〜日常〜







まだ夏の気配のする朝


君は虹の橋を渡って行った


最後に伸びをする様に


小さく身体を震わせ


君の瞳から


光がなくなった瞬間


全てが終わったと感じた




色とりどりの花に囲まれた君


声をかければ


顔をこちらに向けて


返事をしそう


安らかな眠りが


君を守っていてくれる


それだけが救いだ




頭を撫でてみる


耳を触ってみる


痩せて小さくなった君


最後の最後まで


生きようとしていた君の姿


もっと側にいたかった


どんな言葉も


この悲しみを言い表す事が


できない




日常を失って


本当の日常を知る


分かっていた事なのに


君のいた日常は


もう戻らない