【行き成り始まる物語~第一章武装警備隊~第二話】 | ANOTHERWORLD♪~EIMIE的日常!?~

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写真はイメージです。

 

 

 

 

 

『はじめに』


★この物語は作者の空想により創られたものです。

完全フィクションにつき、実在する作品、出来事、人物、関連事項等々一切関係ありません。

また物語の流れ上若干不適切な言動が含まれている場合もあるかと思います。

この物語は登場人物の設定以外のシナリオ設定は設けておらず、即興的流れで展開していきます。

上記内容苦手な方ご理解いただけない方は申し訳ございませんGO!BACK!でお願いします。

それでもいいやと言う心優しき方(物好きとも言う...ぁ)はよろしくお願いします。

(但し、お読みになって気分を害されても責任は持てませんので自己責任でお願いします。)

 


(今後の参考までに、こんなキャラや展開があったらいいかも?等のリクエスト等ございましたら。メッセージやコメントで頂けると嬉しいです。但し、作者はイラスト等は描けませんので文字のみの創作になりますm_ _m)



★物語の説明と登場人物の説明等はこちらから

 

第一話はこちら

 

『第二章 彼岸花』

 

「「アロンおにぃちゃーーーん」」(子供達の声が響く)

 

野原の少し山に近い川の流れている辺りに休憩するに丁度良い椅子やテーブル等が置かれた場所がある。

其処に彼は椅子に寝そべってぼんやりと空を眺めていた。

 

アロン「......ん?(んーと伸びをして、起き上がり声のする方を振り返る).....おー、皆ー来たかー」(笑顔で手を振る)

皆が少し息を切らしながら集まって来る。

類「はぁ.....はぁ.....こんな所に休む場所なんてあったのか?」(不思議そうに)

アロン「最近出来たみたいだよ。前からこういう場所もあった方が良いって町役場に嘆願書が出されてたみたいで....」

翔「そいつがやっと受理された....と言った所だろ?」

アロン「....そう言う事」

りゅうのすけ「いけもつくってもらったの?」(陽の光が反射する池の水面を眩しそうに目を細めて眺めながら)

玄人「あはは....池は自然の物だよ。りゅうのすけはここに来るの初めてだもんな」

りゅうのすけ「くろとおにいちゃんはきたことあるの?」(きょとんとしながら、玄人を見る?)

類「美空と玄人は何回か私達の鍛錬の見学でここまで一緒に来た事があるんだよ」

あつし「たんれんのけんがく?」(不思議そう)

夢花「幼児クラスから児童クラスになったら一年に何度か講師の先生達の鍛錬を見学する勉強があるんだ。それでね」

あつし「ふーん、じゃあ、ぼくもじどうくらすになったらけんがくのべんきょうできるの?」

夢花「そうだな、あつしは未だ4歳だから7歳になってからだな」(軽く微笑んで)

あつし「....はやくななさいになりたいなぁ......あ!あのおはななーに?きれい」

(休憩場所から少し離れた所に薄い桃色の花が咲いている場所が見える)

アロン「あれは彼岸花と言う花だよ。大体今くらいの季節に咲いてる」(彼岸花を眺めて)

美空「綺麗....近くまで行っても良い?」

類「.....先に鍛錬が終わってからだな。少し早目に昼食にして其の後自由時間にするからその時にゆっくり見たらいい」

美空「.....やったー。じゃあ、鍛錬も早く始めましょ。」(わくわくしながら荷物を椅子に置き鍛錬に準備をする)

めい「たのしみ~」(一緒に準備を始める)

類「今日は鍛錬と言ってもいつもと少し違って技の説明を中心にやっていくから、そんなに気合入れて準備しなくても大丈夫だぞ」

(張り切って準備を進める美空とめいに言う)

美空・めい「......先に言ってよー」(少しバツが悪そうにする)

類「ははは....それじゃ、始めるか。皆こっちに集まってくれ、翔とアロンは型の手本や技の組み方の見本を頼む」

翔・アロン「了解!」(軽く敬礼をする)

暫く座学やら簡単な技等の練習を含めた鍛錬が続く___。

 

類「よーし!今日はこの位にして休憩にしょう。そまま昼食に入る。各自今日やった事は帰ってから復讐しておくようにな」

子供達「はーい」(皆夫々自分のリュックのある所に行き寛ぐ)

夢花「弁当の用意を始めるか...」(少し大きめの鞄から皆の分の弁当やら飲み物等を出し、テーブルに並べる)

美空(夢花の手伝いをする)

 

夢花「さー、皆、昼食の用意が出来たぞ。席に着いてくれるか?」

子供達「はーい」(夫々好きな場所に座る)

アロン「俺達も座ろうぜ」(適当な間隔を取って子供達の間に大人たちも座る)

一同「いただきまーす」(夫々昼食を食べながらワイワイやっている)

 

昼食はおにぎりとサンドイッチが丁度半分づつの量になるように入れ物に詰められていて、そこから各自で取るようになっている。

皆の前には紙皿と箸が用意されていて、それに取り分けるようになっている。子供達はおにぎりとサンドイッチを一つずつ取ったり、サンドイッチやおにぎりだけにしたりとそれぞれ.....

