「イップ・マン」のドニー・イェンも出てます。


映画とカレーと藤井

「孫文の義士団」

1906年10月。

腐敗した清朝を倒す計画を話し合うため、革命家の孫文が日本から香港行きの船に乗った。

その頃北京では、西太后の指令で、数百人もの暗殺団が組織される。

そして香港では、革命を指示する実業家のユータン、新聞社社長シャオバイ、元将軍で京劇団団長のファンなどを中心に、孫文を守る人間たちが集められていた。

孫文が香港に上陸するまで、あと5日‥‥。



ようは「辛亥革命」へと繋がっていく話です。

革命前夜的な。

世界史が超苦手だった僕は、時代背景がピンときてなかったのもあって、序盤は全然話について行けず‥‥。

でも、中盤からはちゃんと分かりましたよ!

胸を張れることじゃないか‥‥。


要するに、革命の中心人物である孫文が香港に上陸すると。

でも、それは1時間だけ。

その1時間を、いかにして暗殺団から守りきるか、なのですよ。

そこに、当時香港を統治していたイギリスの警察の思惑もからんできたり。


見どころは、孫文が上陸してからの後半ですね。

2時間半近くある映画なんですが、後半1時間くらいは占めていたでしょうか。

ものすごくスピード感のあるアクションがず~っと続くんです。

それがまた、すごい疾走感と緊張感で。

みんなが国のため未来のために、命を張って守るところなどは、観ていて胸が熱くなりましたよ。


さらには、カンフーアクションも豊富で。

ドニー・イェンのアクションは本当にカッコいいです。

人混みの中を疾走するシーンなどは、観てるこっちも息苦しくなる程の疾走感でしたよ。

なぜもっと日本でも注目されないんだろう?

僕らの世代は、ジャッキー映画全盛の頃に子供時代を過ごしているので、存在を知ったらみんな好きになるんじゃないだろうか。


当時の香港を再現したセットも、かなり大がかりでしたし。

香港映画(中国と合作)の底力を見せつけられた大作でした。



☆個人的見どころ

 ・後半の疾走感

 ・ドニー・イェンのアクション全般

 ・でっかい人