託児所ドキュメンタリー。


『さとにきたらええやん』
日雇い労働者の街として有名な大阪市西成区釜ヶ崎。
荘保共子さんが、そこに託児所「こどもの里」を作り、はや40年近く。

子供たちからデメキンと呼ばれ、親しまれている荘保さん。

彼女の元には、さまざまな事情により、そこに預けられている子供たちがいた‥‥。

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監督は、これがデビュー作でもある重江良樹さん。


釜ヶ崎って特殊な場所なんですよ。

決して広い範囲ではない地域なんですけど。

日雇い労働者やホームレスが多くて。

実は僕、実家が西成区の隣の区で。阿倍野区。

子供の頃は、絶対にあっちの方には遊びに行くなって言われてました。笑

そんな中に、こういう場所があることを、全く知りませんでした。


面白い映画でした。観れて良かった。

東京でも、待機児童が問題になっていたり

両親が共働きで、多くの時間を一人で過ごさねばならない子供がいたり。


預けるところは、全国にいっぱいあるらしいんですよ。

でも、すぐに預かってくれるところは、少なからずお金が高かったり。

そこの提示する条件に合う子供しか預かってもらえなかったり。


そんな中、異彩を放っているのが、釜ヶ崎にある「こどもの里」。

ここはなんと、子供なら誰でも受け入れオーケー。

24時間年中無休。

しかも無料!!

あえて条件があるとするなら、里で決められたルールを守る事くらい。


学校帰りから、親の仕事が終わるくらいまで預けられている子が多かったっぽいですけど

中には、家庭環境に問題があり、親との折り合いが上手く行ってなくて、ほぼ里で寝泊まりしている子も。


世間では、家庭環境の良くない子を色メガネで見がちじゃないですか。

実際に子供たちも、劣等感を抱えていたり、どこか冷めた目で世間を見てしまっていたり。


でも、さとにいる子たちは、みんな目がキラキラしてて。笑顔が輝いていて。

なんだったら、箱入りで育てられた子供たちより早く、多くの「学校で習わないこと」を覚えて行くのです。


そこにはやはり、長である荘保さんの、子供たちへの並々ならぬ愛情が。

いやもう、愛情以外ではできないでしょう。

お金にならないし、休みもないし。

そこ惹かれて、スタッフの皆さんも集まってきて。


荘保さんのメッセージは、強く厳しく、そして温かく。

胸を張って生きろと。自分のやりたいことをやれと。

大人になるまでの手助けは、私が全力でやってやると。

僕はそう受け取りました。


ドキュメンタリー映画って、監督さんの見せたい気持ちの強さが、スクリーンに現れると思うんですよね。

そういった意味で、並々ならぬ気持ちの強さを感じました。

重江監督の、「さと」への想いの強さを。


偶然にも、僕の観た回は監督の挨拶があって。

いろいろ裏話なども聴けて、2度お得でした。


☆個人的見どころ
 ・デメキンが‥‥
 ・濃すぎる運動会
 ・SHINGO★西成