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2010年06月30日

交渉人 遠野麻衣子 最後の事件(2010年)

テーマ:日本TVドラマ

勝手に映画紹介!?-交渉人 遠野麻衣子 最後の事件

この間の土曜ワイド劇場で放送した「交渉人 遠野麻衣子 最後の事件」をHDDでエアチェックしておいたので鑑賞した…テレ朝のドラマですけど、米倉涼子のヤツとは別物です。これは五十嵐貴久の同名小説を映像化した2時間ドラマで、オイラも原作を読んでいる。実はこのシリーズ、何度か映像化されているのだが、毎回、役者が変わっているんだよね…初代遠野麻衣子はWOWOWで、この原作の前日談である「交渉人」を映像化した時に鶴田真由が演じていた。その後、同じ原作を土曜ワイドで再映像化した時は永作博美が演じてたんだけれども…妊娠、出産で仕事量が減っているから、同じ土曜ワイド枠なのにまた役者が変わってしまったみたいですね…で、誰がやるのかなと思っていたら、若村麻由美だったか。う~ん、ちょっと年増すぎないかい?

かつて担当した交渉で人質が殺さてしまったことが原因で、広報課に転属させられてしまった警視庁の遠野麻衣子警部補は、死刑判決が出た爆破テロの首謀者、桐生徹の弁護団が行った会見を、会場で見守っていた…そして会見終了後、遠野の携帯に、見ず知らずの男から一本の電話が掛ってきてたのだ!桐生を釈放しないと多くの命が奪われることになる…その直後、相手の宣言通り、遠野の目の前で交番が爆発され、勤務していた巡査が犠牲になってしまった。すぐさま上司から本庁に戻るよう指示が出された遠野、実は犯人から遠野が交渉の窓口になるよう指示が出されていたのだ。急に交渉の現場に復帰することになった遠野だったが…。

本当は「交渉人」の後日談として、この作品があり…実は「交渉人」のあるオチが、遠野麻衣子が左遷されている理由になっているんだけれども、今回のドラマ版の方では、その事件はなかった事にされて、別の事件での失敗の責任をとらされた形になっている。確かに、この作品を単発で見れるようという配慮もあるのだろうが、原作を知っているオイラなんかからすれば、遠野が、単なるダメ女刑事になってしまったような気がして、なんだか納得できない部分もあるんだよね。あの警察内で孤立している、あの特殊な理由があってこそ遠野麻衣子というキャラが立つのになぁ。たとえ、役者が変わったとしても…原作通り、ちゃんと「交渉人」の続編として、遠野麻衣子というキャラクターを描いて欲しかったと思うのだが。おまけに、危惧したとおり…若村麻由美だと、仕草が妙におばさんくさくて、知的な交渉人に見えないんだよねホント…。

あと、原作では、釈放を迫る人物は地下鉄爆破テロを行った“宇宙真理の会”という宗教団体の教祖で、もろ実在の某宗教団体を意識したような設定だったのに、ダム爆破を行った“シーク・フォレスト”なるエコ団体に設定が変更されていた。名前も御厨徹から桐生徹へ…徹って名前だけ、原作と一緒でしたね。交番爆破、新宿ライナー内(たぶん撮影はJRの車両じゃない)での爆弾騒動、それから原作では二階建てバスだったんだけど、水上バスに変更されての爆破と…意外と原作に忠実に描いてきたんだけれども…その後、一般市民に爆破テロの驚異が浸透していき、東京中がパニックに陥るという、原作の一番の読みどころだった部分はほぼ割愛で、その後は急ぎ足で、犯人当て、犯人探しなミステリー部分へ突入してしまう。

パニックムービー的なスケール感が味わえないのは、やはりTVドラマの限界なのかな?と思ったけど…ミステリー作家の原作ものらしい、どんでん返しの結末などはちゃんと残されていたね。それこそ、原作だと伏線が丁寧すぎて、真犯人をすぐに看破できるんだけれども…逆にドラマだと、手抜きな感じがするので、いいカモフラージュになるかも、まぁ、二時間ドラマ慣れしている人なら、それこそキャスティングで簡単に見ぬけるかもしれないけどね。あとは、微妙に犯人の扱いとかが違っているので、そういうところで原作ファンも驚ける展開は残されていましたよ。比較的シリアスな話なのだが、梅沢富美男が演じるショカツの中年刑事が、いい感じでオチャラけていて…飽きないで見れた。しかめっ面している警視庁幹部とは対照的で、程良いアクセントになっていた。


演出:土方政人
出演:若村麻由美 内藤剛志 梅沢富美男 小木茂光 益岡徹 星野真理 竜雷太 寺田豊


【原作はこちら…文庫版はタイトル改題】
交渉人 遠野麻衣子・最後の事件
交渉人・爆弾魔 (幻冬舎文庫)
勝手に映画紹介!?-交渉人 遠野麻衣子・最後の事件 勝手に映画紹介!?-交渉人・爆弾魔


 
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2010年06月29日

映画 ハゲタカ(2009年)

テーマ:邦画

勝手に映画紹介!?-映画 ハゲタカ

先週、NHKハイビジョンで放送した「映画 ハゲタカ 」をWoooのIVDR-Sでエアチェックしておいたので鑑賞…評判が良かったので、レンタルで借りようと思っていたんだけれども、ドラマ版見てないし、内容理解できるかな~?と躊躇してしまい、なかなか借りられず、そうこうしているうちにNHKでの放送情報を知り(GWのサラウンド特集番組内の告知)、それまで我慢しちゃおうと思った次第。そうしたら、映画の放送に合わせてドラマ版の一挙再放送もあったので、そちらもエアチェックして、劇場版の鑑賞の前に全部見ましたよ…なんで、今のオイラの頭の中は、普段あまり耳にしない難しい金融用語でいっぱいになってます(笑)

