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時代を超えた「生涯」
臨死体験研究財団が収集した 617件の臨死体験について 2014年に発表された研究によると、臨死体験者の 14%が人生の振り返りを経験した (論文)。
この体験は、自分の人生を立体的に映し出した映画を見ているかのようだという。
全体として、1976年の唐山地震で臨死体験をした生存者の 50%が、 人生を振り返る体験をしたと報告されている(論文)。
ロンドン大学クイーン・メアリー校の数学と天文学の名誉教授であるバーナード・カー氏によると、トンネル現象、強烈な光、人生の回想など、臨死体験の多くの要素は、高次元への移行や高次元との相互作用という考えと一致している。
彼はこれらの体験を幻覚や脳が作り出した現象ではなく、現実の真の多次元性を垣間見るものとして解釈している。
放射線腫瘍医であり、25年以上にわたって臨死体験を研究してきた研究者であるジェフリー・ロング博士は、著書『死後の世界の証拠』の中で、ケベック市から帰る途中、自動車事故で体外離脱を経験したロジャーという男性の事例を記録している。
「それから、幼少期から大人になるまでの私の人生全体が、スクリーンに映し出された映画のように目の前で展開していくのが見え始めました。とてもリアルでした」とロジャーは回想した。
彼は、この体験は 3D映画よりもリアルで、長年にわたって交流してきた人々の気持ちや、自分が彼らに感じさせた良い感情や悪い感情を感じることができたと語った。
臨死体験中に人生を振り返る人は、しばしば深い現実感をもってそれを語る。これには、長い間忘れられていた出来事(実際に起こったと確認されることも多い)の再体験や、過去の交流における他人の考えや感情に対する深い理解が含まれる。
ミズーリ・メディシン誌に掲載された研究によると 、こうした人生の回想は一貫して正確である(論文)。
人生の回顧は、すべての出来事が完全に記録され、時間の流れが異なる次元にアクセスするように見える。これにより、人は自分の人生全体を瞬時に振り返ることができる。
臨死体験に関する論文を 100本近く発表したコネチカット大学心理学名誉教授ケネス・リング氏が共著した書籍『光からの教訓』には、22年間の人生で起こったあらゆる出来事を再体験したと報告した男性の事例が記録されている。
「その輝きは、ほんの一瞬のように思える時間の中で、長年のあらゆる瞬間を精緻に映し出してくれた」と彼は語った。
「これは出来事を思い出すだけではなく、出来事を追体験することです」とアレクサンダー氏は言う。彼は、人生を振り返る際、人生の中で他人に対して利己的な行動をとっていた場合、その出来事を再び経験することになるが、今度はその苦しみを経験した人々の視点から経験することになる、と説明する。
彼が考える「地獄」という概念はここから生まれた。
人生で苦痛や苦悩を与えた者は、人生を振り返る際に同じ苦痛に直面し、それを経験しなければならないのだ。これは人々に「私たちはみんな同じ境遇にあり、お互いを気遣い、仲良くやっていく必要がある」と気づかせるはずだと彼は語った。
生まれる前の記憶
臨死体験が異次元の存在の証拠を示唆するのと同様に、出生前の記憶に関する研究も興味深い洞察をもたらしている。
池川明博士は日本の産婦人科医だ。2002年から2003年にかけて、池川博士は長野県で 3,061組の親子を調査した (論文)。
※ 訳者注 / この池川明さんという方は、妊娠中の記憶について「胎内記憶」という表現を使われているようで、数多くの著作も出されているようです。アマゾンに池川さんの著作の一覧があります。また、今でも現役で産婦人科で診療なさっているようです。
出生前の記憶に関する研究は、出生前のケアと教育のガイドラインを提供することを目的としていた。
調査中、池川博士は日本全国の多くの子どもと親にインタビューし、出産前の記憶の報告を集めた。
インタビューを受けた子どもの 33%が出産前に子宮の中にいたことを覚えており、20.7%が出産体験を思い出すことがわかった。
記憶がある子どものほとんどは 2~ 3歳で、時間の経過とともに記憶が薄れていくようで、6歳を過ぎるとほとんど記憶がないことが報告されている。
驚いたことに、その回想録の中で繰り返し語られていたのは、子どもたちが「色とりどりの雲の上」からやって来て、そこで天使や妖精たちと共存していたという話だった。
池川氏はこれらの発見を「雲の上の母に会うとき」などの研究書に記録した。
何人かの子どもたちは、高次元の雲の上にいて、天使や妖精たちと共存していたことを思い出した。そして、母親を見つけると、雲を離れて母親の子宮に飛び込んだ。
例えば、ユウイチ君という男の子は 3歳のとき、両親の結婚式の写真をじっと見つめて、お母さんに「空から見ていたよ」と言った。
少年は、そのとき両親がビーチで過ごしているのを見たと付け加えた。母親は、結婚式の後、両親がビーチに行ったことを確認した。
ナツミちゃんという名の少女は、生まれる前は雲の上を飛んで将来の母親を探す天使のような賢者の一人だった、と語った。
「私を含めて 6人いました」と彼女は言った。
「その時私が見たお母さんは、紺色の背景に白い水滴模様のドレスを着て歩道を歩いていました」
ナツミちゃんのお母さんは、その柄と色のマタニティドレスを持っていたことを認めた。
高次元
ベイラー大学医療センターのピーター・T・ウォーリング博士は、人間の意識を本当に理解するためには、「より高次元を考慮する必要があります」とエポックタイムズに語った (論文)。
同様に、プラヴィカ氏も、高次元を考慮することが意識を理解するための合理的な方法であるという考えを支持している。
「意識という例外を除いて、この宇宙のほとんどすべてを説明できます」として、彼は、物理的な原理は私たちの現実の多くを説明できるが、過去、現在、未来を同時に認識する能力は説明できないと詳しく述べた。
プラヴィカ氏によれば、別のアプローチを通じて多次元性を理解することもできるという。
「心は無限の遊び場です」とプラヴィカ氏は語った。
「私たちが経験する 4次元を超えて、より高い次元を概念化する能力は、それらの存在を示唆しています。私たちがこれらの次元について考えることができるなら、たとえ直接知覚できなくても、それらは現実に根ざしている可能性が高いのです」
プラヴィカ氏は、数学、哲学、熟考などの学際的なアプローチを通じて、多次元性について既成概念にとらわれずに考えることができると主張している。
この議論は純粋に哲学的なもののように聞こえるかもしれないが、特定の種類の経験的脳測定は、意識と高次元の間につながりがあることを示唆している