ロンド」を鑑賞…東野圭吾の同名作品の映像化。原作はスキー場を舞台に毎回サスペンスを繰り広げるシリーズもので、過去に原作1作目の「白銀ジャック」をテレビ朝日が渡辺謙主演で映像化している。今回の主演は阿部寛…といっても、演じるキャラクターは異なる。共通の登場人物も出てきたりするのだが、そちらもキャストは変更になっている。映像作品はボチボチ見てるけど、小説の方はあまり読まない東野作品…このシリーズは珍しく3作目までちゃんと読んでるいる(でも、正直、微妙な内容ばかり)。

妻に先立たれ、中学生の息子・秀人と2人で暮らしている医科学研究所の主任研究員・栗林和幸…ある日、職場から違法な生物兵器“K-55”が盗まれているのに気づく。慌てて所長の東郷のもとへと相談に向かうが、東郷は既に状況を把握。実は研究所をクビにされた元研究員の葛原克也が犯人で…東郷を脅迫して金を要求していたのだ。やがて警察から葛原が事故死したという連絡が!東郷は脅迫の事実を隠し、栗林に“K-55”の奪還を命じる。手掛かりは葛原が使った脅迫写真…隠し場所が野沢温泉スキー場であるというところまで特定するが…。

原作小説も意外とツッコミどころ満載で…細菌兵器を盗み出した脅迫犯が初っ端で事故死しちゃうとかかなり間抜けな展開。その盗まれた細菌兵器を、何の取り柄もない中年のオッサンが…隠し場所のスキー場で右往左往しながら探すという話。隠し場所の目印は“発信機付きのテディベア”で…主人公のオッサンは受信機を片手に、ゲレンデや立ち入り禁止区域を探し回り、謎の人物と争奪戦も繰り広げる。原作を読んだ時にも思ったんだけど…“発信機自体が、第三者に移動させられてしまっている”という可能性・事実を疑わないのがとにかくもどかしい。

良くも悪くも原作まんまなイメージ…いや原作以上の馬鹿馬鹿しさ。“あのレベルの小説”の内容だと“笑い”に走るしかなかったというのも、納得か?無理にミステリーやサスペンスを強調するよりはむしろ良かったのかもしれない。過去の東野原作作品を引き合いに出すと、壮大な馬鹿映画と化していた堤幸彦の「天空の蜂」よりは多少はマシだ。ついでに言うと、「トリック」以降の似たような阿部寛の大げさなコメディ演技はもう見飽きたかな。映画を見る前はてっきりスキー場パトロールの根津役だと思っていた、それにしちゃ原作の設定より老けてるなとも。

阿部寛が演じたのは…細菌兵器探しに翻弄される間抜けな中年オヤジの方でして、劇中の息子からも“ウザがられている”という設定。一面銀世界のスキー場が舞台だからか、“寒いギャグ”が“滑りまくって”いるという(笑)阿部寛が演じているのだとばかり、勘違いしていた根津役は…大倉忠義というジャニタレ。一瞬、キム●クかと思ってしまったほど…スカし顔が鼻につき、演技が拙いところも先輩にソックリであった。このキャラクターは、原作だとレギュラーキャラで、世界観を繋ぐ重要な役割を担っている。ドラマの「白銀ジャック」では岡田将生が演じてた。

根津の相棒役である女性スノーボーダーが、これまた大島優子というガックリな人選…本作の監督は吉田照幸が担当していて、そういえば公開中の「探偵はBARにいる3」でも元AKBの前田敦子を起用してましたね。映画会社やスポンサーの意向なのか、監督の好みなのかわからんけど、もうちょっとちゃんとした女優をキャスティングしてほしい。でも、まぁ、マジでギャーギャーうるさかった前田より大島の方がウザさは軽かった(爆)明らかにスタントマンが演じているスキーやスノボの滑走シーンはスピード感があり、そこだけは昔の007みたいで良かったです。


監督:吉田照幸
出演:阿部寛 大倉忠義 大島優子 ムロツヨシ 堀内敬子 戸次重幸 濱田龍臣 でんでん 野間口徹


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