かつて外資系ファンドの尖兵として、日本企業を次々と買い叩いた鷲津政彦は、表舞台から姿を消し、海外でひっそりと生活していた。そこへ何度となく鷲津とぶつかりあい、現在はアカマ自動車の役員として会社の再生に取り組んでいる芝野健夫が現れ、外資系ファンドからの買収危機を救ってほしいと打診する…。あまり乗る気ではなかった鷲津だが、アカマを狙っていたのが、赤いハゲタカこと劉一華であることを知り、そのバックに中国系巨大ファンドが控えている事を見ぬき、日本へ戻る事を決意するのだが…。

TVドラマの数年後が舞台…物語的には続編であり、TVシリーズでの出来事を踏まえて、主要な登場人物たちが出てくる。やっぱり、TVシリーズを見ていたおかげで、キャラクターの立ち位置などは俄然、把握しやすかったのは間違いないと思うけど、そんなに過去の出来事には拘っていないので、まぁ、いきなり劇場版から入っても、見れない事はなさそうだ。逆に、TVの方を見ていると…映画は独自の全く新しい物語なのに、TVシリーズの各エピソードに似ているなぁという描写がいっぱい出てくる(一部同じ原作を使っているからか?)。

作品の踏襲としてみると、ニヤリとさせられる面白さもあるんだけれども…鷲津の豪快さが、インパクト大だったTVシリーズと比べちゃうと、二番煎じ的な見方が出てきてしまうわけだ。玉山鉄二扮する劉という男が、アカマの下っ端派遣社員を缶コーヒーで懐柔しようとする作戦は、TVで鷲津もやっていたし、リポーター役の栗山千明を巧みに利用しようともするのも同じ。単に鷲津の行動を真似ているだけで、赤いハゲタカという呼び名より、ニセハゲタカと呼びたくなるようなインチキくささが作品全体を支配する。深読みすると、実はそれも狙いなのかなと思える節もあるわけで…今回の敵は中国ファンドで、最後は真打ち登場と言わんばかりに、鷲津が再び羽ばたく。

コピー大陸中国から日本へやってきた刺客が、結局はまがい物であるという、あからさまな中国に対する皮肉がこめられているのかなぁと、そういうところはなかなか面白く描けているわけです。ただ、あの手、この手による企業買収のスリリングな駆け引き、そして「沈まぬ太陽」などと同様、企業の再生に命をかける男たちの熱いドラマが魅力的だったTVシリーズに比べると、リーマンショックを意識した脚本などがイマイチ不発気味で、ドバイの金持ち王子様と組んで、もっと凄い作戦で、中国であり、もうひとつの敵、あの国を叩きつぶすのかと思いきや、見えないところで、事態は急速にどんどん終息に向かっていってしまうのが残念。変にリアルすぎちゃうなぁと。

もともとNHKのドラマって、キャスティングも演出も、けっこう劇場映画的な部分ってあると思うんだけど…それが本当に劇場映画になって、シネスコサイズのフィルム撮りになり、5.1chサラウンドになり、佐藤直紀の音楽もいっそう迫力が増し、作品の重厚さが感じられるようになったという部分では、けっこう見応えがある映像にはなっていましたよ。街を歩く劉、玉山鉄ニの背中越しに、信号機から流れる、通りゃんせのメロディが聴こえてくるシーンなんて、哀愁が漂ってて、いいシーンですよね。普段、ドラマの演出を手掛けている監督さんだけど、民放ドラマ出身のチャラチャラした監督とはやっぱ違いますよね。このハゲタカという作品の本来の面白さはTVシリーズの方がよく出ていると思うけど、2時間の映画としてはちゃんと楽しめるものにはなっていた。8月に地上波でも一挙再放送と劇場版の放送が決定したそうで、見逃した方はぜひそちらで…。


監督:大友啓史
出演:大森南朋 玉山鉄二 栗山千明 高良健吾 遠藤憲一 松田龍平 嶋田久作 中尾彬 柴田恭兵 


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DVD 映画 ハゲタカ(2枚組)
勝手に映画紹介!?-映画 ハゲタカ


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2010年06月28日

イザベラ(2006年)

テーマ:アジア映画

勝手に映画紹介!?-イザベラ

GEOの旧作100円レンタルで借りてきた香港映画の「イザベラ 」を鑑賞…「インファナル・アフェア」シリーズや「頭文字D」など、わりとコミカルな三枚目脇役キャラが印象に残っているチャップマン・トゥ…パっと見、爆笑問題の田中裕二にも似てたりするんだけど…この小太りな童顔オヤジが本作の主人公の一人を演じる。香港映画だからといって派手なドンパチやカンフーアクションがあるわけでもないし…単純なラブストーリーともちょっと違うんだけれども、人間ドラマとしてけっこう面白く描けている、なかなかの良作。

中国への返還が目前に迫るマカオでは、警察官による汚職を一掃しようという動きが活発になっていた。警察官のセンも…そのとばっちりを受けてトラブルに巻き込まれており、バーで飲んだくれていた時に出会った、年齢の離れた若い娘ヤンを自分の部屋に誘いベッドを共にする…。やがてヤンの口から…センが自分の父親であると打ち明けられ衝撃を受ける…。聞けば、かつてのセンの恋人だった母親は既に他界しており、家賃を滞納して自宅から締め出されているという…仕方なしに同居をはじめる二人だったが…。

いきなり一発ヤッタ小娘に…「アンタは父親だよん」って言われたらビックリだよね…これが物語の導入部になっていき、娘との、まるで恋人みたいな同居生活がスタートしていくんだけれども、オイラはなんとなく、何年か前に物議を醸した某韓国映画みたいだなぁと思ってしまった。と思ったら、こちらも、それなりに衝撃的などんでん返しがよういされて…オチも含めやっぱりあの韓国映画の逆バージョンではないかと悟ったわけですよ。それにしても、娘の方は…父親という認識がある相手と、ヤっちゃうもんなんだろうか?

