小林多喜二の名作文学が映画化。
ロシアが目の前のカムチャッカ沖。
蟹を缶詰に加工する蟹工船内では、労働者たちが安い賃金で過酷な労働をしいられていた。
少しでも休むと、監督の容赦ない暴力に晒される毎日。
ある日、労働者の一人・新庄(松田龍平)が提案する。
「前向きに生きるため、来世にかけて、全員で自殺しよう」と‥‥。
いや~、重いです。
テーマ自体が重い上に、ほぼ全編薄暗い船内が舞台になるので、観ていて肩が凝っちゃいました。
労働者たちが立ち上がる物語だというのは、うっすら知っていたのですが、その立ち上がるまでに結構時間がかかりまして。
特に前半は労働者たちが虐げられるシーンの連続で、さすがに辛かったです。
でも、ラスト付近の盛り上がりは良かったですけどね。
重い腰を上げた労働者たちを、素直に応援したくなりました。
救いのあるラストもグーです。
あ。あんまり詳しく書いちゃダメか。
しかし松田龍平さんは雰囲気ありますねぇ。
僕より10以上も年下だとは思えないっす。
監督役の西島秀俊さんの、狂気に満ちたお芝居も迫力ありましたし。
この2人のやりとりは見応えたっぷりでした。
あと、僕の同期の三浦誠己という男が労働者役で出てますので、別に応援しなくていいですが、見つけtら「ふ~ん」くらいに思ってやって下さい。
ちなみにですが、西島さんの腰巾着のぽっちゃりさんがいたんですけど、途中までずっとダイノジの大地君かと思っていたら、皆川猿時さんでした。
いや、画面が暗かったからね!画面が‥‥失礼しました‥‥。
☆こんな人におすすめ
・昔、蟹工船を読んだ
・SABU監督ファン
・立ち上がりたい人たち