1つの事を続けていく
介護事業の経営とコンサルを行っていると他業種より介護業界への参入を考えているとの相談を受けます。
なぜ、介護事業を行いたいのですか?という事を伺います。
多くは「人の役に立ちたい」「誰かの介護をきっかけに」など其々の動機があります。
話を伺っていると、最終的には、今の仕事が上手くいっていないから
高齢社会だから介護事業は良さそうだから、、、、という根底の考えが伺えしれます
しかし、それは悪い事ではありません。
事業として介護事業を行う事は当然、
必要な事です。
ただ、本業が上手くいっていないという理由では
結局、何かの時に踏ん張りが利かなくなるときがります。
これはどんな事業、何かを行う事でも共通する事だと感じます
私は経営者として、職員育成もする立場にあります。
正直に言うと、私が思うような経験や知識、いや本人自体が満足できる状態になれるように
してあげられない事も多くあります。
途中で退職してしまう事です
ある程度、経験を積めば、それなりの役職や機会を持てるように心がけておりますが、そこまで
行き着かないこともあります。
私自身や会社側の問題もあるとは思います。
ただ、本人の問題、本人の受け取り方も大きくあります。
同じ育成方法で人は育ちません。
その人に合った方法、接し方、期間などを考えて行う事を心がけております。
しかし、途中で投げ出す人は何か理由をつけて、出来ない事を正当化していきます。
私自身も老人ホームに勤めていた時。ある程度の戦力になる前に何度も辞めようと思いました。
辞める事を正当化する理由が沢山出てきます。
「主任が嫌味な人」「給与が正当でない」「自分はここでは向いていない」など
今考えると全て自分の実力不足です。
当社を途中で退職した職員に限らず、受講生でも転職を繰り返している人は多くいます。
久しぶりに近況を知ると「相変わらず。。。」と言うことが多くあります。
結局は自分の課題に向き合って乗り越えていないから、同じような状況のままなのだと感じます。
人 状況 環境
それが違うだけで、同じような壁、例えば上司との関係や業務把握などで不満を感じ
投げ出してしまいます。
何事も継続していく事で見えてくる事もあります。
こんな無駄な?
と感じる事でも、経験を積むと大きな意味があったことが分かったりします。
私はフィットネスジムも経営しており趣味程度ですがキックボクシングを行っています。
キックボクシングのプロ選手はスパーリングのような実践練習よりも
ロープや踏み台、シャドウを一生懸命に徹底して繰り返しています。
話を聞くと、キックボクシングを始めた時からプロである程度の戦績を残した現在でも毎日継続しているそうです。
プロになれない選手は基礎である練習で挫折してしまうそうです。
仕事でも同じだと感じます。
小さなことを続けていく事を大事にしたいと思います
花は一瞬にして咲かない。大木も一瞬にして大きくはならない。
一日一夜の積み重ねの上にその栄光を示すのである。
坂村真民