もちろん、女好きで、ろくでなしの親父も…実の娘だと告白された後は、だんだんと父性に目覚め、親子な関係を楽しみ始めるんだけれども…時々、ムラムラもしちゃったりと。まぁ、最後まで見ると、それって正常な反応だったのかな?こんなカップルだか、親子だかよくわからない奇妙な関係を楽しむ二人…ビール瓶の割り方を伝授するなんて、バカ親父らしいコミニケーションの取り方がほほえましい。しかし平和な時間は長くは続かず。今まで警官の立場を利用してやってきた悪さのツケが回ってきているのも事実であり…どうすればよいのかと悩む親父。彼女の存在のおかげで、まっとうな道に進みたいと思うようになり、ある結論を下す…。

やたら背伸びした行動しているけど、実はまだ高校生な娘、イザベラ・リョンの、まるで猫のようにころころと変わる、喜怒哀楽の激しい表情がなかなか魅力的だ。最初は本当に男に媚びている娼婦のように見えたんだけれども…ふとした瞬間に母の死を思い出しブルーになり、そして父親ができたことで大はしゃぎし、同級生のボーイフレンドの前ではやたらと大人ぶって見せる。次から次へと出てくる、親父のセックスフレンドたちを相手に、自分こそが本当の恋人だと芝居を打ち、なんとか手を切らそうと躍起になるところなどは、お年頃の乙女の気持ちがよく出ていてかわいかった。ストーリーは簡単に読めてしまうのだが、主役二人の掛け合いを見ているのはかなり楽しかった。


監督:パン・ホーチョン
出演:チャップマン・トー イザベラ・リョン アンソニー・ウォン ショーン・ユー


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DVD イザベラ
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2010年06月27日

MOTHER マザー(2004年)

テーマ:洋画

勝手に映画紹介!?-MOTHER マザー

GEOの旧作100円レンタルで借りてきた「MOTHER マザー 」を鑑賞…製作が2004年とちょっと古い作品なのだが、日本でのDVDリリースは昨年末。スプラッター+監禁系ホラーかと思いきや、気がつけばこれ見よがしな哲学的、宗教的なネタが入ってきちゃって、個人的にはオチでシラけてしまったのだが…普段ホラーを見ないような人たちからは、かなり絶賛されていた「マーターズ」のパスカル・ロジェ作品ということで、話題に便乗しておこうと、アルバトロス、ニューセレクトレーベルで埋もれていた旧作を発掘してきたという感じの作品です。

1958年、フレンチアルプスのサンタンジュ孤児院では、老朽化が原因で閉鎖が決まり、そこで生活していた子どもたちは新たな旅立ちを迎えようとしていた…。そこへ入れ替わるように、前の雇い主とトラブルを起こし、ここで新しくメイドとして働くことになったアンナが到着…実は彼女にはある秘密があったのだが。やがて、アンナは一人だけサンタンジェに居残った孤児ジュディスという少女と出会う。さっそくメイドの仕事を始めたアンナだったが、どこからか聞こえてくる子供の足跡に悩まされようになりパニックを起こす…しかし、その声が聞こえるのは自分とジュディだけだった。孤児院に何か秘密があるのではないかと探り出すがのだが…。

まずタイトルとか、ジャケでネタの一つをばらしすぎだろうよ…どうして、アルバトロスとか、系列レーベルは、こういうマヌケな事を平気でやっちゃううんでしょうね。主人公が妊婦であるなんていうのもさ…やっぱりぼかしておいた方が、作品を見ていておっていう驚きがあるのに、ぶっちゃけ、作品の展開に推すところがあまりないから…このキーワードを売りにしてしまっていると。それで、ジャケのデザインにまでこれ見よがしに堂々と使い、タイトルも原題からかけ離れた「マザー」なんてタイトルを付けてしまうんですよ。

原題は「House of Voices」で、幽霊の話なんですよ…新しくやってきた住まいで、不気味な声に悩まされ、何かヤバイ真実が隠されているんじゃないかと…主人公が探り始めると、そういうパターンのお話なわけ。内容的には「機械じかけの小児科病棟」とかあの手の感じのホラーかな?「マーターズ」でも、導入部から、中盤にかけての引っ張り演出はなかなか見事だったパスカル・ロジェ。本作も幽霊らしきものに脅かされて、夜のトイレで子供が事故を起こす冒頭プロローグなど…ホラー映画としての煽りはなかなかうまく演出できており面白くみれる。

また「マーターズ」のような派手さはないものの、急に人がいなくなった孤児院など…全編を貫く陰鬱な雰囲気作りがうまく、何か起きるんじゃないかという期待に膨らむ画にはなっている。ただ、実は見るところがそこしかない…訳あり主人公や、一人残された孤児のジュディなんかの過去をもっと掘り下げてくれれば、物語に入っていきやすいのに…見せ方がやたらと遠回し。妊娠を隠したいという理由もあったんだろうけど、どういう経緯でこんな不気味な孤児院に主人公がやってきたのかという説明があまりよくされていないので、登場人物の言動、行動がちょっと理解しづらいところもあった。

結局は、何かが起きそうで、起きそうで、最後にこんなん出ました~と…結局やっていることはオイラはそんなに評価していない話題のモキュメンタリー映画「パラノーマル・アクティビティ」と大して変わらず。もちろん、雰囲気作りやビジュアルは、比べ物にならないくらい映画的にこちらの方が長けているけどね。でも、せっかくの衝撃的な妊婦ヌードも、似たようなデザインをジャケで見せられちゃっているので、これまたインパクト薄。いきなりあれを見せられたら、もう少し評価が違っていたと思うけど…そこそこの作品も、センスのないソフトメーカーのせいで台無しになるといういいお手本でしょう。


監督:パスカル・ロジェ
出演:ヴィルジニー・ルドワイヤン ルー・ドワイヨン カトリオナ・マッコール ドリナ・ラザー
 

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2010年06月26日

死の標的(1990年)