一通り食べ終わると.......

 

夢花「それじゃあ、そろそろ花を見に行こう」

一同「ごちそうさまでしたー」

美空「早く行こう」(珍しく夢花の手を繋ぎ、めいの手も繋ぐ

夢花「...!....あ、あぁ....」(少し驚くが嬉しそうに手を繋ぎ彼岸花の方へ歩き出す)

玄人「ボク達も行ってみていいですか?」(少し恥ずかしそうに)

翔「勿論、オレもすぐ行くよ、これ食べたら」(残っていたおにぎりを手に持って)

玄人「やったー」(あつしやりゅうのすけと一緒に夢花達の所へ向かう)

類「まだ食べてたのか?」(少し驚て翔を見る)

翔「残しても勿体ないし、それにこれめっちゃ美味い」(もぐもぐと頬張る」

類「それもそうだな、飲み物は後で子供達も飲むだろうから残して置けよ」

翔「それならちゃんとよけてあるから大丈夫」(自分のリュックの中を見せる。中に後で皆で飲む分の飲み物とおやつが入っている)

アロン「さて、残ったやつも片付いたし、ゴミの片付けも終ったし、俺達も皆の所へ行こうぜ.........っ...!」(一瞬眩暈を起こす)

翔「..!..アロン!」(アロンを支える)

アロン「...ありがとう、大丈夫だ、昨夜ちょっと飲み過ぎたからだろ....よくある事だ」(苦笑しながら)

類「.....それならいいが....」(少し心配)

アロン「ははは.....二人とも心配し過ぎ、ほら、もう大丈夫だって、行くよ」(笑いながら翔の傍から離れて皆がいる方へ歩いて行く。

翔「....(一瞬何かを考えるようにして)......オレ達も行こう」(類をちらっと見てアロンの後に続く)

類「....あぁ」(翔達の後に続く)

 

彼岸花の咲いている川辺_______。

 

美空「綺麗ーー、わたし、こんな綺麗なの見たの初めて。彼岸花ってこんな感じなのね」(楽しそうに)

りゅうのすけ「やつがれもひがんばな、はじめてみた。いろいろないろがあるんだね。」

玄人「だけど、こんなに彼岸花が纏まって咲いてるのって初めてかもしれない。前に来た時はもう少し少なかった気がする」

類「年月が経って花の種があちこちに散らばって増えたんじゃないのか?」(川を眺めながら)

翔「確かに増えてるよな。でもまぁ....そんなに珍しい事でもないだろ..よっと」(川辺の石を川に投げて)

...石が綺麗に水の表面に孤を描きながら向こう岸へと跳んでいく。

アロン「そのうち彼岸花畑になったりして....なんてね....よっと」(こちらも石を向こう岸へ投げる)綺麗に水面に孤を描きながら飛んでいく。

あつし「ふたりともすごい....」(二人が投げた石を見て目がキラキラ輝いている)

 

暫く皆で彼岸花の傍で過ごしていると少し離れた所に見覚えのない小さな男の子がいるのが見えた。

周りに家族や知り合いらしき者は見当たらない。薄い緑色の着物のような衣類を来ている。

 

類「そろそろ帰るぞー.......ん?」(皆に声を掛けてふと、男の子に気が付く)

翔「そうだな....どうかしたか?(類の視線の先を見る)

迷子かな?........ねぇ、君、どうしたの?一人?」(少しずつ男の子に近づいていく)

 

翔が男の子に近づこうとすると、男の子は一瞬にやっと笑いすーっと消えていく。

 

翔「.......!......え?消えた!?」(驚き辺りを見渡す)

 

川の向こう岸の山の頂の方から甲高い不気味な笑い声が聞こえて来る。

声のする方を見ると先程の男の子が宙を飛んでいる。

男の子の姿はいつの間にか緑色の子鬼の姿に変わっていた。

背中に黒い蝙蝠のような羽の生えた子鬼、金色の目と耳元まである大きな口。

赤い舌をペロリと出して、笑いながら「ソレ」は山の頂の彼方へ消えていった。

 

翔「....!!!.....あれは.....邪鬼........何故彼奴が.....」

類「...........邪鬼か......何か良くない事が起きなければいいが...」

子供達(少し怯え乍ら邪鬼が消えていった方を見ている)

夢花「............」(少し険しい表情を抑えながら子供達をそっと抱き寄せる)

アロン「......嫌な予感がする.....外れてくれればいいんだけど」

 

突然現れた「邪鬼」.......

それは招かざる侵略者達が造り出した物なのか.......

彼等の任務が随行される時がすぐそこまでやってきているのか......

 

                           『第三話に続く』