なんと実話ベース。


アルゼンチンで12人以上を殺害した少年がモデルとなってるそうです。

この映画はもう、主役のカルリートス役ロレンゾ・フェロにつきますね。
今作が映画デビューとなるロレンゾ・フェロ。
中性的な美少年。透明感。
そしてデビューとは思えない、堂々たる存在感。
見惚れてしまいました。

それにしてもカルリートスが怖すぎましたね。
他人の命をなんとも思っていない。
しかも、怒りや憎しみ、悪意をともなってではなく
「その時に邪魔だったから殺す」
怖すぎる。
出会ったのが不運と思うしかない。

バックボーンが分からないのもまた、怖さに拍車がかかっていて。
そこまで酷い人生を送ってきたと思えないのに。
なぜこんな風に育ってしまったのか。

かと思えば、世話になってるボスの奥さんに誘われると
「ボスに悪いから」
と、常識的な一面を見せるという。
謎すぎる。

何かしらの人と違う部分を持って生まれて来たとしか思えない。
奇しくも昨今、人間の所業と思えない無差別殺人事件が、年に何件も起こったりしていますから。
映画であって映画じゃない。
何とかならんのかこれ。

あとこれは余談ですけど。
今まで何千本と映画館で、映画を観てきましたが
スクリーンにおっさんの横タマが大写しになるとこ、初めて観たわ…。