桜さんの映画鑑賞日記 -117ページ目

グッバイガール

★★★★★★★★☆☆

1977年 ハーバート・ロス監督。
うん、これは良い。
見終わった後勘違いの、感化されるラブコメではない。
リチャード・ドレイファスがオスカーを取ったのも納得できる。
優しく味のある演技を見せる往年より、この初期の演技は妙なリアリティがある。
リアル!ラブコメの中に生活感いっぱい感じるのに、彼の演技はほんとに役柄そのものの、役者の役を感じるから見る側からは現実味がない。
これってすごい。現実味のない脚本の中でのリアルさなんだから。
しばし、笑いや時には夢を見られ、終わった後は後味が(映画)のエンディングなんだ。
けして感化されて、もしかしたら・・なんて勘違いする映画ではない。
質の良い舞台劇のコメディを見たような・・

最初と最後が雨の電話ボックスに繋がってるのがにくい。
このジャンルをしらけることもなく、最後まで見入ったのは、どこか(恋愛小説家)を見た後味に似てもいる。
向こうは感動恋愛映画!という感じで、本作は恋愛劇より、人生悪くないよ的な映画。



タイトル: グッバイガール

バンデットQ

★★★★★★★★☆☆

1981年 テリー・ギリアム監督。
マニアックな頭の痛そうなファンタジーかと、たんす?から、騎士が飛び出してきたおかしさからかまえてましたが、これはツボにはまりましたね。
普通の歴史や映画の知識しかない私でも、感心するタイムスリップロードムービーと言いましょうか、えっ!そうくるの?と謎解きみたいで、真剣にくだらない展開に見入ってました。
子供向きではないようです。
ただ、散らかった子供の部屋のおもちゃや、消えたパパとママのラストには、子供しかわからないものがあると、意味を探りましたが・・

この監督のエンディングは大体がこうです。
後味は普通、良いとか悪いとか、こう伝えたかったに違いないとか残るのですが、ソコでちょん切ってしまうので、いったい何だったんだ!?みたいな、キツネにつままれたようで、その後の音楽の間には思考を諦めるのです。

この映画を見るきっかけとなったのは、音楽や製作に、ジョージ・ハリスンが関与してること。
彼は一流の風刺感覚を持ってましたし、モンテパイソンのファンでしたから。一流の風刺とは、笑えないブラックジョークっぽい。
映画の進め方がにくい。ショーン・コネリーも出ていた・・



タイトル: バンデットQ -Magical ed.-

張り込み

★★★★★★★★☆☆

1987年 ジョン・バダム監督。
ドレイファスが好きなので甘めにしました。
けど、それ以外に、エミリオ・エステペスとドレイファスが、なんとなくマリオブラザーズなお顔ということを発見したのと、(チャーリーとエミリオは似てない)ユージュアルサスペクツのころの、ガブリエル・バーン似の
犯人がなかなかよかったので。
12モンキーズもだけど、薄い髪と合うマデリン・ストーも目がいってる。
キメは、感動なし初期スピルバーグを思わせる、
子供らしい笑いのセンスとコメデイなのに、B級っぽいドラマ風にまとめたジョン・バダム。
なんと、サタディ・ナイト・フィーバーも作ってたんですね・・

変に安心して見られました。続編も見る予定。



タイトル: 張り込み

裏窓

★★★★★★☆☆☆☆

1954年アルフレッド・ヒッチコック監督。
実はサスペンス好きなんですが、ヒッチコック作品を見たのはこれが初めてです。特に人気が高く、氏の言葉では一番好きだと言う作品。

なるほど当時としては斬新な脚本であり、映画としてもわかりやすくツボも押さえてて楽しいです。
・・でも期待していたイメージと違ってた。
素晴らしき哉の、ジェームズ・スチュアートの演技がこの作品では魅力を感じなかった。
当時は斬新だったアパートのセットが、なんというか平面的でやはり古さを感じる。
これでカラーじゃなかったら新鮮さを感じるのですが、私はこういう舞台劇あるいはミュージカルのセットみたいなものは、白黒のほうが逆におしゃれで好きなんですが・・
あと、犯人がそこに来ることはわかってたから、じれったかった。
でも、グレイス・ケリーはすごくよい。どこかヘレナ・ポナムカーターを思い出した。
今見たら古風で上品ですが、当時は現代的だったんでしょうね。



タイトル: 裏窓

ステイン・アライブ

★★★★☆☆☆☆☆☆

1983年 シルベスター・スタローン監督。
サタデー・ナイト・フィーバー、グリースとまではよかった。
面白い面白くないの問題じゃなく、コレこてこてやね。

さすがスタローン作の濃い根性モノで、ダンスブームはトラボルタで始まり、トラボルタで終わった皮肉な映画。
ていうか、踊る楽しさが伝わらない。うまいけど、プロのミュージカル見るみたいで、映画ではない。
人なつっこさが売りなのに、力はいってましたね。まあ、いつかは見る映画でしたから、悔いはないです。今じゃ演技派ですから。