テーマ:洋画

勝手に映画紹介!?-死の標的

2010年6月25日発売の新作Blu-ray「死の標的 」を鑑賞、スティーブン・セガールの主演3作目だったかな?映画自体はもうかれこれ20年も前の作品ですが、待望の日本初ブルーレイ化。もちろんDVDではリリースされているし、何度となく再販も繰り返されているけど、オイラは当時買ったLDをまだ所有しているので、この作品はDVDで買いなおしていなかった。LDは4:3のTVサイズ収録だったので、今回、初めてオリジナル画角で見たんだけど…てっきりビスタサイズなんだろうと思っていたら、シネスコだったのね、この作品。何度も見ている作品でも、メディアが変われば、こうして新たな発見ってあるものですね。

DEAの潜入捜査官だったジョン・ハッチャーは…任務で大きな失敗をしたのを機に引退を決意。家族のいる生まれ故郷へ戻ったのだが…その街でも麻薬が蔓延し、ジャマイカギャングを幅をきかせていた。久しぶりに再会した親友のマックスは、街の現状を嘆くのだが、仕事を辞めたハッチャーは極力関わり合いになるのを避けようとする。しかし、地元マフィアとジャマイカギャングの抗争現場に偶然居合わせたハッチャーは、ジャマイカギャングを打ちのめしてしまい…それを知ったボスのスクリューフェイスは、ハッチャーと家族の命を狙い始めた…。

ストーリー性やリアルさを求める人には…今も昔もセガールは同じじゃんと思われてしまうが、それでも、まだ容姿はかなりホッソリで、スマートにジーパンを着こなすセガールは、足が長く見えて意外とかっちょよく…編集で誤魔化さないセガール拳がちゃんとさく裂しているのも嬉しい。何より、「太陽にほえろ」と間違うくらい、冒頭から全力疾走で走りまくっているセガールの姿を見ると、最近の作品と比較して、やっぱり時の流れを感じてしまいますぞ。まだ、手を横にブラブラと振り回し、オカマちゃんのような走り方だけど、ノソノソ歩いているだけのセガールより、アクションの本気度が感じられます!

中身の方は…ジャマイカギャングがブードゥーを使ったりして、中途半端にオカルトっぽい描写が入っているので、純粋にアクションを楽しみたい人の足かせになっている感じがしないでもない。そのわりに…せっかくの敵ボスのミステリアスな秘密を、序盤であからさまにばらしているしなぁ…そういうところの演出がちとぬるいです。その後の“沈黙シリーズ”(バッタモンも含めて)などと比べると…いかにも90年代アクションっぽい地味な銃撃戦が多いが、セガールが銃を自分で消音装置付きに改造し、それを試射したり、または弾丸を作ったりする過程が、丁寧に描写されて、そのシーンはわりと印象に残っていて好きだった。中盤のデパートを破壊するカーチェイスとかも、意外と見せ場になっている。

ブルーレイは思いのほか高画質、フィルムらしさを残しつつも、旧作にしては鮮明さがそこそこ感じられます。ナイトシーンなどには限界はあるものの…かえってセガール映画最新作のブルーレイ、「沈黙の鎮魂歌」よりもすっきりと見やすい画質だったと思う。その代わり…音声の方がイマイチ迫力不足に感じるかな?セリフの鮮度も欠けており、案外こもりがちな部分が多い。低音はそれなりに感じるが、アクション面のSEも思ったほどサラウンド感を感じない。旧作でも、5.1chがよくできている作品もあるので、こちらの部分はもうひと頑張りだろう。それこそ、ブルーレイでこの間「プライベート・ライアン」を見ちゃった後なので、かなりヘボく感じてしまったよ。

作品には直接関係ないけど、FOXのブルーレイ、いつのまにかレジューム機能が付いたの?途中で電源を切っても、次に再生すると自動的に「続きから再生しますか?」って案内が出て、前回とめたとこからすぐに再生してくれる。映画なんて、途中でとめてみるなんて邪道だと思うけどさ、自宅で鑑賞しているとそうもいかない時ってあるもなんだよね…だから、こういう機能の追加は非常にありがたいです。あと、オイラはもちろん英語音声、字幕スーパーでの鑑賞だったけど、日本語吹き替え版で、ギャングのボス、スクリュー・フェイスを、脳梗塞で「ちびまるちゃん」のじーちゃん役降板が伝えられたベテラン声優、青野武さんが演じてる。オイラにとっては、青野さんは、成原博士なんだけどなぁ。ぜひ、復活して、あの高笑いをもう一度聞かせて欲しい。


監督:ドワイト・H・リトル
出演:スティーブン・セガール ベイジル・ウォレス キース・デイビッド ジョアンナ・パクラ


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Blu-ray 死の標的
勝手に映画紹介!?-死の標的


 
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2010年06月25日

ザ・テロリスト(2009年)

テーマ:洋画

勝手に映画紹介!?-ザ・テロリスト


GEOの新作レンタルで借りてきた2010年6月18日発売、レンタル開始の新作DVD「ザ・テロリスト 」を鑑賞…作品を発表する度に酷評されまくり、ネット上には、この人に映画を撮らせるなという署名まで存在するほど、ヘボ作品連発のウーヴェ・ボルですが…B級好きなオイラは、最近のスティーブン・セガールの映画同様に、駄目と知りつつも、ついつい見てしまう、変な魅力を感じてしまうのも事実である。オイラ同様、貶しつつも、ボル映画を愛するマニアが実は多く存在するようで…レンタル開始日から毎日覗きに行ってたんだけれど、2本入荷しているソフトがいつもレンタル中で、ようやく本日、借りられました。

