ブラピ×アンジー!
『白い帽子の女』
1970年代。アメリカ人小説家ローランドと妻のヴァネッサは、バカンスで南フランスのリゾートホテルへ。
ローランドは新作を書き上げるという目的もあったが、筆は進まず、カフェで酒浸り。
ヴァネッサもある出来事から夫を避けるようになり、ホテルの部屋にこもりっきり。
そんなある日、隣室にハネムーンの若いカップルがやってきて、熱い新婚生活の声が漏れ聞こえてくる。
ヴァネッサは偶然、古いガス管の跡から、隣室が覗き見れることを知り‥‥。
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ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの交際、そして結婚のきっかけにもなった、「Mr.&Mrs.スミス」。
以来、約10年ぶりの共演なんですって。
そして監督・脚本はアンジー。
なんと言うか、お二人の私生活をリンクせずには観られないような映画で。
ちょうど世間では、離婚話がニュースになったところですから。
夫婦の倦怠期をテーマにしたようなこの映画は、まさにそれを匂わせていたかのよう。
後から知ったんですけど、この映画、新婚旅行中に撮ったんですって。
ハネムーン中に、よくこんなヘビーな映画を。笑
男と女の、結婚観や恋愛観、考え方の違いなどを描いてるんでしょうね。
冷めてしまった夫婦仲を、なんとか修復しようとする夫。
でも、ここ一番で「自分」を最優先してしまい、うまく行かず。
妻は、一度作り上げてしまった壁を取り払おうとせず。
夫が近寄ってくるほどに、拒否反応を示してしまうのです。
それでも、お互いに共通する興味が、二人の仲を近づけるというのは、実際にもあることで。
それがこの映画では「覗き穴」。
なんと独特な世界。
隣室を覗くという背徳感に加え
自分たちの新婚当初を思い出させるかのような、隣人夫婦のアツアツっぷり。
ローランドはそれをきっかけに、失われた絆を取り戻そうとするが
穴の向こうの世界に、どっぷりとはまってしまったヴァネッサは、思いも寄らぬ行動に‥‥。
物語の趣旨としては分かるんですけど
これをプラピ&アンジーで、しかもアンジー監督・脚本で作ったとなると
ちょっと普通の映画として観れなかったですね。
結局、私生活でもブラピは、こんな風にアンジーに気を使っていたんだろうか。
そしてアンジーは、この映画を通して、自分の感情をブラピに伝えたかったのだろうか。
もしそうならば、家のリビングか裁判所でやればいいのに。笑
☆個人的見どころ
・渦中の夫婦共演
・隣室の夫婦エロすぎ
・夫婦の決断