実話+本人登場!


『アメリカン・アニマルズ』
ウォーレン(エヴァン・ピーターズ)とスペンサーは、ケンタッキー州の大学に通う大学生。
ある日2人は、大学の図書館に1000万ドルを超える貴重な蔵書が所蔵されていることを知る。
刺激のない生活に嫌気がさしていた二人は、セキュリティの甘いその蔵書を盗んで売ることを画策。
さらに仲間を二人加えて、計画を寝る。
そして決行の日、老人に変装した4人は、図書館へ向かうが…。

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なんと実話でございます。
監督はバート・レイトン。
この話を基に作ったドラマ部分に、関わった人たちの談話が入り込んで来るシステムです。

結局、現実なんてこんなもんなんだと
そう教えてくれてるかのような。

華麗な窃盗
完全犯罪
警察との駆け引き
そんな、学生や若者が思いついて、大人にいっぱい食わすなんて話は、映画の中だけの話だと。

実際はこの映画のように。
計画もズサンならば、実行するスキルも足りなさすぎて。
後に残ったのは武勇伝ではなく、将来にも影響をおよぼす人生の傷と後悔だけ。
すごくリアル。

最初はある意味、新しいカタチなのかなと思って観てましたけど
終わってから思ったのは、ドラマにするかドキュメンタリーにするか、どちらかに振り切った方が、観てて気持ち良かったかも。

ただ、犯罪者本人が顔を出して、事件のことを語るなんて、日本じゃなかなかできないですよね。
過去のこととはいえ、目くじら立てて怒る人もいるでしょうし。

そう言った意味では、リアリティ抜群・臨場感抜群の映画でございました。