両親と同居するビル・ウィリアムソンは、鬱屈した日常を過ごしていたのだが…その朝は、両親から早く独り立ちするよう勧められ、さらにウンザリしてしまい、適当に相槌を打ち話を合わせる。また、仕事に行けば上司から文句を言われ、友人と入ったファストフード店では店員の接客態度が悪く、怒りがどんどん膨れ上がる。そしてついに、ビルはかねてから準備していた計画を実行に移すことにした…。それは密かに入手した強化服や銃器で完全武装し街で大量殺戮を行うということだ…。まず爆弾を仕掛けた車で警察署を襲撃し…その後、次々と街中で蛮行を繰り広げるビルだったが…。

ぶっちゃけコロンバイン事件を題材にした「エレファント」と、マイケル・ダグラスの「フォーリング・ダウン」を一緒に見ているような映画です…。テロリストなんてタイトルが付いているけど、政治的な大義名分があるわけでもなく…ニートに毛の生えた程度のパラサイト青年(似た身分なんで偉そうなこといえないんだけど)が、自分が報われないのは、自分以外の馬鹿な人間たちのせいだと…世間に逆恨みして、人殺しを繰り返すという…秋葉原殺傷事件や、この間の広島のマツダ工場殺傷事件の犯人の方がニュアンスは近い感じだ。実際にこういう殺傷事件がよく起きている6月にリリースされているのは、妙なシンクロだなぁと思ってしまった。

なわけで…前半、怒りが溜まっていくあたりは、世間に対する感情など多少は共感できる部分もあるのだが、主人公をイライラさせるための前フリなので、見てるとグダってきます。ファストフードの店員に逆ギレなんて、まったく「フォーリング・ダウン」と一緒なわけだしな。で、ようやく中盤で、鎧武者みたいな、ゴッツイ強化服(手製?)を着こみ、両手にマシンガンを構えて計画の開始。まず警察署を爆弾で吹っ飛ばしておこうというあたりは、なかなか計画的で非情である…この辺で主人公の性格を見ぬいておくと、後半の展開も納得しやすい。警察の襲撃の仕方が、勤め先の自動車工場で、密かにリモコン操縦できるように改造しておいた…バンに爆弾を積み込み、突入させるという作戦。このあたりのアイデアはゲーム好きのいかにもボルっぽい演出。

警察が追ってこないのをいいことに…わりとのんびりムードで街中で無差別殺人を開始するんだけれども…このあたりも、トボトボ歩く犯人の後ろ姿と顔アップ中心のカメラアングルと編集で…またも最近のアクションゲームの画面を見ているような印象を受けてしまう。良いか悪いかは別にして、こういうことを恥ずかしくもなくやってしまうのが、いかにもなボル映画の特色なんだけどね…だからけっこう問答無用に市民を殺戮しまくるけど、映像的にはそんなにバイオレンスに見えない。あんだけ人を殺しまくってるのに、ビンゴ大会に夢中になっているじーさん、ばーさんだけは…「こいつらは既に死人同様」だと、殺しをためらう。

いや、あそこで…ジジイ、ババァも早く冥途へ行っちまえって、爆弾で吹き飛ばすくらいの不謹慎さの方がかえって笑えるんじゃねーか?なんか、映画の中では命を助けたんだけれども、年寄りに対し、ひどい暴言を吐いてるのが、ブラックといえばブラックだ。ブラックといえば、一件、無差別殺傷に見えるけど、クライマックスには、どんどん主人公の性質の悪さが噴き出してくるし…何を考えているかわからないけど、ちゃっかりしているところはちゃっかりしている…今時の若者の怖さみたいなのはそれなりに感じられる。

それと、ボル映画の常連になっているマイケル・パレは…大惨事に陥っている街に、別の場所からやってくる保安官の役で、後半に登場。いくつかピンチを乗り切ったので、主人公と激しい銃撃戦を繰り広げるなど…今回こそは活躍する、見せ場があるのかな?と期待させる役柄だったのに…予想に反して、あっけなく出番がなくなった。なぜ、ボルは、マイケル・パレをこんなカスみたいな役でいつも使うのだろうか?ボル映画らしいグダグダ感も垣間見られるが、まさか「エレファント」でくるとは思わなかったという意外性は評価してもいいかな?


監督:ウーヴェ・ボル
出演:ブレンダン・フレッチャー ショーン・サイポス マット・フルーワー キャサリン・イザベル マイケル・パレ


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DVD ザ・テロリスト
勝手に映画紹介!?-ザ・テロリスト


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2010年06月25日

ザ・ウォーカー(2010年)

テーマ:10年01~12月の劇場鑑賞映画
勝手に映画紹介!?-ザ・ウォーカー

【鑑賞日:2010年6月24日】

先週から始まっている「ザ・ウォーカー」をシネコンのレイトショーで鑑賞してきた…戦争の果て、荒廃したアメリカ大陸を舞台に、デンゼル・ワシントンがバイオレンスなサバイバルを繰り広げるというマッドマックス的というか、陸上版ウォーターワールドみたいな近未来アクション。共演は久しぶりに、悪役を演じているのを見たなって感じのゲイリー・オールドマン…最初はクールなヒール役に徹しているんだけれども、だんだんと化けの皮が剥がれて、お山の大将が露見し始めると…いかにもゲイリー・オールドマン的な悪役キャラで笑ってしまった。

荒廃したアメリカ大陸…ウォーカーと呼ばれる男は、護身用の短刀と拳銃を身につけ長年旅を続けていた。彼は世界で唯一、一冊だけ残っているとされるある本を所持しており、それを守りながら…ひたすら西を目指しているのだ。一方、秘密の水脈を独占し、町の独裁者として君臨しているカーネギーは、ある“本”を探していた。やがて町に立ち寄ったウォーカーに興味を抱き、そして彼こそが自分が求める“本”の所有者ではないかと見当をつける。本を渡し、自分の仲間になるようカーネギーはウォーカーに話を持ちかけるのだが…。

