ヒロスエー!


『はなちゃんのみそ汁』
乳癌を宣告され、闘病する千恵(広末涼子)の恋人信吾(滝藤賢一)は、彼女との結婚を決意。
数年後、妊娠した千恵は、癌再発のリスクを抱えながら、娘のはなを出産。
3人は幸せな生活を送っていたが、ある日、再発した千恵の癌が全身に転移していることが判明。
余命が長くないと知った千恵は、4才のはなに家事や料理を教えることに‥‥。

---------------

33才という若さでお亡くなりになった安武千恵さん。
その闘病記とエッセイが原作だそうです。
監督は、「ペコロスの母に会いに行く」で脚本を手がけた、阿久根知昭さんが監督デビュー。

なんとまあ、観るに耐えない辛い映画ですよ。
若くして乳癌になり。
癌は消えたものの、治療の副作用で、妊娠・出産は無理だと言われ。
ところがなんと、不幸中の幸いか、まさかのご懐妊。

ただ、もし出産を選ぶと、癌の再発率が格段に上がるというリスクが。
半ば諦めていた、待望の赤ちゃんの命を選ぶか
自分の、旦那さんからすれば最愛の妻の命を選ぶか。
なんですかこの酷い選択!

本当ならば、もっと苦しく、もっと辛いことがいっぱいあったと思うんです。
でも、滝藤さん、広末さんが、辛さを乗り越えるような明るいお芝居で、笑いどころも結構あって。

はなちゃん役の子がまたかわいらしいんですよね。
そこがまた、涙を誘うというか。

でもやっぱり、難病物の映画は難しいですね。
どうしても、泣かそうとする演出が気になってしまったり。
かと言えば、もっと辛い部分も知りたかったり。
バランスが気になっちゃうというか。僕はですよ。
ただ、それは映画への感想なので。

安武千恵さんがこの世に残したものの大きさは、変わるものではなく。
こんな苦難を受けながら、最後まで生き抜いた千恵さんに、前を向くこと、明日を見ることの大切さを教えていただきました。


☆個人的見どころ
 ・夫婦の絆
 ・はなちゃんかわいい
 ・歌うヒロスエ