1998年公開
「エリザベス」
主演のケイト・ブランシェットは、今作でゴールデングローブ主演女優賞を受賞。
それまでほぼ無名だった彼女は一躍世界的スターとなった。
今の英国女王はエリザベス二世。これは400年以上前、いわゆるシェイクスピアが生きていた時代の女王エリザベス一世の物語で、彼女がいかようにして女王になったのかというところから始まります。
英国はいろいろと複雑な運命を辿っておりまして、、わたしは個人的に英国とは縁が合って少しばかり学んだことがあるのですが、歴史的に見れば最強王国の一つなのに統治する王・女王が破天荒な人生を歩みすぎる(いまも笑)宗教がらみも特殊でカトリックとプロテスタント合わせちゃった独自の国教だし。
今思えばBREXIT(EU離脱)も英国らしい。古くから変化をいとわない!それが最強の秘訣かもですね。
さらっと口走ってしまいましたが、宗教対立がこの映画の肝になっています。
描き方としては、多角的な視点で見せるパターン。どきっとさせられる場面もありながら、史実に基づいた話をドラマチックに表現しています。
のちにヴァージンクイーンの別名をつけられた女王ですが、この話はそう呼ばれるより前なので生々しい場面もいくつか出てきます。処女という設定を貫いた理由は知らなかったので面白かったです。これたぶんかなり裏どりして作ってるんでしょうなぁ
アカデミー賞は7部門ノミネート、メイクアップ賞受賞。
最後のシーンの衣装なんかは有名な肖像画そのもの。侍女たちの衣装に至るまでとにかく細かく当時の再現がなされているが、ここの場面に一番感動しました。
ちなみに肌を白く塗っているのは天然痘の跡を隠すためだったらしい。
補足・有名なメアリー王女は今作の登場する人の娘世代です。