撃たれても簡単に死なねぇ~…めちゃくちゃ強ぇ~ウォーカー…お前は「デュラララ!!」の平和島静雄かよと思わずツッコミたくなってしまった…ちょうどグラサンもかけてるしな(っていうか、オゾンが破壊され、太陽の光がやたらと眩しいから、この時代に生きてる人はみんな屋外ではグラサンを掛けてるんだけど)。でも、あの短刀をブンブン振り回し、無表情に容赦なくザコキャラを虐殺をする姿は…「Angel Beats!」の天使改め奏ちゃんがハンドソニック使ってる時みたいだったけど(笑)何気に倒されるザコ敵、首がぶっ飛んだりして凄い事になっている。

でもって、この時代は水は貴重品で、風呂やシャワーなんて言語道断…ウォーカーも、どこかで拾ってきたケンタッキーのお手拭き(これも凄いお宝なのね)で、身体やタマキンをゴシゴシこすったりしてるんだけど…思わず風呂なし生活を続けるオードリーの春日が、赤ちゃんのおしりふきを愛用しているという、有名な話が頭をよぎってしまった…そうだよ、春日だったら、きっとこんな世界でも、ちゃんと生き抜いていくことができるだろうなぁ(爆)

映画の中身の方は、なんとなく時代劇か、西部劇みたいな話だった…。テーマはわりと宗教色が強く出ていて…わざわざ原題を変更してまで、主人公の通り名から“ザ・ウォーカー”なんて邦題を付けたのも、そういう印象を避けたかったからではないだろうか?情報を隠しているようなんだけど…ウォーカーが持っている本、そしてカーネギーが探し求めている本がなんなのかというのもすぐにわかっちゃうし、そのあたりから…ウォーカーの正体までだいたい見当がついてしまうわけで、思ったほど驚きはない。

正直、アメリカ的なテーマが退屈気味に感じてしまうところもあって(あの本の為に、多くの血が流れるというのはなかなか皮肉だけど)、意外とダレも多い作品だったんだけれども…アクションシーンになると俄然燃え燃えになりけっこう見入ってしまった。物がない時代の筈なのに…両者ともに武器はたんまりGETできて、ロケットランチャーやガトリング砲まで飛び出し、ウエスタン的なド派手な銃撃戦も堪能できる。この時代の若者は無知な奴が多く…手榴弾に全く気付かないなんていうのもマヌケで面白かった。

で、最後の最後にもうひとネタ隠してあったのは笑ったよね…こっちのネタはやっぱり日本の某時代劇あたりを意識してるんじゃ?もしそうだったら、この時期に日本公開っていうのも、ちょっと狙っていたのかも?文句をいいたいところもあるんだけれども、ウォーカーが助け、行動を共にすることになるヒロインのソラーラことミラ・クニスが、この世界でサバイバルを続け、「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチばりの女戦士へと成長していく物語を、ぜひ続編またはスピンオフの形で見てみたいと…あのラストを見ると、戦うおねーちゃんキャラ好きのオイラなんかはそういう欲求に駆られてしまいましたぞ。


監督:アレン・ヒューズ&アルバート・ヒューズ (ザ・ヒューズ・ブラザーズ)
出演:デンゼル・ワシントン ゲイリー・オールドマン ミラ・クニス レイ・スティーヴンソン 


【アメリカでは既にBlu-ray化されています】
Blu-ray The Book of Eli
勝手に映画紹介!?-The Book of Eli [Blu-ray]


 
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2010年06月24日

装甲騎兵ボトムズ 幻影篇 第3話「サンサ」(2010年)

テーマ:アニメ(TV・WEB・OVA)

勝手に映画紹介!?-装甲騎兵ボトムズ 幻影篇 3

GEOの新作レンタルで借りてきた2010年6月25日発売、レンタル開始の新作DVD「装甲騎兵ボトムズ 幻影篇 3 」を鑑賞…一日早く入荷していてラッキー♪1、2巻は2ヶ月連続リリースだったけど、今回は1ヶ月間を開けてのリリースだったので、待ちわびてたよ。前回までは、主人公のキリコが不在で、少々物足りなかったんだけれども…前巻に収録されていた次回予告で、キリコの姿が映っていたので、ようやく出てくるのか、どんな形で出てくるのかと、本当に気になっていたよね…。予告だけでは、回想シーンなんてオチも考えなかったわけではないが、はてさてキリコは本当に出てくるのか?

砂嵐の吹き荒れる惑星サンサ…鉄屑屋を営むゾフィーの元に住み込み、巨大戦艦の鉄骨を黙々と解体し続けるキリコ・キュービー。仕事はまじめにこなすが、名前も名乗らず、極力コミニケーションをとるのを避けようとしているのには何か魂胆があるのか?実は、ゾフィーは視力が低下しており、相手の顔がろくに見えないのだが…二人は過去に浅からぬ因縁があったのだ…。しかし、目の前にいる若い男が、まさかかつて憎んだキリコであるとは思いもよらず、世話を続けるゾフィー…そんな中、突然現れたATが暴れ出し、ゾフィーの事務所を破壊してしまう!自分に構わず逃げろとゾフィーは申し出るのだが、キリコは足手まといになるのを覚悟で、ゾフィーを連れて砂漠を進もうとするのだが…。

今回のシリーズは全6話ということなので、早くも物語は中盤に差し掛かったわけだけど、ようやく主人公のキリコが登場する。回想シーンやそっくりさんじゃなく、正真正銘本人だった。メインキャストが、かつての脇役と再会を果たすという…本シリーズの特有の展開は、今までと同じなんだけれども…どこかファンイベント的なお祭り気分が抜けきらなかった前回までとは違い、さすが主人公の活躍する話、ようやくボトムズらしい硬派なドラマも味わえます。正体隠して罪滅ぼし?AT乗りが嫌いだというゾフィーの言葉で、ある程度のニュアンスは伝わるけど、ゾフィーとキリコの因縁関係については、特に詳しくは本作では語られない…それはTVシリーズを見ていれば分かるでしょという事ですね。