タイトル: ステイン・アライブ

ワンダフル・ファミリー/ベイビー・トーク③

★★★★★★★★☆☆

1993年 トム・ロペールスキー監督。
シリーズ中一番で、これ一本でも十分通用すると思いました。

やはり、クリスマスなんですかね。
赤ちゃんがしゃべる前2作が、下ネタが目立ち面白いだけのワンパターンに終わったのに比べ、この作品は監督が変わったからか好きです。

トラボルタの、クイックステップやボックスルンバが見れたので、保存版にしたく安く再販されるのを待ちます。
ダンスファンのかたはニヤニヤするシーンがあります。
こういうドラマの中に、ほんの少しミュージカルが入ってるのは楽しい。

動物がしゃべるほうが違和感ないし、私はこの作品の出来は良いと思います。




タイトル: ベイビー・トーク 3 ワンダフルファミリー

リトル★ダイナマイツ/ベイビー・トークTOO

★★★★☆☆☆☆☆☆

1990年 エイミー・ヘッカリング監督。
まあまあだったんですが、どうも第二子誕生の後のドラマがありきたりで。
妹があまりかわいくないのと、声が面白くない。
お兄ちゃんはかわいい。オマルのシーンなんかよい。
まあ二人ともかわいい兄弟ってそういませんが、マイキーがかわいすぎてなんか・・
トラボルタのダンスと、パイロット姿が見れたのはよかった。
精子の突入は二作目になると、もういいわってしらけた。
新鮮衝撃さが売りのテーマ。

個人的というか日本人的には、父親が違うところを、シリアスでちょっと感動できるエピソードが作れたのではと思いました。



タイトル: ベイビー・トーク 2 リトル・ダイナマイツ

ベイビー・トーク

★★★★★★★★☆☆

1989年 エイミー・ヘッカリング監督。
これは、トラボルタファンの私が避けて通れないシリーズ。
彼の出演作でよいものは、DVDで揃えようと思ってますが、これは買うには高い。ネットレンタルを最近はじめたんですが、見て正解のほう。

このコメディはいいと思う。ラッキーナンバーは合わなかった。
こちらのほうのトラボルタが、自然でコミカル。
ママ役を、ずっとブルック・シールズと誤解してた・・

オープニング、この一作目は衝撃的でした。
初めて見たのもありますが、生理的に受け付けない。でもまあ、子供の使い方はよいし笑えるし、なぜか全編に流れてるノリのいいオールディズに加点。
精子がビーチボーイズはちょっと・・
トラボルタはほんとに色んなのに出てたんですね。目の表情がいい。



タイトル: ベイビー・トーク

シカゴ

★★★★☆☆☆☆☆☆

2002年 ロブ・マーシャル監督。
すいません。根本的に、ミュージカルとジャズが苦手な私には
合いませんでした。同じ濃い系のミュージカルドラマの、
ムーランルージュだとセンチなところもありよかったけど、
これはコメディ色が強いのでしょう。

コメディ好きなんですが・・法廷のミュージカルは良い。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズは凄みのある妖しさで、
彼女の他の作品も見たい気がしました。



タイトル: シカゴ スペシャルエディション

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

★★★★★★★★☆☆

2002年 スティーブン・スピルバーグ監督。
スピルバーグ初のサスペンスコメディで実話ということで見たわけですが、トム・ハンクスがケビン・スペイシーに見えました・・
実に良いです!
あと、クリストファー・ウォーケンの柔らかくうさんくさい渋さ。
終わったあとなにかしっくり来ない物足りなさは、たぶんこの作品が正攻法で今では古い見せ方なのでしょう。
でも真面目に集中して見ていたわけではないのに、ほとんど要所のセリフや展開を覚えてるんです。
特に、トム・ハンクスが電話で(かける相手がいないんだろう)笑えるほどに孤独な詐欺師。
撮り方としては、相変わらず光の使い方がうまい。
キッチンで母親と息子が会話するシーンでよくわかりますが、E.T.や未知との遭遇を思い出します。
映像の人なんですね。
脚本や展開につじつまあわせが見られるのも、やっぱり変わらずなんか妙なところで安心。
ジョン・ウイリアムスも専属になってしまいましたが、いらないところで音楽鳴らさなくてもと。
スピルバーグに近いのはフランク・ダラポンと思う。
広がる映像美や音楽に泣かせる展開・・
ダラポンはキングという脚本に恵まれましたが・・



タイトル: キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン