家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった 第3話
 

2010年、仕事に疲れて体調が悪い父、耕助に、

七実が寝るだけの為に家に帰ってくるなら、

帰ってくるな、パパなんか死んでしまえと暴言を吐いたのが、

七実のトラウマになっていたようです。
 

 

思春期の娘にとっては、父が男として認識されて反発心を持つのは、自然なことですが、七実には、あまりにもタイミングが悪すぎました。


急性心筋梗塞で倒れた父に仲直りしようと呼びかけたのも、時すでに遅しで、七実は、父への後悔の念を晴らす為に、ひとみに気づかっているように見えます。


ひとみの為にリフォームをする業者が、親孝行な娘だと褒めるのが、七実には、こそばゆく見えます。
 

それでも、七実が父と家族旅行に行った写真を見つけ、家族の絆を深めようという思いで、旅行代金を稼ごうと、バイトをこなすのが、微笑ましいです。

 

 

 

しかし社会経験のない七実が、野球場でのコーヒーの売り子が、定額時給だと思っていたら、

 

歩合制だと知らなくて嘘つきと雇用主に怒ったり、

 

交通誘導のバイトが慣れなくて運転手に怒られるのが笑えます。

 

 


 

すると、退院したひとみを、七実が沖縄旅行に誘うと、ためらうひとみは自分が家族の重荷になるのを気にしているようですが、草太の明るい励ましに勇気をもらったようです。

 


沖縄のビーチに行った、ひとみの脳裏に、笑顔の耕助がよみがえったようで、ひとみが生き返ったように見え、七実の耕助への申し訳ない思いも、癒えたように見えます。

 


糸をつむぐように、耕助を含めた家族の絆が強くなっているように見えます。

 


ただ、6月5日は、七実が社会福祉学のテストの日を犠牲にして旅行に行ったので、

単位取得、進級に影響しそうで心配です。