ATに関してはキリコを倒すためにやってきたエルドスピーネが3機…大暴れする。せっかくキリコは出てきたんだけれども、とある理由でATに乗る事を頑なに拒否し…逃げ回るのみ。これじゃ、まるでメロウリンクだよ(笑)って思っていると、それなりに盛り上がる見せ場はちゃんと用意してあった…クライマックスはやや唐突な感じもするが、全6巻のOVAなのでこのくらいのテンポでちょうどよいのかも?ただ、やっぱりキリコのATでの活躍は次巻以降ってことみたいなので、AT戦に関しては…正直、ちょっと物足りなかったかな?また、シリーズがターニングポイントに差し掛かっているということで、なんとなくキリコの命が狙われる理由や、狙っている奴らの正体もわかってきました。

ウド、クメン、サンサときた各エピソードのサブタイトルですが、次はやっぱりクエントなのかなって思っていたら…違ったよ。ようやく次回から新シリーズならではの展開、物語の核心部分へと進んで行く様子だ。それにしても、ヌルゲラントなんて聞かない名前だけど…いったいどこなんだろうか?TVシリーズをリアルタイムで見てたし、前作ペールゼン・ファイルズも見たけど、正直そんなにボトムズのコアなファンじゃないので、実は細かな設定は詳しくない…まぁ、いいや、次は間を開けず、ちゃんと7月に4巻がリリースされるので楽しみに待つ事にします。やっぱボトムズは郷田さん、キリコが出てこないと始まらないよな。


監督:高橋良輔
出演:郷田ほづみ 千葉 繁 政宗一成 山口奈々 銀河万丈 


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DVD 装甲騎兵ボトムズ 幻影篇 3
勝手に映画紹介!?-装甲騎兵ボトムズ 幻影篇 3


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2010年06月23日

アサルトガールズ(2009年)

テーマ:邦画

勝手に映画紹介!?-アサルトガールズ


2010年6月23日発売の新作Blu-ray「アサルトガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション 」を購入…本編ディスクのみの通常版も出ているが、この手の押井作品はメイキングなどが面白いので、奮発してコレクターズ・エディションをチョイス…でも特典ディスクはDVDなのねん。とりあえず本編のみを鑑賞、映画の公式サイトでは、音声がリニアPCM5.1chと2chステレオとアナウンスされていたんだけれども…実際の商品は、マルチチャンネルはDTS-HDでの収録に変更されている…メーカーサイドもこうしたソフト仕様は、もっと正確な情報を伝えて欲しいところだ…。

仮想空間“アヴァロン(f)”内にある…核戦争後の砂漠を模した荒野、“デザート22”に出没するモンスター、スナクジラを狙って4人のプレイヤーたちが姿をみせた、グレイ、ルシファ、カーネル、イェーガー…3人の女と、一人の男だ。プレーヤーたちは得意の武器と攻撃方法で、スナクジラの群れを次々と仕留めていくのだが、このフィールドの終端標的であるマダラスナクジラには歯がたたず、撤退を余儀なくされる。やがて基地に帰還したグレイに、ゲームマスターは「ほかのプレーヤーとパーティを組んでみてはどうか?」という提案をするのだが…。

短編映画集「真・女立喰師列伝」の一編「ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子」や、同じく短編集「斬 KILL」の一編である「ASSAULT GIRL2」を長編映画化したものなんだけど…実は、この作品の世界観は「アヴァロン」と一緒であり…「アヴァロン」の正規続編にもなっているというので、ビックリしたわけですよ。ただ…当時は珍しかったVFXや、派手なアクション要素でエンターテイメント性が少なからず感じられた「アヴァロン」と比べると…「ASSAULT GIRL2」あたりの趣味丸出しな、いかにもな押井映画になってしまっているので、万人受けするかどうかは、かなり微妙なところだ…。

押井マニアを自負するオイラなんかでも…「ふざけやがって、ふざけやがって、ふざけやがって、コノヤロー!」…と、パトレイバーの整備員の詩の歌詞をぶつけたくなるほど、「なめてんのか?」と思ってしまう内容なんです、今回も。やっていることはなんだか「ケルベロス 地獄の番犬」であり、「.50 Woman」と一緒な感じ。最終決戦に向けて、ダラダラとイメージビデオが続き、唯一の男性キャラ、藤木義勝はやたらと飯を食ってるシーンが多い…と。もちろん、コントみたいなアクションシーンも健在…そんなもんより、せっかくコスプレ美女が揃ってるんだからキャットファイトくらい拝ませろと思ってしまうのだが、女優フェチでも、そういう趣味は持っていないんだよね、押井守は。

ただ、退屈なイメージビデオ状態が延々と続いても…他の作品の曲にもっちょっと似ている川井節全開なBGMに合わせて、本当に異世界のような美しい風景(ロケ地は伊豆大島なんだけど)と、そこに見事に溶け込んだクセの強い女優たちのコスプレ姿を見ていると、なかなかの映像美で、カッコいい。押井好きとしては、こういうところがクセになってしまうのね。正直、黒木メイサや菊地凛子って、あまり好きな女優ではないんだけれども…それこそCGアニメのキャラなんじゃないかってくらい、このSF、ファンタジーな映像にマッチしていてキャスティングのセンスをうかがわせる。ヒロイン3人の中では佐伯日菜子が個人的にお気に入りで、さすが実生活では人妻、母親だけあり、妙な色気を感じさせる。

菊地凛子は、黙って立っていれば…画的に凄くカッコいい役なんだが、キャラクターの設定がイマイチで、とにかく作中一番のうざキャラになってしまっている。ほとんどセリフがないんだけど、やたらぶりっこして踊っているシーンが頻繁に挿入される。1回目はお付き合いするけど、再度同じような演出の繰り返しになると、正直、ウザっと思ってしまったのだが…その瞬間、客の反応を察知したかのごとく、黒木メイサが鋭いツッコミを見せる。メイサのツッコミは実は二度目で…藤木のウザイボケにもちゃんとツッコミを入れてるのね。っていうか、気がついてるんなら、やるなよ…押井守、このあたりのしつこいギャグはお約束すぎて、本当につまらん!

感心したり、文句をたれたり…ぶつぶつと独り言を繰り返しているうちに、物語はクライマックス…そう長編映画とはいえ70分しかないのだ。冒頭、長ゼリフによる世界観の説明で10分くらい使ってるし、あとは延々とイメージビデオだし、派手な戦闘シーンは正味10分くらいか?それでも、佐藤敦紀、モーターライズによる見せ場のVFX(うーん、過去作品の使いまわしもあるんじゃないか?)…押井脚本のミニパト同様、ドリフ的なドタバタなオチと…今回もけっこうツボにハマってしまった。ところで、黒木メイサの使用する銃はRAI MODEL 500…すなわち「.50 Woman」でオカマの殺し屋・仁乃唯が使っていた銃と同じ。ってことは「スナイパー」でドルフ・ラングレンが使っていたバカでかいスナイパー銃と一緒だ。黒木メイサがこんな銃をぶっ放すってだけで大ウソなわけだが…一応、仮想現実の世界ってことで成り立っているのだろう。

さて、これから合計3時間以上収録の特典ディスクを見ようと思っています。そこで…一言、メーカーに文句を言いたいのは、過去の短編版「ASSAULT GIRL」の1、2作目が特典ディスクに収録されているんですけど…正直、こんなコレクターズ・エディションのブルーレイを買うのは、よっぽどの押井マニアの筈。ほとんどの人は、「真・女立喰師列伝」も「斬 KILL」もDVDもしくは、特典付きDVD-BOXを所持してることだろうから、どうせなら…旧作を、特典のDVDに収録するのじゃなくて、本編のブルーレイディスクに収録、音声も5.1chにリニューアルするくらいの心意気は見せて欲しかった。ブルーレイなら、短編二本を高画質、高音質で収録するくらいの余裕があるだろうに…こんな趣味みたいなナメた映画を買うもの好きが、世の中にはいるんですから、もう少し、ファンを大切にしましょうよ。



監督:押井守
出演:黒木メイサ 菊地凛子 佐伯日菜子 藤木義勝


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2010年06月23日

女子高生ミステリー・ナイト(2008年)

テーマ:洋画

勝手に映画紹介!?-女子高生ミステリー・ナイト

GEOの旧作100円レンタルで借りてきた「女子高生ミステリー・ナイト 」を鑑賞…なんだかそそるタイトルとジャケデザイン、いまどき女子高生が活躍する、ちょっぴりセクシーな、アイドル映画的ミステリーかと期待していたんですけど…やっぱりアルバトロスの未公開映画じゃ、安易な期待は禁物か?本編を見ると、相変わらずの誇大広告ぶりに…ふざけるな!と声を荒らげてしまう。これ風俗だったら、「チェンジ!」って言っちゃうんじゃないか…そのくらいひどい悪質詐偽です。映像ソフトの宣伝も、これからはジャロが審査すべきだろ(笑)

作家として活動しているコートニーは、恩師でもあるラムジー校長の勧めもあり、母校で教鞭を奮うことになる。また、かつて自分も住んでいた学生寮で寮長も兼任することになったのだが…いざ、寮に足を踏み入れると、過去の忌まわしい出来事の記憶がよみがえってきた。実は学校卒業を控えた17年前に…親友のジェーンが自殺を図って、この世を去っていたのだ。彼女が死んだ部屋は、その後、物置にされていたはずなのだが…再び、生徒が利用するようになっている。コートニーはそこでローレルという女子学生と出くわすのだが、なんと死んだジェーンと瓜二つだった!やがて二人の周りで不可解な現象が続発し…。

どこが女子高生ミステリー・ナイトやねん…主人公は女子高生じゃなくて、教師のオバサンじゃねーか!?主役を演じるだけあって、単独で見ると、このオバチャンもブスではないんだけれども、回想シーンとして…別人が演じるオバチャンの学生時代が何度も挿入され、そちらのシーンを演じる女の子がそこそこ可愛らしく、ピチピチしているので、余計に現代のババァが画面に出てくると…「詐欺だ!」とつぶやきたくなる。やっぱ若さには敵いません。未公開映画らしく、作品に華がないので、せめてヒロインの女の子くらい若くしなきゃなぁ~って感じです。

作品の方は…アルバトロスの未公開作品としちゃ、まっとうな方だとは思いますが、地味さは否めない。IMDbで調べると、案の定…本国ではTVムービーとして放送したものらしく、なんとなく日本の火サス、土曜ワイド的な雰囲気を感じてしまうのも納得だろう。大昔に死んだはずの友人にそっくりの女の子が現代に現れ(もちろん一人二役)、二人の周囲でオカルティックな現象が起きる(映像的な仕掛けは特になし)けど…現実的なオチが用意されているというパターン。ミステリーとしては使い古された展開で、真犯人も含め…秘密なんかも簡単に看破できてしまう。

主人公は親友の死がトラウマになっており…その陰にはどうやら、男の存在も絡んでるらしく…前半から、昔のボーイフレンドが登場する。トラウマからの脱却、焼けぼっくいに火的な恋の行方などのドラマも見せどころになっていくんだけれども…結局は己の尻軽さが、招いた災いにも見えてしまい、あんまり感情移入できない。友達の男とヤったくせに、何、偉そうなことぬかしとんねん。ていうか、このおばちゃん、情緒不安定で薬のお世話になったり、過去にはドラッグにも手を出したはなんてカミングアウトもするんだけれども…こんなヤツが教職に立てるという、アメリカのアバウトさの方が凄いと感じてしまう。クライマックスで判明する真犯人も、ある意味、こんな学園ダメダメだろうという印象を後押しするのには都合が良かったか?


監督:ジョージ・メンデラック
出演:サラ・ルー ローレル ジャクリーン・マッキネス・ウッド カヴァン・スミス ダンカン・レガー 


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